表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
八重咲の勇者たち ~最弱スキルで最強になれ~  作者: 賢河侑伊
第二部 3章 神殺し 編(side)
78/82

4-9

 ガクとサイゴウは、足を()るように、ゆっくりと後退していく。髪の毛の射程からは離れたか離れていないか、微妙なラインだ。


 ゴゴ……と建物が()れる。おそらく、シャッフルが開始される。


 サイゴウは、持っているクロスボウに矢を付け、限界まで引き絞る。矢の羽根には工作がなされており、あっちへこっちへ高速で飛び回るようになっている。


 サイゴウが、こちらを見る。


 ゴゴ……ゴゴ……と建物が激しく揺れ始める。


「行くぞ! ガク君」


 サイゴウの声と共に、ガクは部屋を走り始める。サイゴウは、矢を放つ。虫のように、矢は部屋のなかを暴れまわる。


 真っ黒い濁流が、2人に向けて、放たれる。矢は、一瞬で絡めとられる。


 サイゴウは、クロスボウを放ち、素早く次弾を放つ。


 2人は、部屋の(はし)にたどり着く。だが、(ふすま)が閉じていくのが見えた。


 ―まずい


 ガクは、必死に手を伸ばす。だが、届かない。ガクは、瞬時に思考。


 これが《心髄共鳴》なら、ここで倒されてしまっても、死ぬわけじゃない。本当に恐れるべきなのは、敵の目的が完全に果たされることだ。


 サイゴウなら、敵を探す能力がある。この状況を抜け出せる可能性が高い。


 ―やるしかない


 ガクは、サイゴウの手をつかみ、自分の身体を軸にし、思い切り、扉の方へ投げる。


「ガク君!」


 サイゴウが、扉の向こうへ行き、ガクは反対に髪の毛の化け物の所に倒れこんでしまう。


 ガクの身体に、黒い塊がまとわりついてくる。ぬる、とした嫌な感触。


 サイゴウが手を伸ばそうとするが、襖は閉まっていく。


「首謀者を倒してください!」


 ガクは、笑顔で言う。その瞬間、黒い何かで、視界が閉じていく。

 読んで頂きありがとうございます!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ