第35話 とにかくうるさい"教官"現る!!
魔王支配領域・エルフ領と人間国エルネフィシアとの直線距離はおよそ1000km強。
その距離には山岳地帯が存在しておりその山岳地帯には一つの強靭な"里"があった。
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"里"は一見すると和風の質素な村であった。段々畑と自然が豊かな大自然の里。
それは魔物がしょっちゅうやって来る事も意味していたのだが、、、、。
「さあ皆もう安全だよッ!毒大蛇〘ポイズサーペント〙は倒したからねッ!!」
やたらとデカい声で喋る長身、筋肉質の忍者服みたいな男がいた。
早くも絶対に隠密なんて出来そうに無い男である。
毒大蛇〘ポイズサーペント〙は、約10mは下らない大きさの蛇型の魔物でありBランクの魔物に該当する。
地球にいたならば戦車の装甲程度、一秒で溶解させる毒を平均時速110kmという俊足で移動しながらぶち込んでくる魔物であった。
メイ
「あ、教官様ありがとうございます。」
エイル婆ぁ
「教官。コレでようやく薬草取りが捗るってもんよ。」
教官
「もうエイルちゃんは歳なんだからそんな動かない方が良いよ?俺がいこうか?」
エイル婆
「やかましいねぇ。ワタシャまだ192の現役だよ?それにちゃん呼びされる歳じゃねぇっての!」
教官
「いやでもエイルちゃんが子供の頃から面倒見てるんだよ?クセは抜けないってッ。」
ミル
「教官様またエイル婆に言われてるよ?」
里長・グウル
「仕方ないだろ?教官様は軽く2000年前から"守護神様"と共にこの里を護ってるんだから。」
この"里"に名称は無い。しかし全員がそこそこの寿命とステータスを持つ"人竜族"およそ300名で構成されており人間国との戦闘経験も持つ謎に修羅な里である。
里長・グウル
「そういえば今年は禍蟲洞窟の対魔蟲族結界の強化の年だな。この時期になると"守護神様"が起きてるからな。行って見ると良い。」
守護神
「来るなチビ共。」
気怠げな声であったがまるで雷鳴の様な大声量で声が聞こえてくる。
この"里"の全ての生命をいや。最強種たる"龍種"と"竜種"以外の全ての生物を見下ろせる程の体躯を誇る存在がそこにいた。
立ち上がってはいない。恐らくはまだ腰を上げているだけだ。
それでも全員が見上げなければいけない程の大きさである。それは巨人種である。
「「起きたー!!」」
村の子供達がその巨大存在に臆することなく駆け寄っていく。
守護神
「うるせぇチビ共だなぁ。寝かせてくれよ。」
教官
「いやいやッ!懐かれてていいじゃない!良いことだよ?」
守護神
「お前が一番うっせぇんだよ。」
教官
「ひどいねぇ〜。」
子供達
「「「ねぇ〜。」」」
守護神
「共鳴すんなよ。全く。んじゃ寝るわ。」
巨体が再び横になる。地面が多少なりとも揺れる。
教官
「さてと里長。緊急で申し訳ないんだけど、人間国の軍が動いてるのが見えたんだよね。」
里長・グウル
「なるほど。考えたな。この時期に侵攻するとは。」
教官
「とりあえずコチラに来るなら守護神と一緒に撃退するけど避難誘導宜しく。」
里長・グウル
「了解した。まぁ無理はするなよ。」
教官
「任せなさいッ!」
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毒大蛇〘ポイズサーペント〙は、頭の毒腺さえ抜いてしまえば食べられる。
そこそこの大きさの為、里の3日分の食料としては丁度良いサイズであった。
子供達
「「「お肉久しぶりだねぇ。」」」
教官
「お団子も美味しいよッ!お団子も食べよう?!」
教官特製のお団子、通称〘教官の5色お団子〙は2本の串に拳大サイズの5つの団子が突き刺さった食べ物である。
かなりの大きさと量だがステータスの概念がある為、この程度でも問題がないのだがそんなに毎日この団子を食べて居るのは教官ぐらいである。
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作者メモ 亜人種とは?
人竜族、森人族〘エルフ〙、山人族〘ドワーフ〙などの種族が該当する種族である。
そして亜人種は人間とは比較にならない程の寿命を有している。
人竜族 平均存在値1000
人の形をした竜に近い種族の総称。平均寿命は250歳程度と亜人種の中では比較的短命である。
山人族〘ドワーフ〙 平均存在値5000
小柄の筋肉質な種族。平均寿命は2500歳程度で亜人種の中では中間の平均寿命を持つ。
森人族〘エルフ〙 平均存在値7800
耳の長い人型の種族。平均寿命は4000以上であり亜人種の中でも上位クラスの寿命を持つ。
コレはあくまでも平均的な値であり上位へと進化した個体はもちろん寿命も上昇する。




