第86話 赤血軍団
昇格式から翌日の昼過ぎ。
鋼盤霊峰にやって来ていた。要は岩肌のみえる山脈みたいなものでありドワーフ達の住む都的な地域である。
何故ここまで来たのかと言うと…。
「あの、我々しかも全員に武器と防具ともなるとかなりの数の資源を使う事になりますが…。」
白の悪魔がその様に私をチラチラと見ながら語るが確かに約というか改めて数え直したら2100柱いた悪魔族に支給するとなるとかなりの数である。
しかしなんの問題もないね!
「大丈夫、大丈夫〜。人間国二つ滅ぼしたろ?それで得た資源根こそぎ回収してるから。」
「なる程、流石はヴァイシア様。」
という訳である。
ヴァルアお姉ちゃんと跳魔虫族達がその機動力を駆使して大量に金属を運んでいるのだ。
数万トン下手をすれば数十万トン分の金属類である。
グランさんに聞いた所主に鉄、金、その為、希少金属の数々有るだけ全て持って来て欲しいとのことで運搬部隊が頑張ってくれているわけだ。
さて、という訳で
「よく来たなヴァイシア、さっそく案内するだよ。」
グランさんの出迎えにより私達は霊峰内部に入って行く。
「ここはな?火山だった山の内部をくり抜いて造られた場所だ、。だから街はドーム状になってて天井は噴火口があった場所だべし、デカい穴空いてんだ。」
と説明を受ける。
しかし先程の入り口から約10km程もある通路を歩いているが、魔力伝導率が高いな。魔法武器とかもこういう金属で作られているのだろうか?と考えていると。
「着いただよ。」
目の前には巨大門がありカラクリ仕掛けなのだろうがカラカラという音と共に門が開いていく。
そして開いた先は壮大な工業地帯である。
「なん、だアレ…。」
見るとバカデカい物が街の中心にそびえ立っているではありませんか!しかも噴火口まで伸びてるし…。
デカ過ぎん?アレは一体…。
「お?アレだか?アレは炉心だよ炉心。普通金属から神金属まで全ての金属を溶解させ加工出来る様になってんだ。」
「てことはヒヒイロカネとかアダマンタイトもいける?」
「は?ヒヒイロカネだと?!」
声のトーンが変わったぞ?取り敢えずここでは話しにくいという事で移動する。
そして私のスキルに創造系のスキルがありそれでヒヒイロカネを創れる事を言うと。
「ば、ヒヒイロカネって…。殆ど発見されても砂粒程度の超希少金属だど?!創れんだか?!」
「私の身体を媒介にすれば神鋼が創れるかな、アダマンタイトとかもいけるよ。」
「アダマンタイトまでいけんの?!」
すんごい食い付き方するじゃん。まぁクッソレアな神金属らしいし仕方ないね。
さて、過呼吸気味のグランさんとその部下さん達には悪いが…。
「コレの魔改造頼める?」
そういうと私の腕から矛が現れた。
創造希有能力「武器同化」で収納していた斬暴蟲の矛である。
コレの対に「防具同化」が存在しており併せて「同調化」という創造希有能力を造ったのである。
自身の身体に防具や武器を収納する事が出来るスキルであり「防具同化」に関しては防具の防具力が本人に換算されるというなかなかの有能スキルである。
そしてヒヒイロカネの塊であり神器である。
「な、なななな…。え?コレは?」
一周回って冷静になったグランさんが聞いてくるのでありのままを答える。
究極能力七つを宿した神器の武器であるということを!!
何気にあとから測ったらコイツの存在値は1000億である。
ぶっ飛んだ火力と耐久力をもったすんごいイカれている武器である。
ちなみに重量は1000kgである。
若干重そうではあるが持ち上げ観察すると、
「柄の部分はどうする?」
「曲がる様にしたいかな?高いけど曲がる様な感じで」
「なる程、なら世界樹に纏わりついてる神蔓と世界樹の枝、繊維状にしたアダマンタイトを紡いだ物が良いだろうな。」
「グラン様?!そんな希少素材をふんだんに使用してよろしいのですか?!」
部下の一人が興奮じみた様な不安混じりの声で問いただすが
「問題ねぇ!寧ろ殆ど使う機会がねぇ素材だ!今使わんでどうする!!という訳だ!
この矛!!預かっていいか?!」
すんごい興奮と期待の目である。鼻息も荒いし凄まじい熱気である。
無論承諾する。
「んで、悪魔達用の武器と防具を造って欲しいんだけど良い?」
というと
「ん?悪魔達?」
と私の後ろの悪魔達をみて一気に血の気が引いた。あ、そういえば最高の悪魔だったわ。しかも五柱。
「【最古の七閥王】じゃねぇべか?!!!なんでいんだ!!」
血相変えて悲鳴じみた声が響く。
流石に響くと混乱を招きそうなので防音魔法をチエさんが即発動した。
素晴らしい反応スピードである。
洗い浚い話すと何とか納得してくれた。
と言うか正体をがっつり隠していた五柱を一瞬で看破したグランさんの解析能力ってもしかして究極能力級か?
究極能力持ちでない限りは見分けが付かないレベルの気配消し能力持ちなんだけどなぁこの悪魔達。
さて、という訳で彼等用の武器と防具に関しては人間共の使っていた物を魔改造して製作して貰う事になった。
無論、防具も武器も特有級を最低ラインとして貰った。
他の軍団は初期配布が希少級だったのでかなりの好待遇である。
しかしコレもまた彼等への褒美である。帝国潰してもらったしお礼も兼ねている。
「なら魔脈鉱でも使うか。」
と言う言葉を聞きつけ質問すると、どうやら魔脈と呼ばれる魔力つまりMPの大陸級の地下の流れがあるらしい。
そしてその脈の近くの鉱石は魔脈鉱と呼ばれる魔力伝導率の極めて高い鉱石へと変化するそうだ。
そしてそれを加工する事で魔法武器が完成するらしい。
芯にそれを使う事で使用者と共に成長する武器になるようである。
私の矛は神鋼性であり、神鋼は魔力伝導率が低いのでそう言った成長効果は低いとのことだが柄の芯に魔脈神鉱とかいう魔力密度の高い鉱石を使うとのことで成長も期待できるとのこと。
成長武器とかロマンじゃァないか!という話しである。
無論承諾しておいた。戦力強化などに手加減するつもりはないね!多少私も引いたりはするが基本はブレーキ無しで行くぜ!!
その後、ギメル達の武器の調節やら様々注文しコチラはアホみたいな資源を渡し取引成立私達は空間転移で帰宅して来たのである。
「さて、ここから行われるのは一方的な戦力超強化だよシュン君、ギメル君、分かるかね?」
「ハ!最低でもB+程度の実力の猛者ばかりで若干引いておりますヴァイシア大将軍。」
「安心しなさい。私もだ。」
「作用で、」
シュンは呆気に取られているが、ギメルは平静を装っている。何気に軍団長の中では古参勢なだけあって精神力が凄いね。
ちなみに上位悪魔(A級:存在値1万〜50万)達は2080柱。
上将悪魔(A+級:存在値50〜90万)15柱。
最古の悪魔(上将悪魔A+級:存在値90万〜100万)5柱。
そして新規で下位悪魔5000柱(B+級:存在値9万〜10万)。
とかいう何かあった状況である。イカれたメンツであり増えた事を聞いたあと私は更に希少級の防具と武器を追加製作してもらう事となった。
しかしコレで合計7100柱の悪魔族軍団が出来上がった訳だハッハッハ!ここは地獄か?
さて、と言う訳で改めてまずは正式な受肉体の製造を開始する。無論私の創造能力によって生み出します。
久しぶりに産卵スキルを使用する事にしたが正確に言えば培養卵である。
人造種を素体にした創造生鋼人型人形である。
と言う訳で三分創造の時間です。
まず、材料は、金霊鋼、魔力結晶塊、人造種の亡骸の3つです。
ステップ1、まずは希有能力「捕食」にてこの3つを体内に収納してください。
ステップ2、次にオリハルコンを骨組みにして人造種の骨、肉を混ぜ込ます。この時、スキルが分離しても気にせずいきましょう。
ステップ3、分離したスキル群を魔力結晶塊にぶち込みます。この時に創造希有能力を入れよく混ぜます。
ステップ4、製作した人型人形に魔力結晶塊改めて炉心魂を嵌め込んだら出来上がりです。
ラストステップ、出来上がった品を産卵能力を使用した培養卵に入れ復元します。
この肯定を並列とはいえ7100回行えば終了です。
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ようやく終わったわ!!クソが!!5時間ぶっとうしで作業してようやく全員分製作したわ!!
途中から私のMPを1体につき1000万ぶち込み始めたのが地獄の始まりだったが、おかげで良いものが出来上がった。
見よ!!この白い直径1m近くの卵群7100個を!!集合体恐怖症は発狂ものだぜ!!
しかし凄まじい受肉体が出来上がったものである。
分類上は機魔に分類され測定した存在値はA+級である。
そう、受肉体がA+級である!!
平均存在値驚異の95万!!の逸脱品であり1000万のMPを1体1体にぶち込んだ甲斐があるというものである。
しかし名目として5柱の王とその腹心の15柱の上将悪魔達には更に高品質な物を製作した。
まず腹心用の受肉体の存在値はS−である。
次に5柱の王の受肉体の存在値はSランクオーバーである。
何かドラゴンのガーディアン素材にして造ったらこうなってしまった。
ドラゴン素材凄いね。
そして取り敢えず受肉体には私の造ったスキルの「同調化」と「魔法攻撃耐性Lv1」を備え付けておいた。
コレによって更に防御力が向上する事間違いなしであり悪魔族は魔法攻撃特化らしいが、この受肉体ならば物理攻撃も強制的に底上げ出来るのである。
魔法だけだと味気ないしね。
更に結局の所パワーで解決しないといけなくなる事も多いしな。
「と言う訳で全員に名付けするぞ〜。」
(よろしいのですか?)
白が心配そうに思念伝達を送ってくるが理由は恐らく特殊階級の高い存在に名付けをする場合とんでも無い量のエネルギーを消費するからである。
だが問題ない!!私の存在値は1.5兆なのでなんの問題もないのである何故なら量が多すぎるから!!
「問題ない私のMP量は1兆5000億君等に名付けした所で誤差だし好きなだけ持ってけ。」
というと白は安心したように
(それならば宜しくお願い致します。)
続いて
(お願いしよう!)
(宜しくお願いします。)
(宜しくお願い申し上げます。)
(…宜しく。)
と5柱の王全員から思念伝達にてお願いされると私は考える。
そして、
白の悪魔…クリスタ
黄の悪魔…コハク
紫の悪魔…アメジス
緑の悪魔…ヒスイ
青の悪魔…アズラ
と命名した。
名前の由来は鉱石である。
鉱石の名を一部使用したり鉱石の名を丸パクリしたりしたがかなり良い名前である。
名付けた瞬間に彼等は卵を破り完全受肉と進化を完了させたのだが…アレ?一瞬で受肉する事は予想していたんだけど…。
二段階進化してません?
何とこの5柱は上将悪魔から悪魔王帝へと跳躍進化したのである。
んな理由あるか!!と思ったが制限をかけられていて経験値がたまりに溜まっていた事とバカみたいな性能の受肉体を授けた事で跳躍進化したらしい。
しかも、それだけではない。
クリスタは白の悪魔から【白銀の悪魔】
コハクは黄の悪魔から【金珀の悪魔】
アメジスは紫の悪魔から【紫蝕の悪魔】
ヒスイは緑の悪魔から【緑翠の悪魔】
アズラは青の悪魔から【藍青の悪魔】
と系統覚醒を起こしておりとんでも無い強さへと到達していた…簡単に言おう。
【魔王・勇者級】が5柱増えました。
ちなみに上将悪魔15柱にも名を与えた。
白…パール
灰…クォーツ
灰…シェーラ
黄…シトリン
金…パラサイト
黄…トパーズ
紫…スピネル
紫…マリアライト
濃紫…スギライト
緑…ダイオプサイド
薄緑…スフェーン
薄緑…ペリドット
青…アクアマリン
青…アパタイト
藍…ラピスラズリ
である。
取り敢えず髪色が似ている鉱石を名前として引用させて貰った。
一応彼等は上将悪魔から悪魔公王へと進化していた。
系統の王の進化に引っ張られたのもあるだろうが彼等はしっかりとS+級(存在値900万〜1000万)の化物である。
その後の名付けにより上位悪魔は全員が上将悪魔になり下位悪魔は上位悪魔へと進化していた。
凄まじい進化である。
軍団長に任命する人どうしよう。正直ここまで強くする予定ではなかったんだけど…。
大丈夫かなあの子達…。
「君等には、今後軍団として魔王軍で働いてもらうわけだが軍団長は悪魔族等ではない!」
一斉にザワつく悪魔達。
本来なら王の5柱の中から選ぶのだろうが、暴走しかねないと言う気がかりがあるのと軍団長は強さのみならず統率力など色々必要なのである。
つまり総合力が高い存在が軍団長に相応しいという説明を行った後。
壇上に上がる二人の少女。
「この子等はまだ子供ですが、下手すると私すら殺りかねない危険なスキルを持っています。
そこであなた達には彼女達の教育も兼ねて彼女等の下で動いて貰います。」
そう、クロリスとメアリスである。
この二人のユニークスキルがかなり厄介であり本気で私でも死にかねないスキルなので5柱に教育を任せたのである。
取り敢えず基本情報は圧縮して思念伝達した所了承を得たので問題はない。
何気にこの二人そこそこ暴れてSランクオーバーだからね存在値。
成長が楽しみな少女達である。
「軍団名は【赤血軍団】、そうそうあり得ませんが戦での戦果や日々の成果に応じて【赫蝕軍団】への軍団昇格及び本軍双軍団への昇格もあると思いなさい。
以上です。」
と締めくくると拍手喝采の嵐である。
すんごい懐かれているようである。
ちなみに本軍双軍とは大将軍である私の直接号令に応じて動く要は本軍である。
現在は【蒼竜軍団】のみが所属しているが、何気に龍人族が陸、海、空を全制覇した戦力なので本軍昇格を果たしたのである。
まぁ、こんなイカれた戦力なら【赤血軍団】も直ぐに昇格するだろう。
楽しみである。




