中国王朝における基本階級
時代によって、いろいろと変わるため、創作では、設定を先に作り込むのが正解。
基本的な身分構造としては、
「皇族」「貴族・宗室」「官僚(士大夫)」「地主・郷紳」「平民」「賤民」「奴婢」などが挙げられる。
<皇族の階級>
「皇帝(天子)」を最上位に置き、
「太上皇(先代の皇帝)」、「皇太后(皇帝の母)」、「皇后(後宮の頂点)」、「皇貴妃(高位側室)」、「貴妃・妃・嬪・貴人・才人(後宮内序列)」などが並ぶ。
皇子関係では、「皇太子」をトップとし、「親王(他の皇子に与えられる高位爵)」、「郡王」、「公主(皇女)」、「郡主・県主(皇族女性)」。
皇族一門をもって「宗室」とし、有名なところでは、劉氏、李氏、朱氏などが挙げられる。
<貴族・爵位階級(時代差が大きい)>
周代(紀元前1046年頃 - 紀元前256年)には、ヨーロッパの封建貴族姓に近く、「公」「侯」「伯」「子」「男」の「五等爵」を採用。日本語でヨーロッパの貴族階級を充てる時にも、これが採用されている。
漢〜唐以降は、爵位は名誉称号化。
「国公」「郡公」「侯(名門)」「伯爵」「子爵」「男爵」
―― 実権は官職に。
<官僚階級(中国の最大の特徴)>
「士大夫」は、科挙を突破し、官僚となったエリートたち。
科挙のランクは、
「童生」受験生
「秀才」地方試験に合格した知識人階級
「挙人」省試に合格した地方の名士
「進士」中央の試験に合格した宰相候補の超エリート
中央官僚は「宰相」をトップとし、行政長官の「尚書令」、その下に「六部尚書」がくる。
六部は、
「吏部」人事部門
「戸部」財政部門
「礼部」儀礼部門
「兵部」軍事部門
「刑部」司法部門
長官が「尚書」で、次官は「侍郎」。
例)礼部侍郎
<監察官>
「御史」は、皇帝直属の監察官で、非常に恐ろしい存在。
例)御史中丞
<地方官>
「巡撫」広域行政長官
「知府」府の長官
「知県」県知事(創作で頻出)
<軍事階級>
「大将軍」最高司令官
「驃騎将軍」精鋭騎兵指揮官(漢代で有名)
「車騎将軍」高位将軍
「校尉」中級士官(三国志で頻出)
「千戸・百戸」兵数に由来。元明清の後代での呼称
<宦官>
「太監」明代高位宦官(魏忠賢など)
→去勢された宮廷使用人
<地方の支配層>
「郷紳」地方の名士。地主+学者。地方の実質支配層。
「地主」
<平民>
「農民」「工人」「商人」の順は、日本の「士農工商」と同じ(元ネタが中国なわけだし)。商人が富豪化するのも同様。
「賤民」としては、
芸能民の「楽戸」、妓女の「娼妓」、役者の「優伶」、奴隷・召使の「奴婢」と並ぶ。
「妓女」は、高貴な客への接待をするため、高い教養や芸術的才能を求められ、また肉体関係を伴なうと「娼妓」となる。
宮中に仕えると「宮妓」と呼び、地方官僚や有料者の接待を「官妓」、将兵の相手をすると「営妓」、民間の妓楼に所属し、一般人の相手をする者を「民妓」と呼ぶ。




