呪い165-確証のない罪
シスターは代の言葉に怒りが増すばかりであった。
「ふざけないで! 守りたい人だけが守るですって! そうやって自分を正当化して人を丸め込もうなんて! 最低よ! 外道!」
騎士も代を睨み付けて
「確かに……法律よりも大切な事はある……何でも法律を盾に自分の都合良く使うなんて許されるはずがない」
「何で? 法律の中で都合良く生きるのはどんな人間でもやってることだろ? そうやって人間は自分の生きる方法を見つけて何が悪いんだ? お前だって騎士をしているなら法律の恩恵を受けてるんだろ?」
その言葉を聞いて騎士は少し気まずそうにする。
「他のお前等ってさ? さっき斬ろうとした俺と斬っている事を認めたその人を悪く言ってたけどお前等もしてたんだろ? そして法律を良い事に都合よく金儲けをしていたんじゃないのか?」
「何を言ってるんだ!」
「そんなことはしていない!」
「何を証拠に!」
「さっき斬っていないという嘘を言ったろ? 俺はお前等の店からも血の匂いを感じてるんだぞ? 敏感だからな……さっきの人は多分商売を始めたばかりじゃないのか? 慣れている様子もなければまだ輪にも入れていないようだけど?」
「え……はい……最近始めたばかりで……」
それを聞いて代は確信した。
「つまりここでは盗まれた店はその者の腕を斬る……だけど盗まれた購入者は斬る事を法律では定められていてもここでは認められていない……何故なら盗まれたならもう一度購入させることが出来るから……大抵は盗まれれば捕まえる事が出来ないが斬ろうとして奪われた者を取り返されたらまた購入して貰えない……だから今ここではワザとそんなルールがないと言い放つ……まるで自分達には何の罪もないような風を余所を得る……」
その言葉にシスターは
「貴方と一緒にしないでください! 彼等や彼女等を貴方の様な者と一緒にするなんて!」
代の言葉を否定する。
「倫理の守れていない人が人を責める資格はありません! その罪を償いなさい!」
「罪? 法律は守ってるのに罪と! はははは!! バカだなあ! 所詮は国を纏めるためのルールでもないただの人間の尺度で定められたルールに罪何てあるかよ! どうせ天国だとか地獄だとかに行けるという自分達の尺度だけで考えたルールに罪何てあるかよ! 天国や地獄の確証すらないのにそうやって罰だとか脅して!! 笑える! 法律のように確実に与えられるかも分かんねえのによおお!」
シスターは顔を真っ赤にして平手打ちした。
パチイイいいいいイン!




