第41話 地上進出ゴーゴーゴー!!
チエ
『おおむね時間通りですかね。ご苦労様でした。』
作業開始から11時間58分結界の全ての解析が完了した。
そして結界の解除が可能となった。
魔力拡散式が邪魔で特有能力三つでもかなり時間がかかりましたが時間にズレはない。
あとは…。
『主とっとと起きてください。結界破りますよ。』
んぇ?
あっ!!
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私は勢いよく起き上がる。
遂に結界の解析が終わったのだ流石はチエさん流石である。
んで?どうすれば破れる?
『主から指示さえあればすぐにでも?』
了解。
シヴァ
「お、姉ちゃん。起きて。起きて。」
エイルメント
「んむ〜。どうした?シヴァ〜?」
ネメシス
「久しぶりに長時間寝たわ〜。おはよ」
アラクネ
「シヴァに抱きつかれながら寝るのは気分が良かったですね。」
この人達も寝てたのね。まぁ私の"真化"直後の飢餓状態をどうにかする為に頑張ってくれていたみたいだしありがたい限りだ。
シヴァ
「結界。破れるよ。」
私の言葉に反応してエイルメントお姉ちゃんはめっちゃ喜んでいた、ネメシスお姉ちゃんは誇らしげである何故だ?アラクネお姉ちゃんは私の頭を撫でてくる。
正直頭を撫でられるのは気分が良い。
さて、やるか。チエさん破って
『了解しました。破ります。』
私は四本の腕を振り上げる。
デカい魔法陣が展開された。小柄の魔法陣も全てが全く違う陣である。
私の莫大なMPの半分を奪い取っていきやがったんだ一発でぶち壊れやがれ!!
結界破災念陣!!!
糸を解くように竹を縦に割いていくように全てを破り破壊して結界は…。
千年破られることなどなかった結界が破られた…。
コレから世界は激動の時代に足を踏み入れる事となる迷宮の悪魔達が地上へと這い出した為である。
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エイルメント
「うぉっしゃぁあ!!!空気が美味いぞぉ!!!」
地上に出て来て早々にエイルメントお姉ちゃんが叫ぶ。無理もない千年も結界のせいで出られなかったんだからね。
ネメシス
「くはぁ〜〜〜。草木の匂いなんていつ以来かな〜?はぁ〜良い〜〜。」
ネメシスお姉ちゃんは草木の匂いを嗅いで楽しんでいる案外大人しく楽しむんだね。けど何故私に抱っこされながら?コレじゃあどっちが姉か分からないよ?まぁ良いけど。
アラクネ
「フフフ。はぁ〜良いですね〜。日光がだいぶ眩しいですけど。」
アラクネお姉ちゃんは、少し眩しそうだけどまぁ洞窟暗かったもんね〜。いきなり日の下に出てきたらそうなるか。
けどやっぱ日光に当たると気分が良くなるなぁ。
お前もそう思うだろ?バッタよ〜、?
バッタ?
私の右隣にデカ目のバッタがいた。
何コイツ。
転生直後ならビビってたと思うけどもはや虫には慣れたぞコラァ?!
体長2mぐらいのバッタがなんぼのもんじゃい!
チエさん所でコイツなに?
『地上型の魔虫族の跳虫族、跳躍虫の上位種。上位跳躍虫でしょう。存在値は8000。主にとっては雑魚です。』
魔虫族?私とかお姉ちゃん達と同じ魔蟲族じゃなくて?
『地上に生息しているのが魔虫族、地下に生息しているのが魔蟲族です。魔虫族は魔蟲族よりも種族的にも弱いのが特徴でありいうなれば劣化した様な物ですね。』
ふ〜ん、確かに私とお姉ちゃん三人の存在値が1億でカンストしているのに全く怯えずに来ているし知能も低そうだね。
ぶっ殺そうかな?いや、ちょっとやりたいことあるし。
私は2本の腕でネメシスお姉ちゃんを抱き締めながらもう2本の腕でバッタを捕獲し長い脚をポリっと取った。
…脆いな。
必死に逃れようとしているが存在値が違うのだ諦めろバッタよ。
さて次は片手で木を引き抜き握力で握り潰し細長い棒状にするそしてアラクネお姉ちゃんに糸を出してもらい川にやってきた。
糸に巻き付けたバッタと棒状の木をくっつける釣り竿の完成である。
ポイ
ボチャン!
久しぶりにのんびりさせて貰おうっと。いや〜1km先に川があったからね~。ちょうど良かった。
結構大物がいるし。
エイルメント
「川干上がらせた方が早くないか?」
…確かにそうなんだけどね?実際出来るんだけどね?そうじゃないんだなぁ。
シヴァ
「こういうのは過程を楽しむものなんだよ?お姉ちゃん。」
エイルメント
「そういうもんか。私もやってみよ。」
そう言って飛び立ったと思うと竹を掴んで持ってきた。流石に早いわ〜。
今の私でも目で追えないもん。
そして糸を括りつけ私のマネをしてエサをつけ投げる。
エサに自らの眷属の幼蟲使っていたけど、どうやら基本、女王階級じゃなければ基本捨て駒みたいな扱いが一般的らしい。
正直幼蟲の方がエサとしては良くね?と思うけどまぁ良いや
ちなみに私の「産卵」スキルだけど使ってみたら魔法みたいにその場に形成されるタイプだった。
実際に産む方ではなかったようだがこの方が楽だよね〜。
軽く第一階層、第二階層、第三階層に千個ずつ卵を配置しておいたが、チエさん曰く1週間で孵化して活動を開始し始めるらしい。
割と早いのでこの川近くにも三千個ぐらい配置したので地上部隊と地下部隊で分かれて成長して貰う。
曲がりなりにも私の"子"なんだから生き残ってもらいたい。
グン、グン、グン!
竿の先が動いた。
『掛かりました。』
はいよ!!
竿を思いっきり振り上げるとどデカい魚が掛かっていた。
『魚竜族:存在値10000の大型の川に住む魚型の竜族である。竜族ではあるものの完全な竜族ではなく魔魚族からの派生進化種のため弱い。』
地上進出で始めて食べる飯が決まったね。
ちなみにアラクネお姉ちゃんは下流の方で糸を使って直採りをしていた。
釣り(遊び)と腹を満たす(ガチ)では勝手が違うからね。
流石お姉ちゃんだよ〜。
そして久しぶりにまともに美味くあってくれよ?
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作者メモ 魔蟲族と魔虫族について
魔蟲族:主人公とアラクネ、エイルメントビー、ネメシスビートルが所属する戦闘特化の化物種族であり上位個体でも平均B級上位ランクの存在値を誇る。
基本的に地下迷宮で暮らしていたが異常新種個体が誕生したことで地上に出てきた。
魔虫族:魔蟲族の対となっており戦闘力が極めて低く知性も女王クラスでなければまともに会話が出来ないレベル。支配者階級もいるハズだが主人公達4体より遥かに弱いのが確定している。
繁殖能力だけは魔蟲族よりも数段上である。
ネメシスに登場する暇もなく殺されたトンボでも魔虫族よりは数段強い




