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昨今婚カツコンコンッ!  作者: 瀬良透
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真剣交際とは

真剣交際。

真剣じゃない交際があるということなのか、と私も仲介人に突っ込んだがこれはそういう単語なので深く考えてはいけない。海の蛸と書いて「海蛸(ほや)」というが海以外に蛸いないだろとか、言ってはいけない感じに似ている。

さてこの真剣交際について説明するにあたって婚カツのフローチャートを今回は紹介したい。

私は2つの結婚相談所組合的なものに所属したが、何故か単語は共通であった。


最初に二人に同時に紹介が入り互いに合意のする or 見合いを申し込みOKもらうか、相手から申し込まれたのを承諾するか。

これによりお見合いが成立する。

そしてお見合いが終わり無事に「この人ともう少し会ってみたい」と両者ともOKすると初めて連絡先が公開されてステータスが「交際」となるのだ。交際とくればその名前の通り、男女交際であるがニュアンスは「お友達から」の状態である。必ず「この交際というのは恋人ってことじゃありませんからね、勘違いしないでくださいね」と仲介人に念を押されるパートだ。なら交際なんて名前にするなよと思うが、まあそれはおいておこう。

さてこの「交際」ステータスの時には、実はお見合いを続行することができる。むしろもっと色んな人と会えと言われる。「え、浮気じゃないの?」と知らない人から聞くと思うかもしれないが、あくまでお友達付き合いだから良いのである。そこからデートをしたりして互いを知っているパートであり、その相手が一人に絞る必要はないのだ。これは両者ともに合意の上である。つまり、男性が2人の女性と交際しながらどちらにしようかなーと悩んでいる時、もしかしたら女性は5人の男性と付き合いながら「あの人とこの人はキープしつつ、本命を攻めよう」と戦略を立てている可能性が十分にありえるのだ。これはむしろルールで推奨されている。いわゆる共通パートというやつだ。

話はそれるが昔、コナミの黄金期を築き上げた恋愛ゲーム「ときめきメモリアル」通称ときめもというのがあった。私はプレイしたことがないが、女の子と知り合ってからデートをせずに放置していると爆弾が発生して爆発すると全員の好感度が下がるというシステムらしい。冷静に考えなくても、単なる友達なのに会わないからといって全員の好感度が下がるというのは謎のシステムだと思う。

さて実際の交際期間では連絡をあまりしない、デートの頻度が低いと爆弾が爆発することはないが自然消滅はすぐにする。お互いの優先度があわないと発生するパターンだ。勿論、その人のスタイルによるのだろうけれど、休日の予定は「お見合い」か「デート」を常に入れることになり結構婚カツは慌ただしい。そりゃ複数名と日付ずらしてデートをして、そしてたまにおめかしして見合いにいくのだ。「婚カツ疲れ」で退会する人が少なくないのも実感する。


さてそんなお互いの探り合い期間を抜け、両者ともに「この人に絞りたい!」と成立して、1対1の関係になった時には初めてステータスが「交際」から「真剣交際」にクラスアップするのだ。いわゆる個別シナリオに入ったといえよう。一昔の恋愛ゲームのように、シナリオには他のヒロインは一切登場しない。この状態では互いに友達付き合いを全て清算し、かつ新規見合いもできないのだ。フリーマップに戻ることはできないと肝に銘じよう。そうして相手と真剣に向き合う期間なのである。なお今まで真剣じゃなかったのか、とは言ってはいけない。ここまでくれば「結婚を前提に付き合っている」といっても差し支えはないだろう。私もこの時が一度だけあった。仲介所からのおすすめフローではこの時に、実際に結婚した時のビジョンや、住まい、家族への紹介等をするパートらしい。


つまりこのように婚カツというのは想像以上に色んな人と会い、そして平行して話進めていくものなのである。結構時間的にも予算的にも大変なので、婚カツというのは遊びではないのだ。だからこそ一期一会を意識してお見合いに望んでいくのが良いだろう。

既にほとんど人の顔すら覚えていない私は、そのあたりの意識が薄いからダメなのかもしれない。

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