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昨今婚カツコンコンッ!  作者: 瀬良透
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4/15

ご趣味はなんですか?

ひと昔前のドラマや物語で「見合い」とくれば

「ご趣味はなんですか?」

そこで生け花を少々とかなんとか女性が言っていた気がする。

ちなみに生け花が趣味とか、私は一人しか会ったことがない。


というわけであなたの趣味はなんですか?

はっきりと「私は〇〇が趣味ですね!」と言える人は良いことだ。

それがスポーツ観戦でもジャニーズのおっかけでもカラオケでもゲームでも天体観測でもなんでもいい。だって私生活が充実している人はそれだけで「一緒にいて楽しそう」と思わせてくれるのだから。


が、しかし。

これが私の趣味です!と言えるようなものがない人だって当然いる。


「休日? ああ、一人暮らしだから適当に家事済ませた後は寝転がってお菓子食べながらゲーム実況でも見て気付いたら寝オチして1日終わってますわー」

私はそれでも良いと思う。だってそれで満足してるんだから。勝手に価値観決めつけて、人の休日の過ごし方にケチつけんなと。


でもそれだと困るのが結婚仲介人なのである。


「なんとかこの人は魅力的でお見合いしたいと思わせるPR文を用意してあげなきゃ!」というのが彼らの仕事なのだ。「この人には趣味らしい趣味もなく、休日は一日のんびり過ごしてます。肩肘張らずまったり過ごせる夫婦となるでしょう」とは彼らの職務上、書け辛いである。彼らも仕事だ、そこはわかってあげてほしい。

そうなると仲介人も「当たり障りない趣味」を書いたり、あるいは自己紹介文に勧めてくるようになる。大体多いのが「旅行」「カフェ」「ヨガ」「スポーツ観戦」「ジム」。私も結構な女性と会って話を聞いてきたが、仲介人に「とりあえずそれで行きましょう」と言われちゃうそうだ。私も「言われちゃいましたか」と返さざるえない。旅行が趣味と書いてあるから聞いたら「1年に1回行くか行かないかですねー」という人も結構いる。別にそれが悪いわけではないが、それは趣味というにはちょっと頻度が低すぎる。ぶっちゃけ話題を広げ辛い。

ちなみに「スポーツ観戦」は男性受けが良いと言われるらしい。このスポーツは野球を差す。「野球の話題振っとけば大体の男性はわかりますよ」だそうだ。余談だが私は野球興味ないから清原くらいしかわからない。本当にスポーツ観戦好きな人、しかもそれが野球以外でバスケとかの人は日本全国の試合観戦のために旅行するくらい好きな人だから話を聞いていて普通に楽しい。

そして料理。「最近、料理教室に通って頑張ってます!〇〇とか得意料理です!」というのは高頻度で出て来る鉄板ネタである。数多い神社に「とりあえず恋愛成就入れとけば良かろ」くらいの確率だ。趣味のカテゴリーの中にこの料理を入れて行を稼いでくるのである。

しかしそう書いていて料理教室に実際に行ってる人なんて2人しか会ったことがない。婚カツでは結構重要とされるこの要素、私は正直古い価値観だと思う。実際に料理好きだったり、「将来パートナーに美味しいご飯食べさせたい!」という人も勿論いるとは思うが、別に女性が料理できなくてもいいじゃないかと。あえて無理してまで「私、料理頑張ります!」とPRする項目かと。ずっと実家暮らしでありがたいことに両親が料理してくれていたら、そりゃ料理する機会なんてないよねと私は思う。私の父と兄は炊飯器の使い方すら知らない。なら女性でできない人がいても何ら変ではないだろう。

しかし仲介人がやはりその価値観を「安牌」と思っているため、「料理頑張ってるアピールは、男性に効きますよ。家事は任せてっていう姿勢、ウケますよ」とカウンセリングで言っているのを聞いたことがある。自己紹介やPRに困っている女性にとっては、「婚カツのプロがそういうのであれば……」と書いて損はないと思ってしまうらしい。婚カツ攻略wikiがあれば「とりあえず迷ったら料理スキルとっとけ」という初心者用マニュアルのようなものだ。男女共働きが普通になっているとはいえ、「料理は女性にとっての武器」というのはある意味で強迫観念として根強いのかもしれない。


私は一度も結婚をしたことがないから、想像でしか言えないが、そんな無理をして飾ってまで結婚してしまうと、後でギャップに苦しむのではないかと心配になる。好きなモノは好き!と言える関係の方が、私は良いと思うがそれは理想でしかないのだろうか。


もし婚カツをしていない人も、一度は「自分の趣味ってなんだっけ」と考え見るのも良いのではないだろうか。

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