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底辺虫系JKの異世界冒険譚  作者: 怠惰な脳筋
人魔大戦 フェルネツィア戦
59/89

第58話 マイ・マザーを働かせます。まぁただのバイキングだけど…

 遂に!遂に!登場しました。第1話から出番無しだったあの昆虫が!!

________________________



 途中参加ではあるものの人間達の侵攻は無事に阻止した。

 メルシアさん達の話的に"勇者"がいたようだけど逃げて行ってしまったらしい。"勇者"なんだから逃げずに正々堂々と戦えば良いのになんて軟弱な…。

 まぁそれは良いとして…。

 一応、アラクネお姉ちゃんの女王クイーン個体が消し飛ばしたもののそれでも魔蟲軍団インセクトアーミーで葬ったのが多いからね〜。

 鬼族きぞくの人達も結構な数葬っていたらしく

鬼族きぞく約8000人

魔蟲軍団インセクトアーミー約12000人

 ほどの人間の討伐数だったようだ。

 鬼族きぞくの方は、かなり強い者を優先的に倒していたようなので私達は雑魚狩りに来ただけだね。

 そして戦闘は終了したのだが一つ大きな問題が発生している。

 そう簡単に言えば死体が多い!別にそのままでも良いかと思うけどチエさんが言うには"病"の元と成りかねないのだとか。

 だからか〜戦後の後処理とかがアニメとか映画とかで良く戦闘処理とかも行われる理由がコレで分かった。まぁ流石に疫病が蔓延なんてしたら生態系が終わるし?私達にも影響出るし?ちゃんとやりますよ?

 …と言う訳でお願いします。マイ・マザー。

マザー

「フフ、お任せください。女王様。」

「うん、よろしく」


 そう"マイ・マザー"が言うなり大量の黒い生き物が人の死体の山に群がって行く

 当然"マイ・マザー"も死体の後処理に向かって行った。何より数が多いからね。後処理にはうってつけの存在である。

 え?"マイ・マザー"って誰かって? …私が転生した直後、なんの種だったかね?

 そうゴキブリである。

 今でこそカマキリで、腕四本の人型になっている私だが転生直後はゴキブリであった。

 そしてその私を産んだ張本人こそが"マイ・マザー"つまり実の母である。

 何故私の母が私に従って行動しているのか?それは少し前に遡る。




………………………………




 里の人達と一緒に生活していくにあたって私は今かなり悩ましい問題に立たされている。

 それは私とお姉ちゃん4人以外、魔蟲族インセクトが人型ではないということだ。

 里の住民達は、あまり気にしている様子ではないのだが…私自身元とはいえ人間だからこその違和感がある。

 そう人並みもしくは少し小さいぐらいの昆虫が平然と民家を闊歩している光景に!!

 なんなら里の人達の人数的に私達の方が多いのよね!余裕で!!コレは非常にマズイのではなかろうか?

 このままではこの里は昆虫の里になってしまう…。

 それは非常にマズイ。

 いや本人達が気にしていないなら別に良いとは思うがもはやそれは占領とか植民地的な感じじゃね?流石にそれは里の仲間として認められた手前違う気がするので対処せねばならない。

 しかし里長のグウルさんにも聞いてみたが別に気にしていない様子であった。

 グウルさんが言うには里の人数は今、魔王軍の森人エルフの森街に技術を教えて貰うべくほぼ総出で一年ほど前に出発したらしくそろそろ帰って来るのだとか。

 ちなみに今は二百人程だが全員戻ってくると五千人まで増えるとのこと。

 えげつない人数である。もはやそれは里か?どおりで使われてない家が多いなとか畑とか田んぼの面積広いなぁとか思いましたよ。謎が解けたよ全く。

 てか四千八百人総出で何しに行ったんだ?マジで?


 さてそれでもやはり私的にはせめて人型に近い形状に魔蟲族インセクトを進化させたいと思う様な事が増えてきている。

 私の経験則だが、人型の方が動きやすいし戦闘などでもゴキブリの時よりカマキリ型の方がやりやすかったのと同じで人型に近い方が戦いやすいのだ。

 まぁぶっちゃけカマキリ型の方が動きの予想がつかないので強みはあるのだが…。

 まぁ進化したら進化したで個性が無くなりそうでそれは嫌ではある。線引きが難しいところだ。


 ちなみにチエさんにも進化について意見を求めたが、

『一部の個体が人型に近い形状を持つ事は可能ですが全ての個体が人型となる可能性はゼロです。諦めてください。』

 とのこと。

 そもそも人型の"魔物"はほぼ存在しないらしい。

 ゴブリンなどもいるようだがそれは鬼族きぞくの最下位種でどうやら魔族に分類されているのだとか。

 ゴブリンの様な人型種はゲームとかで散々魔物として倒してきた私からすれば魔物の生物でも人型に近い存在は魔族と分類されるらしい。

 そして魔物が人型になるのは主に二つの条件があるらしく…

 一つが、上位個体であること 

コレは私とかお姉ちゃん達も同じ条件だから分かるが支配者階級クラスになれば人型になれるようになるらしい。

 もう一つ、コレは私の時より簡単で下位レッサー時に人間を捕食する事である。

 まさかの方法だがどうやら力を付ける前に人間の細胞を取り込む事で人型になるらしい。

 適応能力や生命力がやたらと高い種族だと成功確率が高くなるのだとか。

 …適応能力と生命力が高い種族?心当たりがあるな?てか元々その種族じゃね?私…。

 ゴキブリが人型になれる確率があるのか?


 それはアレではないか?漫画であったぞ?火星にゴキブリと苔を放って数百年後に火星が住みやすくなったからってゴキブリ駆除に来たらなんか人型のヤベェ奴等がうようよ居たって漫画…。

 私あの漫画、主人公人間じゃなくてゴキブリの方だと思うのよね。なんか観れば観るだけ人間のエゴが凄すぎてゴキブリ応援したくなるというかなんというか…。

 

 まぁそんな事はさておいてそれならそれで試したくなるのが人の性である。

 さっそく行きますかね…。里帰り。


 



 カチコミじやぁ!!!

 軽く襲いかかって来たゴキブリ共を滅殺した。

 軽く殴っただけなのだがホントに瞬殺しまくりである。 

 悲しい程に弱いな…スモールレッサーロックコーチ…。

 転生特典持ちだった私ですらあの時は存在値が50前後だったがホントに通常種は弱い。

 なんと存在値30である。

 触れただけで死んでしまう程度に弱い。

 …転生特典あって良かった〜!!流石の私でもこんなの生存不可能だったわ!!ちゃんと転生チートが初期からあったらしいしありがてぇ〜!!

 まぁそんなこんなで大量虐殺しまくりながら私は"母"の元に向かう。

 ちなみに里帰りに来たのは私だけではない。正確に言えば娘?の顔を身に来た私の姉がいるのだ。

ネメシス

「シ〜ヴァちゃん!ホントに良いの?繁殖能力が高いだけで平均的な女王クイーンよりも弱いよ?」


 ネメシスお姉ちゃんである。マイ・マザーの実の母であり私の祖母に当たるのだが…私の義姉ちゃんである。

 ややこしいにも程があるが、まぁ良いや。考え過ぎると頭がおかしくなりそうだ。

『既におかしいでしょう?』

 …うるさいよ?偶に毒舌はいてくるよね?チエさんさぁ〜。傷付くよ?まぁ気にしてないけど。

 実際チエさんの毒舌はそこまで強くはない。悪口なんて言わせておけ精神の私には効かないし何よりそれを帳消しにするほどの成果を出す私の相棒なのだ。

 私ヘの毒舌なんぞへでもないね!


 さてとりあえず"お姉ちゃん"とゴキブリ狩りをしながら進んで行く。

 しかし上位個体が全然いないね。

 やっぱ戦闘向きじゃないんだろうね。種族全体が。

 千匹に一匹"上位グレーター"個体がいるかどうかのレベルで居ない。

 しかしまぁ、いうなれば里の労働力が欲しいだけである為戦闘能力の有無は関係ないんだけどね?


 そんな事を考えているとマイ・マザーの元に到着した。

 デカッいなぁやっぱ…。数十秒程度しか見てないけどそれでも30m強はある程にデカい。

 そしてお姉ちゃんが色々交渉を始めた。自分の眷属なんだから命令すれば良いと思うのだがどうやら私の護衛も兼ねているらしく今後の里に必要な存在だと理解しているのか交渉と言う事になったようだ。


 交渉の内容としては

①私の護衛

②私の眷属となる事

③私の眷属達の統率もとい教育

④眷属達の成長制限の解放

     である。


 交渉とはなんだろうと思うが実際問題かなりありがたい。

 私の眷属に関してはまだ孵化すらしておらず、孵化しても弱いので強い眷属が最初からいればある程度任せられるからだ。

 まぁ強みとか弱みとか色々ありそうだけどそれでもやっぱり強い眷属が一体いればある程度は楽になる。

 マイ・マザーも特に自らの主である"お姉ちゃん"からの指示ということで普通に引き受けた。


女王蜚蠊クイーンロックコーチ〘Lv59〙存在値30722222

ステータス

HP:10000000/10000000

MP:20000000/20000000

SP:90000000/90000000

満腹度:50000000/50000000+10000000

平均攻撃能力:1000000

平均防御能力:15000000

平均速度能力:81000000

平均免疫能力:5000000

平均魔法抵抗:450000

取得済みスキル

特有能力ユニークスキル「生存王」


希有能力エクストラスキル「鑑定」「身体性能大強化Lv1」

「多重結界Lv10MAX」「耐性貫通Lv1」「金剛身体Lv1」「重厚殻Lv1」

「物理攻撃大耐性Lv1」「精神攻撃大耐性Lv1」「魔法攻撃大耐性Lv1」

普通能力コモンスキル

「動視Lv10MAX」「飛行大強化LvMAX」「超大顎Lv10MAX」


スキルポイント 無し



 …私の眷属となることとなったマイ・マザーだけど…普通に強くね?

 化物じゃね?いや、お姉ちゃん達の女王クイーンは普通に8000万近い存在値だけどさぁ。

 マイ・マザーもマイ・マザーでクソ性能だった。

 特に特有能力ユニークスキル「生存王」だがえげつないレベルの生存特化の能力である。

 権能は5つで

超速再生 腕や足を失っても即座に再生する再生に必要なSPも少ないくてすむ優れた権能…私の「暴体者」の再生能力よりは弱い。


万能探知 半径300km以内の事象の感知が可能優れたものである…私の「暴体者」に統合された万能感知と同等ぐらい。


事象適応 自身が受けた攻撃に対して耐性を獲得し適応する能力らしい。しかも自身の眷属達にも適応した攻撃が効きづらくなる効果があるのだとか…エグいな。


捕食顕現 捕食した生物の"因子"を取り込み自身の身体性能を高めることが出来る。…エグいな。


死線否定 一日に一度、死んでも完全復活が出来る。


 なかなかにエグい能力スキルで特に最後の"死線否定"は一度死んでも復活可能とかいうチート能力である。

 お姉ちゃん達の女王クイーンですら特有能力ユニークスキルは保有していない様なので私の"母"はマジで強い部類の魔物らしい。

 てか下手なドラゴンより圧倒的に強い。


 そして私は母と向かい合う。名を付けるのだ。

 2日ぐらい前に"ブランク"に名付けており名付けの重要性は理解したしネメシスお姉ちゃんにも許可は貰ったから大丈夫。

 安直だろうが私の実の母だろうがなんだろうが関係ない。

 私のエゴに付き合え!


「お前は許可から"マザー"だ。"マザー"と名乗れ!」


 私の母、もとい女王蜚蠊クイーンロックコーチが輝きを帯びる。キモ。

 しかし光を放ちながらも巨大な肉体が小さくなってゆく。そして人型になった…。


 褐色肌で黒髪のポニーテール、背丈は2mほどの長身で目は赤黒く顔立ちは整っている。胸は…小さめだね。それでもわりかし大きいか?Dぐらい?

 筋肉質で陸上選手みたいな体型だね。服を着て貰いたいよ?ホントに。


 マザーはネメシスお姉ちゃんに片膝をついている。すると


「おぉ〜シヴァちゃんの戦力上がったねえぇ〜。

 とりあえずボクの眷属からは離脱してシヴァちゃんの眷属になってるから頑張りたまえよ?マザーちゃん!」


「承知しました。お母様。」


「よしなよ〜。

 ボクの気まぐれで産んだんだから〜まぁ?

今後はボクとかの同僚的な扱いになるし」



 ネメシスお姉ちゃんがそう言うなり"マザー"は私に向き直り改めて片膝を付いた。


「女王様、名をお与えくださり光栄でございます。

 今後ともよろしくお願いいたします。」


「うん。よろしく」


 けっこう堅苦しいけどいずれ自我が安定すれば口調も変わるらしい。

 楽しみである。

 こうして私は最強の眷属を手に入れたのである。






………………………






 そして今に至ると言う訳だ。

 マザーは即座に眷属である大量のミニマムレッサーロックコーチで死体の処理を開始する。

 ん?どうやるのかって?

 さっきの話聞いてた?魔物が人型になるための一番手っ取り早い方法は"人間の細胞"を下位レッサー個体時に体内に取り込むこと。

 そして大量の死体がある。

 だいたい5000人程度の死体だ。

 私の本来の眷属である劣幼蟷螂レッサーマンティスやアラクネお姉ちゃんの劣幼蜘蛛レッサースモールスパイダー、ネメシスお姉ちゃんの幼蟲甲虫レッサーミニビートル、エイルメントお姉ちゃんの幼蟲子蜂レッサーミニビー達も人間の死体を捕食している。


 だいたい私やお姉ちゃん達の眷属に関してはそこまで人型になる個体は少ないだろう。せいぜい1000匹に10匹程度だろう。

 しかしマザーの眷属達は適応能力が高いので、1000匹に900匹程度は人型になるとチエさんが予想している。

 まぁこっから生存し上位グレーター個体まで上り詰めないと人型化しないんだけどね?

 まぁ成長が楽しみである。



 こうして私は素晴らしい配下を手に入れた。成長しないとあんま戦力にならないんだけどね?





………………………………………………………………

作者メモ マザーについて


 褐色肌で2mの長身、Dカップの胸に筋肉質な肉体、目は赤黒く整った顔立ちの黒髪ポニーテールの女性。


 我々、人類が憎む黒い害虫。ゴキブリが絶世の美女になりましたね。

 なんとまぁ第一話ぶりの登場です。


 そんな彼女ですが名付けされ名持ネームドに至った現状のステータスはこんな感じ


女王蜚蠊クイーンロックコーチ〘Lv59〙存在値78333333

ステータス

HP:90000000/90000000

MP:50000000/50000000

SP:100000000/100000000

満腹度:70000000/70000000+0

平均攻撃能力:100000000

平均防御能力:100000000

平均速度能力:100000000

平均免疫能力:50000000

平均魔法抵抗:45000000

取得済みスキル

特有能力ユニークスキル「生存王」

希有能力エクストラスキル「鑑定」「身体性能大強化Lv1」

「多重結界Lv10MAX」「耐性貫通Lv1」「金剛身体Lv1」「重厚殻Lv1」

「物理攻撃大耐性Lv1」「精神攻撃大耐性Lv1」「魔法攻撃大耐性Lv1」

普通能力コモンスキル

「動視Lv10MAX」「飛行大強化LvMAX」「超大顎Lv10MAX」

スキルポイント 無し


 となっており約2倍ほど存在値も上昇しています。

 まだ自我が安定していませんが時期に自我が安定するでしょう。

 ちなみに何故長年生きているにも関わらず自我が安定していなかったかというと単純に必要なかったからですね。


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