表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
二時間目を待ちながら  作者: 白上 しろ
31/45

二時間目を待ちながら(31)

ある日。二時間目を待ちながら。


夏海と心春、冬菜が話していました。

「田舎って最近、見直されてるらしいな」

夏海が言うと心春が尋ねました。

「へぇ、どうして?」

「う~ん、都会におる人たちには、田舎って懐かしいと感じる風景なんかもな。時間に追われることも少ないやろし」

「この辺もどっちかって言うと、田舎だよね?」

「せやな。田んぼや畑が結構あるもんな」

冬菜が嬉しそうに言いました。

「おかげで地元の野菜や果物がたくさん食べられますね」

「まぁな。無人販売とかもあるしな。でもスイーツがな~。おいしいスイーツの店やったら都会の方がいいんやろな~。あと、服も。都会の方がいいな~。あ~、都会に行ってみたい!」

「夏っちゃん。田舎が見直されてる話をしてたのに、いつの間にか都会がいいって話になってるよ?」

「ホンマやな。でも、うちはやっぱ、都会に憧れてしまうわ」

冬菜が頷いて言いました。

「どちらも魅了的な所がありますものね」

「ふーちゃんはどっちが好きなの?」

心春が冬菜に尋ねます。

「え? 私ですか? ええと、そうですね、私も都会には惹かれますが、のんびりしている田舎の方が私には合うような気がします」

「私も田舎かな? でも、都会にも行ってみたいな。う~ん、どっちだろう?」

悩む心春に夏海が言いました。

「まだ先やけど、この学校を卒業したら、この田舎に残るか、都会に行くか、決める事になるやろうな」

「そうだね」

「そうですよね」

心春が言います。

「もし離ればなれになっても、私達はこの地球上のどこかにいるんだから、連絡は取り合おうね!」

「あ、はい。でも心春さん、まだ先の話ですよ?」

「せや。気が早すぎるぞ、心春。早くうちらとおさらばしたいんか?」

夏海がいたずらっぽく言いました。

「違うよ! 夏っちゃんの意地悪」

「あはは。でも心春は地球上におれへんかも知れへんで。火星とかに行ってたりして」

「え? 私、NASAの火星探査員になってるの? すごくかっこいいね、それ!」

「いや、心春が火星に行くとなれば、宇宙人に仲間と間違われて連れて行かれるしかないかな?」

「なんで私が宇宙人なの!」

心春が両手を挙げて怒って言うと、夏海は笑います。ふと冬菜が不安そうに言いました。

「心配な事が一つ、あるのですが・・・・・・」

心春が寂しそうに言います。

「心配は嬉しいけど、一つだけ?」

「火星って携帯の電波が届くのでしょうか?」

「しかも、そこ?」


二時間目開始のチャイムが鳴りました。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ