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オメガ建国記  作者: 九十九(つくも)
第二章 組織拡大編
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第19話 【侍女】

 半ば勢いで買ってしまった奴隷11人。

 オークション会場の特別室でしばらく待っていると、準備を終えた10人のメイド達と1人の若く美しい女性が現れた。


 「この度はメイド10名を買っていただき本当にありがとうございました。この御恩は一生をかけたご奉仕でお返しさせて頂きたいと思っております」


 代表で挨拶をしたその女性は、とても美しい顔立ちに長い金髪のポニーテール、豊満な胸と引き締まったくびれ、長い足、超美人であった。

 鑑定したところ


  名前 アシュレー

  年齢 17歳

  特殊能力 来賓接待


であった。

 貴族育ちだからなのか、どこに出しても恥ずかしくない振る舞いや応対などを叩き込まれていたのであろう。


 私はオークションマスターの説明の通り彼女達と奴隷契約の魔法を受け、晴れて11人の奴隷の主人となったのである。

 そして、奴隷達の衣食住の保証などの制約を説明され、非人道的行為を行った場合の罰則などの説明もうけた。


 カイが念話で、屋敷で待機している他の者達に部屋の準備をするようお願いしていた。

 うん、さすがだ。


 メイド10人は契約が終わるや

 「お嬢様と一緒にこれからも過ごしていけるなんて夢のようです…」

と泣き出してしまった。

 よほど人望があるのだろう。


 私達は流石に高額な奴隷をまとめ買いした手前、目立っているというのもあるが、ゾロゾロと街中は歩けない。

 悪党に後をつけられないように、路地裏から一気に転移で屋敷に帰宅し、変装を解いた。


 当然初めて見る転移と変装に11人は驚きである。


 屋敷に到着した後、11人と面談を行った。

 まず、元メイド達は以前と同じく、私達の身の回りの世話から食事や掃除など基本的な仕事についてを一切任せることにした。

 そして、アシュレーの扱いであるが、本人たっての希望でメイドとして扱ってほしいとのことだ。

 お嬢様育ちにできるのか心配ではあったが、側室の子供ということにで、昔から使用人のような扱いをされており、慣れているとのことで一安心した。

 しかし、彼女の特殊能力「来賓接待」は捨てがたいので、アシュレーにはメイド長という役割を与えた。

 全体の統括並びに、買い物や予め与えておく予算の管理、来客対応などを任せることにした。

 

 アモル達が急いで彼女達の部屋を準備してくれたおかげで、すぐに片付けなども終わり、早速今日から働かせてくれと言ってきたのだ。

 そこで、彼女達の中で一番年長者のククに、メイド兼料理長を命じた。


 「ご主人様、恐れながら私はそんなに料理は得意ではございませんが…」


 加護を付与した 【料理人】


 そして、次に魔力があったセンには、メイド兼風呂管理者を命じた。


 「ご主人様、風呂管理者…とはお風呂の掃除担当…という事でしょうか?」


 加護を付与した 【火水属性魔術】

 付け加えて 魔力500


 そして最後に、アシュレーには


 加護を付与した 【メイド長】


 3人とも体調不良となり倒れたため、自室で看病するように残りのメイド達に指示し


 「これでもまだ今日から働くかい?」


 と聞いたが、大人しく看病にまわってくれた。

 歓迎会は明日の夜行おうと心に決めた。


 「とーこーろーでー!アルファ!なんでも9千万ギルも使ったらしいじゃない!」

 ラムダが叫んだ。


 私はとりあえずみんなの前で土下座した。



 翌日、すっかり3人とも回復したため、メイド11人を集め、このオメガファミリアの秘密や成り立ち、今後の目標などを説明した。

 もちろん秘密の保持もであるが、こちらは奴隷契約によって必ず守られるため心配はしていないが。


 ここまでの話を聞いて、メイド達は大変驚いたのだが、そんな強大な加護を持つ私に拾われた事が幸運だったと喜んでくれた。


 そして、加護を与えた3人にはより詳しく説明した。

 

 ククは料理長として一度口にした食事のレシピが全て分かるので、積極的に街に出て外食をすること。

 センは水魔術と火魔術で風呂のお湯の管理をすること。

 アシュレーはメイド長としての管理能力向上と来賓対応時の各種センス向上や、買い物時の交渉術向上などがあること。


 

 早速メイド達には昼前から仕事に入ってもらい、他のファミリアメンバー達は自分の部下となるべく人材を探しに街に繰り出していった。


 そして私は屋敷の隣にメイド達の別棟を建築するために準備を始めた。

 さすがに私達と同じフロアでは休めない、とアシュレーから申し入れが早速あったのだ。

 私は気にならないのだが、本人達が気になるというので。


 建物は木造3階建、1階は大広間兼食堂、2〜3階は全個室20部屋。

 今後を見越してである。

 風呂などは本館側を使ってもらうつもりだ。


 頭の中に設計はできた、あとは材料であるが、以前から廃墟となった家や屋敷の廃材を解体工事を請け負うついでに貯め込んでいたのだ。


 加護【設計】での家造りははじめてなので、少し緊張するが、やってみる。

 まずは土魔法で地盤を整え、本館のすぐ横に材料を空間収納から取り出す。

 そして加護発動!


 おーーー!一気に建ち上がった!

 これは凄い!

 石材も多少あったため、勝手に良さげな場所が石材になっていた。


 そしてメイド達にお披露目したところ、驚き?からかショックを受けていた。

 さらに帰宅したファミリアメンバー達も、呆れて声も出なかったのだ。


 うーん、もう少し感激というか、面白い反応を待っていたのであるが…



挿絵(By みてみん)

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