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理を穿つ!  作者: 李・テイナ
普通世界編
2/8

撃てない暗殺者 (中編)

※カクヨムに連載しています。

(この世界は武器の所持は禁止のはず、どうして‼︎)


思考を巡らす。しかし、納得する答えは思いつかない。


(落ち着いて…ここは冷静に反撃を…)


腰にある銃にゆっくりと手を伸ばした。


「動くなって言ったよな。」


ドガッ!


「きゃぁ」


トーヤはルナの手を蹴り飛ばした。

その瞬間手に持とうとしていた拳銃を落とした。


「銃だと。お前、やはり俺を殺して奪おうとしていたのか。」


シュッ!


トーヤは冷静に落ちた銃を蹴飛ばした。


(背後を取られた上に銃を落とした…このままじゃ…)


内心ルナは焦っていた。


「手を上げたままゆっくり座れ。」


トーヤは見た目に反して慎重な男だった。


ルナと距離をとりつつ銃の焦点をルナから外さなかった。

ルナの1メートル先に立った。

そして移動の間に銃拾っていた。


「俺の質問に答えろ。でなければ殺す。」


その目は覚悟が決まっていた。


「まずはお前は誰だ。」


「面影…ルナです…」


「面影ルナ。お前はなぜ俺を追っていた。」


(銃を持っているのを見られた以上適当なことは言えない…!)


「私は…刑事です。訳があってあなたを調査してました。」


トーヤはわかりきったような顔しながら見ていた。


「刑事ね、、どう見ても刑事に見えないんだわ。」


続けて話す。


「俺には子供がスーツを着てるようにしか見えないんだわ。」


「幼く見えるだけで私は刑事です。」


必死にルナは刑事だと言うがトーヤには見透かされてるようだった。


「なら証拠をみせろ。手帳ぐらいあるだろ。」


焦っていた。


なぜならそんなものはないからだ。あるのは他世界統制局(他局)の手帳だけ。


ただこれを見せるわけにはいかない。理に反するかも知らないからだ。


「落としちゃいました……」


少しの沈黙の後震えた声で発した。

そう答えるしかなかった。


「そうかよ、もういいわ。」


「お前、組織の人間だろ。悪いけど殺すわ」


ルナの頭に焦点を合わせる。

引き金に人差し指が触れる。


しかしルナはそんなことはどうでもよかった。

それより別のことで頭がいっぱいだった。


(組織…組織…?組織って他局のこと?いや、バレてるわけがない。でも…どうしてFS37は死んじゃったの?)


ルナの記憶には資料で見たFS37はガーディアンの手により死亡という記憶が蘇った。


(FS37はこいつに正体がばれてガーディアンに殺されたんだ…!)


(じゃあ私も…?)


冷や汗が大量に出る。

手足が震える。


そして

(気持ち悪い……!!)


その瞬間ルナはトーヤの足元に向かって吐いた。


「うわ汚な。」


とーや足元がゲロまみれになった。

そしてスラックスに飛び散った。


「エホッ!ゲッホ!死にたくない。死にたくない、こわい、こわい、こわい、たすけて、誰かたすけて、殺さないで私の家族を…」


「誰か….…お兄ちゃん…」


視界は薄れていった。


トーヤはその光景を見て静かに引き金から手を離した。


「殺そうとした相手にギャン泣きされたら殺す気失せるわ。」

トーヤは壁によっかかって座った。


しばらくしてルナの意識が戻った。


「気が付いたか面影ルナ。お前に一つ言いたいことがある…」


トーヤが視界の端で何か言ってるように見えるがそんなのはどうでもよかった。


周囲を見渡す。


「私が気を失ってから何分経った!?」


「30分ぐらいだ。」


心底ほっとしていた。


(よかった見られていなかった…)


ホットしているとトーヤが俺の話無視しないでくれる?と言っている。


「ごめん。気がつかなかっただけ。」


もっとひでぇじゃんって聞こえた気がした。


改め直してトーヤは言った。


「お前に一つ言いたいことがある。人のズボンに吐くなよ汚ねぇだろ。」


シミのついたズボンを見せつけてきた。


「ごめんなさ…う……ぷっはは。」

ルナはフッと吹き出した。


空気が落ち着いてきた頃トーヤは口を開いた。


「お前。組織の人間だろうけどあいつらと同じに見えねぇ。」


「脅されてやってるだけだろ。腕時計を託してきた、女を殺そうとしていた連中とは目が違う。」


(女を殺そうとしていた…?それに腕時計?)


「腕時計ってどんなの?」


トーヤは内ポケットから腕時計を出した。


「これだ」


(時空間跳躍時計…‼︎)


(おそらくFS37のだ…でも彼女は殺されそうになっていた…?トーヤに正体がバレて死んだんじゃないの…?)


(他局は彼女を殺す理由はない。じゃあトーヤが言っていたのは別の組織ってこと…?)


(私をその組織の人間って勘違いしてたんだ!!正体がバレたわけじゃなかった…!)


ふと疑問に思った。


「銃は…どこで?」


「これを託された後、女に「突然ごめんね…だけど絶対誰にも渡さないで…そしてこれで守って…!」そう言わ銃を渡された。」


「その後すぐにスーツの男達が来た。」


「奴らは腕時計をこっちに渡すように言ってきたが俺は断った。」


「すると奴らが俺に向かってきた。その時女が「逃げて!早く!」そう言って奴らに立ち向かって行ったんだ。」


「一緒に戦おうとしたが、逃げろと目が本気で訴えていた。」


「俺は言われた通り逃げることしかできなかった…。」


拳でドンと床を叩く音がなる。


「……」


言葉は出てこなかった。


目を瞑る。


(トーヤの暗殺はエージェントの正体を知ったからではなく持ってはいけないものを持ってしまったからだ…!)


(それじゃトーヤが言っている組織はなんだかの手段で他局の存在を知り、調べようとしている組織なんだろう…)


ルナは思考を整理したあとトーヤの目を見た。


「その腕時計をこっちに渡して欲しい。」


(これさえ持たなければ殺さなくていいかもしれない…!)


「断る」


即答だった。


「どうして…?」

「渡したらもう命は狙われないよ…!」


ルナの訴えはトーヤの耳には届かなかった。


トーヤは心の中で呟く。


(あの真っ直ぐな目で託されたんだ。そう簡単に渡せるかよ。)


トーヤは立ち上がったり扉の方へ歩き出した。


「じゃあな面影ルナ。」


右手を上げ立ち去ろうとした瞬間。


(何か光ってる…?)


ルナは500mぐらい先のビルの屋上で何かが反射しているのに気づいた。


パシュン!


銃弾がトーヤの心臓めがけて飛んでいた。

本来ならトーヤは死んでいた。


が生きていた。


ルナが突き飛ばした。


(間に合った…!)


「はぁ! ?何が起きたんだよ。」


トーヤはルナに突き飛ばされたこと。

扉に穴が空いたことによりフリーズしていた。


「誰かに撃たれた。逃げるよ」


フリーズしてるトーヤの手を引っ張り階段を全速力で降りていく。




とあるビルの屋上にて


「目が合った。偶然じゃないぜあれは。あの子何者だよ!」

30代くらいロン毛の男がスナイパーを構えていた。





「トーヤさっきのは…?」


足を動かし息を切らしながら問う。


「さっき話した組織の奴らだ。奴ら無理やり奪いにきたんだ。」


「今はそんなことはどうでもいいとにかく逃げるぞ。」


2人はビルを飛び出し人混みが多い街中に紛れて歩く。


少し余裕そうにトーヤが喋る。


「ここならそう簡単に撃てないはずだ。」


「とりあえず駅に向かうぞ。」


「面影ルナ、お前は末端でも組織の人間だろ。いざとなったら人質になってもらう。」


ルナは困った顔で答える。


「それは意味ないと思う。だって私その組織の人間じゃない…」


「その?」

トーヤの目が鋭くなる。


「なら人質にはならねーか。とにかく駅に行くぞ。」


2人は緊張の中人混みの中歩いていた。

夕焼けの空は妙に赤く感じた。


パシュン!

 

耳元で響いた。


トーヤとすれ違った人間の頭に穴が空いた。


ブシャ!


血が噴き出る。撃たれた男から力が抜け落ちる。


バタン。


倒れる。

同時に周囲にいた人間が固まる。


信号が赤になる。


そのタイミングで。


「きゃー!!」


1人が悲鳴を上げたことにより周囲も叫び出してパニックに陥った。


唖然としているトーヤの手を再び取りまた走り出した。


「何も考えちゃダメ!」


トーヤの顔は自分のせいで人が死んでしまった罪で押し潰されそうに見えた。


2人はパニックなった現場から人混みを掻き分け駅に向かって走り出した。


(あと少し…!)


駅がすでに目に入っていた。


パシュン!


ルナのこめかみを銃弾が掠った。


(痛っ‼︎)


「平気か!⁉︎」


トーヤの顔は平然としていたが内心焦っている。


「うん。大丈夫」


間髪たたずに2人の近くにあるの信号機や看板、電柱に当たる

被弾しないようにを願って走るしかなかった。




周囲が逃げ惑う中ただ1人その場で静観する者がいた。


「へー。この国でこんなことが起きるとはねー」


紫の和服を着た金髪で鼻から上を狐仮面を被った青年がいた。


流れ弾が青年に飛んでくる。

ヒュイっと首を傾ける。

銃弾は彼のスレスレを通った。


「強そうだけどー」


狙撃手の方を見る。


「民間人を殺してるのいただけないなー。」


「まぁ狙われている2人も気になるしー。実力拝見と行こうかー」


青年は独り言を呟いていた。





「走って‼︎」


2人は次々と撃たれる銃弾に怯えながら進むしかない。


だが違和感がある。


(わざと外してる…?)


確実に当てられる腕がありながらわざと外しているようにルナは見えていた。


「走れ!面影ルナ!駅は目の前だ!」


パシュン!


トーヤの髪に当たる。

これくらいじゃ止まらない。


パシュン!

撃つ頃には駅に入っていた。


「はぁはぁ。なんとか逃げれたな、、」


「うん…」


なんとか2人は駅に着いた。


駅に着くやいなや、トーヤはルナのことを真剣な眼差しで見下ろした。


「面影ルナお前は1人で行け。狙いは俺だ。」


ルナは黙る。


(一緒に行ったらおそらく死んじゃう…。)


トーヤの顔を見る。


(でも…!)


(暗殺対象でもこの人のことを見殺しにできない…!!)


(それにこの人は私を殺さなかった恩がある…!)


「………ダメ私も行く。」


「待て狙いは俺なんだ。お前が来る必要はない。」


「あの狙撃手はわざと外してた。多分誘われてる…それにもうこれ以上人を死なせたくない。」


頷く。


「同意見だ。アイツは俺を誘ってやがる。」


拳を握る。


「俺が原因とはいえ民間人を巻き込んだアイツを許せない。」


「正直ルナがいなかったら多分俺は死んでいた。」


突然頭を下げた。


「頼む!もう一度俺に力を貸してくれ。」


「わかった。行こう。」


深く答えた。


そして


2人はパニック陥った街へと再び足を踏み入れようとしている。


ここまで読んでくださり本当にありがとうございます!


誤字や誤表現がありましたら是非指摘してください!


また、コメントを貰うととても励みになります!

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