十話 ~レニアとデート(?)part2~
店を出てからというものレニアはなぜか顔を合わせてくれない。声を掛ければ反応はしてくれるので無視されてる訳ではないと思うが・・・
「なぁ・・・どうしてさっきから顔を合わせてくれないんだ?」
「なんでもないから気にしないで」
いや・・・そうは言われても気になるだろ
「・・・俺がなんか悪いことしたか?」
「してないよ・・・ボクが勝手に気にしてるだけだから」
・・・多分アレが原因かな?
「ひょっとして、俺がさっき言ったあの一言か?」
俺がそう言うとレニアはようやくこっちに顔を向けた。・・・顔を真っ赤にしながらだが
「そうだよ!あの一言だよ。言われたときすっごく恥ずかしかった!」
「そう言うなよ。俺もなぜかあんな言葉になって恥ずかしかったんだから・・・」
「どうせアレも冗談だよね?」
そっかぁ・・・またレニアを恥ずかしがらせるための冗談に受け取られたかぁ
「いや、これについては最上神に誓おう。アレだけは100パーセントを超えて1000パーセント本気だ」
「ど、どうせそれも・・・」
「嘘だと思うなら俺の目を見てくれ」
これは嘘でもなんでもない。俺はレニアを守る
「ほ、ホントに嘘じゃないみたいだにぇ」
今完全に噛んだな
「う~~~~~」
そのことに気付いたからかただでさえ赤くなってた顔がさらに赤くなった
「信じてくれたか?」
「うん・・・でもどうしてボクなんかを?」
答えは単純なこと
「レニアの泣いているところは見たくないから」
ところでなんでこういうこと伝えるときはこんなクサい言葉が浮かんでくるんだろう?
「そ、そうなんだ・・・それはちょっとだけ嬉しいかも・・・」
さっきの俺の爆弾発言で耐性が少しだけついたのか、まぁそれでもまだ少しだけ赤いけど。・・・とにかく信頼はしてくれたかな?
「だからな、嫌なことがあったら俺に言ってくれ誰かにバカにされたとかでも何でもいいから」
「うん・・・分かった。なにかあったら相談するね」
よかった、信頼して貰えた
「随分と話がそれちゃったけど、今度は宿屋に案内するよ」
「オッケー、宿屋ね。お願いする」
まあ、流石にずっと教会で世話になるってのは迷惑だろうし、金が貯まったら宿屋に行くし俺にとって一番重要な場所かもな
「こんにちは~」
「あら?レニアちゃんじゃないの、ちょっと待っててね今からアリスを呼んでくるから」
「あっ、はいお願いします!」
ここの女将さんだろうか?綺麗な人だなぁ
「なぁレニア、今の人って・・・」
「ここの女将さんだよ」
やっぱりそうだったか
「じゃあ、女将さんが言ってたアリスって誰?」
「ボクの友達だよ。この宿屋は親子で経営してるんだ」
親子で経営かぁ、また一つテンプレいただきました
「ふ~ん、そうなんだ・・・ここの親父さんは?」
「あの人は基本的には厨房にいるねぇ。でも優しい人だよ」
なるほど、見事なまでにテンプレな宿屋の家族構成だな!・・・それはそれとして
「なんでここの家庭事情にこんなに詳しいんだ?」
まあ、当然なぜそんなに詳しいのかは気になる
「まぁ・・・ここには友達としてよく泊まりに来るし、その時にご飯を一緒にさせてもらってるから・・・」
そういうことか、どうりで詳しいはずだ
「うん、ありがとな、色々と教えてくれて」
「それほどでもないよ。」
そうして数十秒程経ってから足音が聞こえてきた
「レニアちゃん、待たせちゃってごめんね。・・・あれ?その人は誰?」
「紹介しよう!ボクの新しい友達のリュートだよ」
「初めまして、街の外から来ました、龍斗といいます」
「リュウトさんですね、よろしくお願いします。・・・ところで街の外から来たってどういう・・・」
・・・またか、またこの質問か。
「それがね、気付いたら森の中にいたらしいんだ。それ以外は分からないって」
助かった、レニアが代わりに説明してくれた。でも嘘なんだよなぁ・・・
「そうだったんですか・・・すいませんリュウトさん」
「気にしてないので謝らなくてもいいです」
「でも・・・」
「アリス、本人は気にしてないって言ってるから気にしなくていいと思うよ。少なくともリュートは多分そんなことで怒らないから」
レニア、ナイスフォローだ
「・・・レニアちゃんがそう言うなら。・・・本当に怒ってませんか?」
「怒ってないですよ、本当に大丈夫です」
むしろ怒られるべきなのは嘘ついてる俺なんだよな
「ありがとうございます。本当にすいませんでした」
「いいって、それより今日は教会に泊めて貰うけどお金が貯まったらここで宿泊してもいいかな?」
「はい!それは勿論です!」
「じゃあ、その時はよろしくね」
取りあえずこれで宿泊先は確保した
「ねぇ、またボクのこと忘れてない?」
あっ、ヤバイ忘れてた
「・・・ごめん」
「忘れてたんだね?・・・あんなこと言っておいて酷い!」
「ホントにスマン!」
「もういいもん!アリス、あっちで話そうよ!」
「え?でもまだ仕事が・・・」
「大丈夫だって、この時間帯に来る人なんて滅多にいないでしょ?」
「確かにいないけど・・・ちょっとやめて!引っ張らないでよレニアちゃん!」
そうしてアリスちゃんはレニアに向こうに連れ去られていった・・・
ちなみに二人が戻ってきた時なぜかレニアの方がまた顔を赤くしていた、逆にアリスちゃんは笑顔だった。・・・なんでだ
なんだか展開が遅い気がする今日この頃




