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中国の女性名

基本構造は、男女同じ。

しかし、女性のあざなは、男のように公的にはあまり用いられない。とはいえ、上流階級や文人女性には普通に存在もする。


女性名の特徴は「美、香、玉、花、月、柔、清、蘭」のように自然・美徳系が多い。時代と共にトレンドも変わり、素朴なものから貴族的、文人的、親しみやすさへと移行。作品の世界観に合わせ、考える必要がある。


呼称としては、同じ漢字を重ねる「重ね字」もある。

例)麗麗、芳芳、婷婷、蓉蓉、明明


李香蘭(=山口淑子)なら「蘭蘭」か。


パンダでよく見かけるやつだが、幼児性やドメスティックな親愛性を持たせるのが、この「重ね字」。上流階級では、あまり使わず、二字の意味名が自然。


男性同様に「阿○」も使う。

例)阿嬌、阿蓮、阿香


あとは「小○」なんてのもあったか。

これは英語でいうリトルやヤングと同じで、若い、年下の、かわいらしい存在に付ける接頭語(「○児」のように後ろに付けるパターンもある)。発音は「シャオ」で、小蘭のように使うとよい。


ついでにいえば、年長者には「老」を頭に。

これは姓に対し使うため、「老王」で「ワンさん」とする。



たとえば、


女帝「李清婉」なら

兄からは「小婉」

恋人からは「婉児」

文人からは「清婉先生」


―― これは全て同一人物の呼び名である。

このへんは、ややこしいので、作中で命名する場合は、その都度チャッピーが正解(筆者も曖昧)。


あ、「先生」が出てきたが、これも日本とは意味が違う。

「○○先生」は「○○さん」の意味で、日本の先生は中国では「老師」となる。


字が公的に残っている著名な女性といえば、まずは蔡邕の娘・蔡琰さいえんあたりだろうか。蔡琰は、才媛のひとで、中国歴朝の「美人百人」にも入る人気者。琰は「宝玉」を意味し、字は「文姫」。甥には、あの羊祜ようこがいる。


―― ちなみに中国関連の筆者の知識は、ほとんど陳舜臣の著作から来ている(『秘本三国志』など)。陳舜臣は、あの陳羣ちんぐんの血筋を主張もしている。

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