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くたびれた中年男、首木の覚え書き  作者: 翠蓮


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2. ひまわり

夏の花といえばひまわりですけどね、僕苦手なんですよね。


打ち合わせに入ったファミレスの外の花壇にひまわりが並んでいるのを見ながら、その男は言った。

「なんだか顔みたいに思えて」


延々と続くひまわり畑の中の道を歩いていた。

ひまわりは皆こちらに花を向けている。

明るい日差しの下を、歩き続けた。

細い一本道はその先もずっと続き、ひまわりも道の両側に咲いている。

どこまで続いているのだろうとふと立ち止まり、今歩いてきた道を振り返った。

ひまわりは皆こちらを向いていた。


「…というところで目が覚めまして。もう明け方で外は明るくなってたんですけどね、窓の外にひまわりが咲いてたんです。窓ガラスに張り付くようにしてこちらに花を向けて」


ちらりとファミレスの窓越しに外を見やると、ひまわりたちが店の中に向いていた。


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