表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

PR
56/79

# 第二部 第三話 るなの秘密 【見つけてくれてありがとう】

# 第二部 第三話 るなの秘密


【見つけてくれてありがとう】


赤い文字。


ノートの最初のページ。


---


静寂。


---


全員固まった。


---


ひまり。


「閉じろ閉じろ閉じろぉぉぉ!!」


---


るな。


「だから言ったのにぃ!!」


---


かなめが恐る恐る聞く。


---


「……これ誰が書いたの?」


---


るなは顔を伏せた。


---


「わかりません」


---


全員。


---


「は?」


---


「いやいや!」


怜司が突っ込む。


---


「お前のノートだろ!?」


---


るなは泣きそうだった。


---


「最初は白紙だったんです」


---


「え?」


---


「なのに」


---


「気づくと文字が増えてるんです」


---


沈黙。


---


春風マンション一同。


---


久々にホラー案件だった。


---


その時。


---


パラ……


---


勝手にページがめくれた。


---


全員。


---


「うわぁぁぁ!!」


---


かなめが俺の後ろへ隠れる。


---


結衣まで少し青ざめている。


---


ページの中央。


---


赤い文字。


---


【るなは嘘をついています】


---


静寂。


---


るな。


---


「え……」


---


顔が真っ白になる。


---


ひまり。


---


「え?」


---


怜司。


---


「え?」


---


俺。


---


「え?」


---


るなが震える。


---


「ち、違う……」


---


すると。


---


さらに文字が増える。


---


まるで誰かが今書いているみたいに。


---


【るなは覚えていません】


---


【だから可哀想です】


---


【でも悪い子です】


---


るなが座り込んだ。


---


「やめて……」


---


小さな声。


---


その時だった。


---


ドン!!


---


管理人室の電気が消えた。


---


「きゃあっ!」


---


かなめ悲鳴。


---


真っ暗。


---


そして。


---


どこかで笑い声が聞こえた。


---


クスクス。


---


小さな女の子の声。


---


『見つけた』


---


全員凍る。


---


るなだけが。


---


絶望した顔をしていた。


---


「……来た」


---


「来た?」


俺が聞く。


---


るなは震える声で言う。


---


「もう一人の私です」


---


静寂。


---


ひまり。


---


「待って」


---


「情報が怖い」


---


完全同意だった。


---


数分後。


---


電気が戻る。


---


ノートは閉じていた。


---


だが。


最後のページだけが開いている。


---


そこには。


---


【春風マンションのみんなへ】


---


【これからよろしくね】


---


【私は月野るなじゃない】


---


【月野ルナだ】


---


そして。


---


最後に。


---


【まず最初に】


---


【管理人を困らせます】


---


俺。


---


「宣言された」


---


ひまり爆笑。


---


かなめ頭抱える。


---


結衣苦笑い。


---


怜司。


---


「終わったな」


---


そしてその夜。


---


管理人室の電話が鳴る。


---


プルルルル。


---


出る。


---


「はい、春風マンションです」


---


すると。


---


知らない少女の声。


---


『もしもし』


---


『ルナです』


---


俺は固まる。


---


「るなちゃんなら今――」


---


『違うよ』


---


静かな声。


---


『もう一人の方』


---


背筋が凍った。


---


『今から会いに行くね』


---


ブツッ。


---


電話が切れる。


---


窓の外を見る。


---


マンションの入口。


---


街灯の下。


---


そこに。


---


るなそっくりの少女が立っていた。


---


ニコニコ笑いながら。


---


こちらを見上げていた。


---


## 次回


### 第四話


**「もう一人のルナ」**


るなと同じ顔。


るなと同じ声。


だが全く違う存在。


そして――


春風マンション史上、

最も予測不能な住人(?)が誕生する。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ