第83話 銀色の古龍種
――という訳で色々大変だったのです!!―――
私は現在、前世の義妹である黒沢 瑠奈が辿った人生を聞いていた。何せ私は17で死んで転生したからね。
しかしアメリカには負けたか…おのれ許さん。変に強いせいで国際制裁もほぼ機能しないからねあの国。
そのせいで戦争長引いたらしいし。
「ん?所でルナ今何歳?流石に私の年齢は超えてんでしょ?」
17で死んだからね私。
流石にルナも死んだとはいえ私よりは長生きしてんでしょ〜。などと考えていたのだが、予想外の事が口にされる。
―――えっとね、俊二君と結婚したからねぇ〜。――
嬉しそうにルナが語る。ってことは18は超えたか。
結婚?あぁ結婚か、結婚ね。ウンウン…。
お?結婚だと?聞き待ちがいか?シュンと?
『間違いなく結婚と言っていましたよ。』
あぁやっぱり?チエさんも聞いてた?分かった。
所でチエさんや。
『はい?』
結婚ってどういう意味だったけ?
『結婚とは、お互いが人生のパートナーとなり、家庭を築くことです。』
――ちなみに私は22歳なのです!―――
元気そうである。しかし、いきなり死ぬとも考えにくい年齢だな。なんでルナ死んだ?いや、それを言ったらシュンも何だよなぁ?おかしい何かおかしい。
まぁ気にしても仕方ないか。
ルナなら全然復活させても問題ないだろうしササッと復活してもらおうかな。
――そういえば義姉ちゃんは今何やってんの?――
「私?魔王軍幹部の軍事元帥で魔王の友達。」
――ほぁ〜、凄いね〜。――
相変わらず緩いなこの子、まぁ別に良いけどそう考えると私かなり変な立ち位置にいるな。
何故こうなったのだろう。
さて、そんな訳でルナの造竜の身体は再生させれば身体は再生するが魂をまた閉じ込められる可能性があることと人造種としての性能をある程度取り除かないとルナのストレス及び精神崩壊の引き金になりかねない。
と言うことで先手を打ちます。
簡単に言えば…。
「ルナ、今からルナはドラゴンとして生まれ変わるけど…良い?」
造竜から生身のドラゴンへと性質変化をさせます。
私の転生直後のチートスキルにして今はチエさんと合体している『創造者』は今となっては万能過ぎて困る程の傑物であり今なら生命性質変化も可能。
ヒヒイロカネとアダマンタイトを造ったの私の身体由来とはいえ『創造者』の権能だからね?凄いよね?ファンタジー金属の中でも最上位の神鋼を生成可能とか。
しかも神鋼を生成するだけならゴキの時でも魂消費なかったらしい。スキルじゃないからとか何とか言う理由である。
つまり防御力と部位によっては攻撃力を少なくとも究極級装備ぐらいまでに出来たらしい。
すんごい損をした気分である。
まぁそんな事を気にしても仕方ないのでルナの肉体をさっさと作り替える事にする。
もはや神の領域に片足突っ込んでるよねこのスキルと思いつつルナからは義姉ちゃんと一緒にいれるならと承諾してもらった。
まぁ、チエさんに任せるがそんな手術みたいな事はしないらしく私を{物質生命体}から{情報物質生命体}へと性質変化させた時と同じでルナの肉体を私と同じにする。
そしてそっから情報を弄る事で人造種から龍種へと変化させるのである。
ちなみに龍種とは、上将飛竜の進化先でありドラゴンへと至った龍は長い時をかけ古龍へと至るらしい。
古龍は既存の竜種に次ぐ実力を保有しており存在するだけで天変地異を引き起こす怪物である。
ちなみに私は人間の定めた階級制度ではなく魔王が定めた階級制度だと古龍級生物に分類される。
モン◯ンか?ディザスタント楽しかったなぁ。
さて、割と直ぐに変質が完了しサクサクとドラゴン化していくルナ。一応、希有能力『人化』を獲得すれば人型にもなれるが、今回は私が魂の回廊経由でスキルを与えることにした。
その間に私は新たに条件獲得した固有神格能力《断裂神之力》の権能を調べる。
明らかにヤバそうな能力がモリモリありそうだ。
そしてこんな感じであった。
《出来る事》
万物断裂 文字通りあらゆる物を切断する。
次元断裂 次元を断裂及び切断する事が出来る。
高次元干渉 観測可能段階の11次元までの干渉が可能であり"次元断裂"と併用する事で世界渡りが可能となる。
時空間干渉 文字通りの時間と空間への干渉
肉体魂切断 肉体と魂の繋がりを切断し強制殺害が可能、魂そのものを斬ることも出来る。
因果切断 過程と結果の結びを断ち切る
結果切断 自身が負けるという結果を切断し無くす事が出来る様になり結果負けなくなる。
…こんなんよ?うん、チート。
私神様になっちゃたかも知れないね。
お姉ちゃん達とも互角に渡り合えそうなレベルの能力を獲得したけど、コレ私の身体持つかね?今の私のLvが99だからあと51レベル上がれば上限になる。
本格的に使い始めるのは上限になった辺りだね。
もしかしたら上限になった途端に進化するかもだし。
と確認作業中にルナの性質変化及び変質が完了しルナの再生も終わったらしい。
さてさて、どんな感じになったかなッ…。
種族階級/古龍 種族/銀造龍〘Lv1〙存在値1億
ステータス
HP:100000000/100000000
MP:100000000/100000000
SP:100000000/100000000
満腹度:100000000/100000000
平均攻撃能力:100000000
平均防御能力:100000000
平均速度能力:100000000
平均免疫能力:100000000
平均魔法抵抗:100000000
取得済みスキル
特有能力無し
希有能力「破壊Lv1」「魔脈操作Lv9」
「全強化Lv1」
「鬼神法Lv1」
「万能感知」「万能回避」「万能再生」
「物理攻撃無効」「精神攻撃無効」「魔法攻撃無効」「状態異常無効」「五大属性無効」
「不死体」
とまぁ、まだ色々あるがこんな所である。
かなりステータス、スキル面では強く成長すれば凄まじい存在である。
今世での名前は無いので上限の1億なだけである。
見た目としては翼脚と進翼の併せた様な外見の翼に頭からは角が4本後方へ伸びる。
基本的な骨格は変わっていないが翼の大きさが1.5倍になっているので変化が著しく見える。
鱗は銀色であるがどうやら性能が変である。
鱗の1枚1枚がアダマンタイトを凌駕する生体神鋼たるドラゴタイトらしくヒヒイロカネに匹敵する程の硬さと靭やかさを兼ね備えている。
チエさん何かしたね?魂が同じだから分かるよ?アダマンタイトねじ込んだね?
『はい。』
素直でよろしい。
――義姉ちゃん義姉ちゃん!身体がすんごくすんごく軽いよ!!新しい身体みたいなのです!!―――
本人は楽しそうである。
「そりゃ新しい身体だからね。」
――というか、義姉ちゃん今、軍事元帥?って役職何でしょ?てことは将軍じゃん?――
「んまぁそうだね。」
――てことは将軍には乗り物が必要でしょ〜!!私が義姉ちゃんの馬になるのです!!――
「義妹を乗り物にする姉が何処にいんだよ!!バカ言うな!!」
…妹にキレたの始めてかも知れない。流石に状態では済まない事を平然と口にした事と私の妹への思いを侮辱された事、妹が過去の私の様な自己犠牲に近い事を言ったからだろう。
流石に怒り慣れてないからか一瞬で正気に戻るとルナは怯えた子犬の様に突っ伏していた。
表情には驚きと恐怖がうかがえる。
「ッゴメン、でも私はルナの事をそんな風に扱いたくない、私はあくまでルナの義姉で家族だから道具みたいに扱うつもりないから。そんな軽くいう事じゃないよ。」
私は少し落ち着きを取り戻しそう伝える。私は怒りに任せて叱りたくないし怒りたくないのだ。 ただそんな軽く言うような事ではないと私は思っている。
――ごめん、なさい。ただヒナタ義姉ちゃんと一緒に…。――
「ハァ、分かってるよ。ルナが良ければ一緒に暮らす?私今三人お姉ちゃん居るけど、歓迎してくれると思うよ。別にシュンの所に住むのもありだし…。」
シルヴァお姉ちゃん、ヴァルアお姉ちゃん、ウネヴァお姉ちゃの三人はクロリス達の事も妹として可愛がっているのでルアに対しても実の妹として接してくれるだろう。
――うん!義姉ちゃんと暮ら――シュン君いるの?!――
「うん、一応いるよ。本軍に戻ったらしいし…あ、だいたい殲滅終わったわ。」
経った今、マザーからの思念伝達によってフェネルフィシア国領土の人間は全員殺し終えたらしい。
私のグリドルアの一撃で生き残っていた人間の大半が死滅したらしい。
単純作業と化してそのまま全軍で殲滅が完了したらしい。
エルフの軍勢も平均Aランク中位に至ったらしく風森人に進化したとか何とか言うので後で確認しに行こう。
「んじゃ、案内するよ私のホームにさ。」
――うん!!――
まさか、前世繋がりで増えるとは…世の中何があるのかわからないね。
私とルナは二人で歩いて本軍に戻って行った。




