これが物語ならプロローグになっていた
今回は私の実体験を話したいと思う。
よくよく「それはさすがに盛ってるでしょう」とよく言われるが実話である。
婚カツも所属する団体によって「お見合い」のスタイルが違う。
今はホテルの「ラウンジ」の前で待ち合わせてちょっと高いお茶をするが
以前に所属していたところでは主要駅で待ち合わせて、近くの喫茶店でお茶をする形であった。
今回のはその時の話である。
この待ち合わせ場所というのは大体決まっており、休日にでもそこを見てみれば「お仲間」がたくさんいることに安堵を覚える。婚カツしている人は、経験者であればすぐにわかる。休日でスーツを着て、「スマホでちょくちょく確認しながら初対面の相手を待っている」人だ。考えてみれば日常で、とある場所で待ち合わせて「初めて会う」というパターンは中々にない。何かのオフ会や集まりくらいではなかろうか。とまあたくさんいるうちの私も一人であるわけで、勝手に仲間意識を持ち「戦友、頑張って幸せになろうぜ!」と見守っているわけである。基本的に男性が先に来て待っていることが多い。少なくとも私も、結構な回数の見合いをしているが女性が先にいたことはない(回数が多いことはむしろマイナスなのだが)。
さて男性は基本スーツだが女性は決まった服装があるわけではない。そして女性は化粧や服装で印象も変わるので、「事前に連絡のあった複数」「身長と体重」からそれらしい女性を男性は探すわけだ。見合い用の写真は当然ながら男女共に多少の加工はされているし(撮影スタジオでとるため)、実際に会ってみるとイメージと全然違うということが多々ある。それは良い意味でも悪い意味でも、お互い様でありえる話だ。
そんな中で私の待ち人である「それっぽい人」が来た。この時、私が悪かったのはちゃんと相手の名前を確認せずに「今日はよろしくお願いします。とりあえず喫茶店に行きましょうか」と進めてしまったことである。喫茶店に入り、コーヒーを注文して「そういえば〇〇さん、お仕事って……」と話した時に「ん?」という顔をされた。私も「ん?」と話がかみ合わないことに気付く。
そう、別人だったのである。
同じ時間、同じ場所で、お互いに同じような服装・容姿の相手と見合いをすることになっていたのだ。ちなみに相手は「茶色のコート」の相手を探していたらしく、私はカーキ色のコートであった。
すぐに2人して慌てて待ち合わせ場所に戻り、互いの正しい相手と合流した。
ちなみにその時の私の本当の見合い相手のことはよく覚えていない。
ここで終わっていれば特に特筆するべきことでもないのだが、実はこのブッキングしてしまった女性と2時間後に同じ場所で会ってしまった。
そう、基本見合いは土日にするため、できるだけ一日で済ませようと何件も重ねるのである。
そして間の悪いことに、私も彼女も同じ思考で同じ場所で再び会ってしまったのだ。
これが物語ならプロローグになっていただろう。「これも何かの縁ですから、ちょっとお茶しませんか?」と。そして結婚式で「それは運命の出会いでした」とか言うわけである。
が、現実はそういうものでもなく、「お互いに頑張りましょうね、ははは」で終わった。
どちらかというと相手が気まずそうな雰囲気だったので、私も困らせてはいけないなと思ったのである。みなさんも見合いをするときは、きっとこの人であろうと思ってもきちんと名前を確認は怠らないようにしてほしい。
それから私は一日に見合いを重ねるにしても、できるだけ別の待ち合わせ場所にすることにしている。ちなみに最近、大阪駅のラウンジで見合いをして、その後に京都駅のラウンジで見合いをしたのだが、同じ女性を見た。特徴的な色のドレスを着ていたのでたまたま覚えていたのだ。彼女も頑張っているのだから、私も頑張ろうと勝手に仲間意識を持ってしまったのは余談である。




