表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
理を穿つ!  作者: 李・テイナ
普通世界編
3/8

撃てない暗殺者 (後編)

※カクヨムにも連載しています。

「まず奴の居場所を見つけねぇと。」


「ううん。大丈夫その必要はない。」


「わかるのか?」


ルナの顔を見る。


「なんとなく…でも動いてる」


トーヤは少し考える。


「俺が囮になる。やつが警戒してるのは俺だ。」


腰にある拳銃をチラッと見せる。


ルナは理解した。


(狙撃手は銃が二つあることを知らない)


「返すぞ。」

ルナにもう一つの銃を渡す。


腰にしまう。


「お前が殺す必要はない。足止めしてくれればいい」


「そしたら?」


「俺が殺る。」


トーヤの顔には覚悟が決まっていた。


「警察に引き渡すとかじゃダメ?なの…」


ルナは緊張した顔で言った。


「あくまで最悪の手段だ安心しろ。」 


それを聞いて少し安心した。


そして2人は外へと顔を出す。




駅がよく見える屋上に狙撃手はいた。


「来たか!」


「やっぱ逃げないと思った。偉いぞ!」


「2人まとめて殺っちゃうぞ!」


スコープを覗く。


「おっと任務を忘れるところだったぜ…回収だったな。」




「行こう!」

ルナの言葉で2人は別の方向へ走り出した。


トーヤはとにかく視角に入らない道へと時空間跳躍時計を見せながら走る。


(狙いは俺だろう)


ピシュン!


ピシュン!


聞いたことのない音がした。


トーヤは後ろをチラッと見る。


ワイヤー銃でビルを移動している男が見えた。


(なんじゃありゃ!)


男はビルからビルへと軽い身のこなしでワイヤー銃で飛んでいる。


「これスリルマジあるね。」


トーヤは全速力で走る。


周囲に変な目で見られようが全力で走る。


(あった…!)


トーヤは地下街への入り口を見つけた。


入り口に滑り込む。


「地下はズルでしょ。」


狙撃手は1人呟いた。


トーヤは地下街に入るや否や周囲の人間に向かって叫んだ。


「逃げろ!」


「ここから出ろ!」


が誰1人聞く耳を持たなかった。

むしろ変な目で見られている。


クソっ!と壁を蹴る。


腰の銃が一瞬目に入る。

魔が刺す。


一瞬躊躇したが街中で自分が原因で撃たれた人を思い出す。


そして覚悟を決めた。


バンッ!


天井に向かって1発撃つ。


「えっ…!」

嘲笑っていた人間が一瞬で固まる。

そして周囲に銃口を向ける。


「まずは誰からだ!」


聞く耳すら持たなかった人間達は慌てふためき逃げ出す。


周囲に誰もいなくなった。


「これでいい…」




狙撃手はトーヤが入った地下街の前に立っていた。すると大量の人が外へと出てくる。


「野次馬を追い出したか!決着をつける気か!」


狙撃手はニヤリと笑う。

そして階段を降りて進む。


地下街を進むとトーヤ1人待ち構えていた。

距離はおよそ10m。


「あのお嬢ちゃんはどうした?」


狙撃手は語りかけてきた。


「ああ?逃した。」


冷たく答える。


「さっきの銃声は周囲を巻き込ませないためか?」


「ああ。そうだ」


同じトーンで答える。


「見た目に反して優しさがあるんだな」


「ああ!お前と違ってな!」


直後トーヤは銃を構える。


狙撃手の目が鋭くなる。


そして喋り出す。


「俺は篠原。君は破斬りとーやくん!そしてさようなら!」


狙撃手は銃を構えた。


お互い構えている。

こう着状態。




静寂を切り裂いたのはトーヤだった。


ドンッ!


ドンッ!


ドンッ!


篠原に向けて打った。


篠原は一切動かなかった。


銃弾は掠りもしなかった。


顔の一切表情を変えない。


「とーやくんエイム悪いね」


笑顔でそう言い篠原は引き金を引いた。


バンッ!


トーヤは横に飛んだ。


間一髪避けた。

何もしなかったら救助に当たっていた。


トーヤは回転して立ち上がり走り出す。


篠原は撃ってこない。


そのまま角に曲がりそのまま走り抜ける。


篠原はゆっくり追いかける。


角に曲がる瞬間待ち伏せを警戒した。

しかしトーヤ走り抜けていた。


そして全力で走るトーヤしか目の前は行き止まりだった。


篠原とトーヤの距離はおよそ5m程度。


「もう諦めろ。破斬りとーやくん!腕時計を渡せば命は奪わない”かも”」


「断る」


即答だった。


「わかった。道は死ぬのみ!」


篠原が引き金を引く瞬間…


トーヤはニヤッとした。


カチャ。


篠原の首筋で音がした


「それは予想外かな!…2丁持ってたとはね。」


「動かないで。動いたら撃つ。」


ルナが篠原の後ろに立っていた。


「遅かったな」

トーヤが少し笑った。


「ジャストでしょ?」


少し安心した顔を見せる。


「銃を地面に落として。」


篠原は言うとおり銃を捨てた。

ルナは少し油断する。


「なぁ。お嬢ちゃん。」


篠原ルナの方をゆっくり向いてくる。


「動かないで!」


そう言うが止まらない。


「君撃つ覚悟ないよね!」


その瞬間。


ルナの顔面目掛けて肘打ちした。


ドカッ!


ルナは咄嗟に防御した。

しかし拳銃が勢いで飛んでいってしまった。


そして篠原は拳を入れてきた。

連打が止まらない。


(止まらない…!)


ギリギリ防いでいるが反撃の隙がない。


「ルナっ!」


トーヤは銃を構えるが撃てない。



「お嬢ちゃんに当たるかもしれないから撃てないよなぁ!」


篠原は拳を撃ち続ける。


ルナはなんとか耐え凌ぐ。


「ていうかお嬢ちゃん何者なん?もしかして…」


「どうでもいいでしょ!」


ルナは息を切らしながらそう答える。


「今助ける!」


トーヤは銃の先で殴る。


しかし


篠原に読まれていた。

篠原は回し蹴りをした。


バキッ!


鈍い音共にトーヤは腹に直撃した。


「グハッ。」


腹に直撃してよろけている。



がルナはその隙を見逃さなかった。



ルナは全身の力を込めたパンチを隙ができた横っ腹に喰らわした。


「やるね!」


篠原は無意識に腹を防御しようとした。

すると胸に隙ができる。


ボコっ!


拳を入れる。


また入れる。


間髪入れずにルナは拳や蹴りを続ける。


篠原は防御に回るしかなかった。


「強いけど威力は弱い!」

篠原は反撃しようと拳を出した。


その瞬間ルナは左足で拳を蹴飛ばした。

ルナは勢いを殺さずに回転する。

そしてよろめいた篠原の顔面を蹴り上げた。


「ガハッ!」


その隙を逃さずルナは拳を打ち続ける。


トーヤは声には出さなかったが驚いた顔をしていた。


すると


コツコツ


また1人こちらに近づいてくる足音が聞こえてくる。


「まだ見せてほしいなー」


(誰だ?)

腹を押さえながらトーヤは思った。


金髪で狐面を被った紫の和服を着た男が近づいてきた。


狐面は急に懐からテニスボールぐらいの青い球を取り出した。


すると


狐面の男はルナに殴られている篠原に向かって青い球を投げた。


ボールは篠原に当たった。


その瞬間篠原は狐面の隣にいた。


「はぁ?」


篠原は理解できていなかった。


そしてその場にいた狐面以外は「!?」困惑と驚きだった。


(異能…!?)


唯一ルナはその正体に気づいていた。


狐面は喋り出した。


「俺に気にしないで続けてー?」


狐面は後ろに下がった。


「待って!それを使ったらガーディアンが….」


ルナは言いかけたが正体をバレる可能性があると考えてやめた。


「それは問題ないかなー」


狐面は余裕そうに答えた。


「何が起こったか知らないが感謝するわ。」


篠原は狐面を見た。


「いえいえー」


狐面の口元はニコッとした。


トーヤはまだ腹を押さえている。


篠原の蹴りは相当なダメージのようだった。


仕切り直し。


篠原は拳をグリグリ回す。


篠原は走り出した。


パンチを振り下ろそうとしている。


勢いで拳を振り下ろす


ルナは構える。


がフェイントだった。


その瞬間回し蹴りが飛んできた。


「痛っ!」


ガードしたがダメージを喰らった上に吹き飛んだ。


すかさず距離を詰めて拳が飛んでくる。


ルナはなんとか防ぐ。


技術はややルナの方が上だが体格差が大きい。


そんな中トーヤは篠原の真後ろに立っていた。


バンッ!


銃を打った。


銃弾は篠原の手首に命中。


「お前なぁ!外野が手を出してくんな!」


トーヤに篠原の全力の蹴りが横っ腹に飛んできた。


トーヤはもろにくらった。

かなりよろけて地に手がつく。


「誰がタイマンだと言った。忘れるな2対1だ」


吐き捨てた。


ルナはトーヤの気を取られている篠原に不意をつく。


しかしそれに反応した。

ルナを持ち上げてた。


「2回目は通じないぜ!」


そしてルナを投げ飛ばす。


(強い…!)


ルナは篠原の後ろに立っている狐面の男が目に入った。


突然狐面の後ろから禍々しく次元の割れ目が目に入った。


そこから禍々しく赤黒く、目が大量に付いている腕飛び出した。


(……!?ガーディアン…?)


ルナは禍々しい腕の目と目が合ってしまった。


(……怖い….怖い…怖いよ‼︎)


ルナは固まってしまった。


その光景を見た篠原は一瞬後ろを見るが何も見えていなかった。


同じくトーヤも見えていない様子だった。


禍々しい手が音速に近い速度で狐面を握り潰す


しかしそこにはいなかった。


狐面は握り潰す瞬間にテレポートしてかわしていた。


「ここのは遅いねー。」


それと同タイミングで篠原は固まったルナに拳を打った。


ルナは吹き飛きたんだ。


ルナは怯えた顔をして抵抗すらしなくなった。


(動けない…!何もできない…!)


「つまんね。」

篠原吐き捨てた。


落ちていた銃を拾いルナに引き金を引こうとしてしている。


「クソっ!」


トーヤは腹を押さえてなんとか立ち上がった。

走りだした。


「ルナっ!!!」


間に合わない。


ルナの頭に向けられた銃をただ見ているだけだった。


(怖いよ…)


篠原が引き金を引いた。



バンッ!



ルナは死んだ。








はずだった。


撃たれる瞬間、狐面が青い球を投げた。




(………私は死んだの?)


辺りを見る一面真っ黒。


そして変な感覚に陥る。


(死んだらこうなるの…?)


真っ黒の視界に光が見えてくる。

それは無数の星々の光だ。


この感覚を知っていた。

この景色を知っていた。


(似てる….他世界に移動してる時と一緒だ…)


景色が変わる。


(ここは…どこ?)


そこは、重力を無視してビルが無数に浮いている。見渡す限りの空。地上が見えない。


周囲には瓦礫が円を描くように大量に回っている見たこともないような世界だった。


ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!


誤字などがありましたら是非指摘してください!


コメントを貰うととても嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ