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デブリには体内に毒があって、一緒に放し飼いにされている蛇は、デブリを食べることなく鼠を主食にしているのだが、爬虫類だけに、食べるのは1ヶ月に1回くらいらしい。


「新しい鰐の、ワニー君ですわ」


大きなケースに入れられた、鰐と初対面する。


「こんにちは~」


手を出して撫でると、うっとりと目をギョロリとする。


「人になれてるね」


「それはもう。卵の時から世話をしていましたから。私が暖めましたのよ。ベッドで」


ベッドでかい!


鰐は普通に地面に産卵するんだから、別に暖めなくてもよかったんではと思うが、口にはしなかった。


3ヶ月でけっこう変わるもんなんだなぁ。

サリーは相変わらずだったけどさ。


あたしは、デブリたちにしゃぼん玉を膨らませて一緒に遊んでやった。

デブリたちは、しゃぼん玉が大好きで。


「ゲロリーン」


「ゲロゲロリーン」


まるで、嘔吐してるみたいな鳴き声で、ぴょんぴょんはねて、嬉しがっている姿を見るとかわいくて仕方ない。

色は基本が紫なんだけど、蒼、緑、黄色、白、黒といろんな色の子がいて。


思わずお持ち帰りしちゃいたい。そんなかわいさだった。


猫や犬のような愛くるしさはないけど、独特の愛嬌がある。


「あ、あたしそろそろシータのところにいくね」


寵姫たちとは、分け隔てなく付き合っていこう。それが、あたしの目標。


シータの部屋にいくと、シータは泣きついて離れなかった。


「ああ、サクラ様!わたしく、サクラ様がずっとご病気で面会もできないというから、食事も喉を通らなくて!」


その割には、この前より女の子らしくナイスバディになってるんですけど。


むにゅっとあたってくる胸。


けっこうでかいな。


はぁはぁはぁ。


いかん、また変態が騒ぎ出した。


なんとか鼻血を出さすに済んだけど、あたしはベッドにシータに押し倒されて、唇を奪われて、シータは満足したように離れていった。


「うふふ。サクラ様の唇奪ちゃったv」


シータ。


なんか間違っているぞー。


いや、鼻血噴くあたしも間違ってるけどね!


シータは料理が上手だ。今夜は、リクとリリエルと一緒に晩餐はとらずに、シータの部屋で、彼女の手料理をご馳走になった。


う、うまい!


旨い棒!


あー、王宮の料理長並みに料理がうまい!


しかもデザートが豊富でさ。女の子らしくて、甘いものが好きなのかケーキとかチョコパフェとかアイスとか。


そんなものばかり出されて、あたしは太るかもとか思いながら、出されたものを全部平らげてしまった。


シータも、その細い身体の何処に入るんだってくらいに食べまくっていたし。


「そろそろ帰るねー」


「えー。泊まっていってくださいよう」


うるうると見上げられて。


でも、だめ。


サレイと今も一緒に寝てるからさ。サレイ一人にさせられないから。


あたしは、やんわりと断って、シータの部屋を後にした。


「ぶくぶくぶくぶく」


サレイはというと、王室御用達の風呂で、薔薇風呂に浸かり、泡を立てていた。


リリエルが、そんな姿のサレイに怒鳴る。


「そんな暗い顔しないでくれない?いくらサレイが王家のそれも直系なる偉大なる血筋であったといっても、私はあなたの扱いを変える気はないわ」


「それでいいんじゃないかな」


サレイは、長い金髪を湯の中に泳がせる。


「私は、王族になんてなりたくないもの」


「それが懸命ね。王族になっても、勉強だの責務だのそんなのばかりよ」


「リリエルは頑張ってるね」


サレイは、随分リリエルと打ち解けていて、もうお互い呼び捨ての仲にまでなっていた。


あたしがいない3ヶ月の間、リリエルもサレイも寂しくて、互いにあたしの部屋で寝ていたんだって。


寂しい思いさせちゃって、ごめんね。


あたしは、髪を洗いながら、それからサレイの隣に浸かる。


あー生き返る。


湯上りには冷たいオレンジジュースの一気飲みがさらにいいわ。


「生き返るわ~。極楽~。うへへへ」


「おっさんくさいわ、サクラ」


「うへへっへへへ」



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