呪い160-売買
一通りクレーン車の運転手を拷問した後
「うめええ! 拷問後はやっぱりメシウマあああ!」
代は嬉しそうにしながら母親の手料理を食べていた。
帰って来た彩夢も縛られている運転手を見て苦笑いする。
「よくそんなことをした後にご飯食べれるねえ……叔父さんは慣れてるから大丈夫なんだろうけど……」
「俺がどれだけグロ画像になってるか分かってるか? いつもくらってんだから慣れるよ」
「そう」
そう言いながらご飯を食べている。
代美は
「ちょっと食欲無い」
「いいわよ……無理をしなくても」
先程の拷問を見て代美は完全に吐きそうになっていた。
しかし代は
「代美さんって研究者なのにこういうの慣れてないの?」
「私はそもそも人間方面じゃなくてモルモットだから全然違うわよ」
そう言うと代美は立ち上がり
「私ちょっと寝てくる」
「「おやすみー」」
「俺が寝かしてやっても」
「死ね」
代と詠美の挨拶に混ぜて、誠はお誘いの言葉を掛けるが、代美はドン引きして罵倒する。
「うーん……まだか」
「まだってより拒否だろ……多分」
「そうよ……キモい事を自覚しなさい」
「昨日は三人は捕まえられたのに」
「俺の兄妹はどれだけ増えていくんだろうか」
代はドン引きしながらも父親の年収に憧れた。
「それだけいれば満足じゃないの?」
「俺の股間はまだまだ活躍するぜ!」
「うるせえ」
「ううううううううううう! うううううううううううう!」
「せえぞ! だあってろおお!」
代は運転手に向かって怒鳴りつける。
しかし、無視しても呻き続けるので
「もう! 仕方ないな! 鬼ヶ島さあああん!」
「はあああい!」
「そいつ売るわ……」
「100万のお買い上げでエス!」
「了解」
そう言って運転手はそのまま連れて行かれた。
彩夢は心配そうに
「大丈夫なの? 勝手に?」
「大丈夫、テレビニュース見ろよ」
『今日午後、クレーン車が民家に激突、運転手が死亡した模様』
そこには泣きじゃくる遺族がいた。
「ええ……」
「だから売り払っても大丈夫、そもそも置いて貰ってただけだから」
「売るってのは?」
「俺に突進する予定の馬鹿への協力の為」
それだけを聞いて、彩夢は何となく納得した。




