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25.反応

開いてくださり、ありがとうございます!


ルイと晴の試合。思わぬ方向に進んでいますね。

今回もお楽しみください!


※この作品には、残酷・暴力描写が含まれます

「るいくーーん!!!!かっこいいよぉ!!」

「おいクソ女!ルイくんから離れろ!!」


あぁ…さいっこう。


ルイは、震えてる晴の腰に手を回したまま、観客の声に耳を傾けていた。


ここは心地がいい。

俺のことを楽しませてくれる。退屈しない。


自然と口角が上がっていく。


施設は正直、退屈だったんだよね。

いつも同じ女の子たち、同じ視線、同じ反応。

なにも変わり映えのない毎日。


そんな毎日が、17歳で変わったあの瞬間を、俺は忘れない。


正直、はるちゃんにこんなことをしているのだって、別に変な意味はない。


見てるみんなの反応がおもしろくて、はるちゃんの反応がおもしろくて、楽しいからやってるだけ。


ルイは晴を引き寄せ、わざと観客におかしな想像をさせるような立ち回り方をした。


「怖がらないで」


ルイは、甘く、艶と色気のある声で晴にそう言った。


俺の言葉に、はるちゃんの反応は正直だ。


今だって、こんな言葉一つで体をこわばらせて、泣きそうになってる。


施設の女の子たちとは違う反応。


おもしろいなぁ。


「やっ…」


晴の小さな声が、不思議とステージの上に響いた。


あれ?

もしかして照れちゃった?


えぇ、それだとみんなと同じでつまらないんだけど…。

 

晴の手が、ルイの両肩にそっと置かれた。


「やめてっ!!!」


晴の反応は、そんなルイの予想を遥かに超えた。

晴は大きな声で抵抗し、ルイを突き飛ばしたのだ。


うわ、そうくるの?


「どうして…?俺のこと嫌いなの…?」


おもしろいなぁ…。


ルイは、口角が上がるのを必死で堪えて、晴に聞いた。


そして、子犬のような顔をして、晴の目を見つめた。


その目を見た晴は、ルイから目を逸らした。


「きっ…嫌い…じゃないけど、だって…おかしいよルイくん…こんなの…」


晴は後退りをしながら、少しずつ言葉を繋げていった。


あー、まだ完全に拒絶されてないな。


ルイは頭の中でそう理解すると、ゆっくりと口を開いた。


「おかしい…?なにがなの…はるちゃん?

俺…はるちゃんが怖がってるから、落ち着かせたかっただけなのに…」


ルイは、天使のような顔で、目から大粒の涙を流し始めた。


そんなルイを見た観客は、一気に声を荒げた。


「は?!なに泣かせてんのよ!!」

「クソ女!!土下座して謝れよ!」

「ブスのくせに調子乗らないでちょうだい!」


観客席にいる女の人たちが、一斉にはるちゃんを責め始めた。


すごい顔だ。

前に本で見た、鬼の顔みたいだ。


ルイは観客から目を逸らし、頬を伝う涙を拭きながら晴の顔を横目に見た。


「はっ…はぁっ…ヒュッ…はぁっ…」


はるちゃんの息が荒い。

変な汗をかいているし、過呼吸気味になっていて、苦しそうだ。


当たり前だよね。


過度なストレスに加えて、こんなにたくさんの女の人から責められて、平気でいられるわけないもん。


ルイは、少しずつ晴に近づいた。


「はるちゃん…」


ねえはるちゃん。


「泣かないで…?」


ルイの右手が、晴の左頬を撫でる。

晴の体がこわばる。


「大丈夫、俺がいるよ」


こんなに責められて、俺に慰められたら…


「すぐに、楽にしてあげるからね」


次は、どんな反応をしてくれるの?

読んでくださり、ありがとうございました!


ルイのあの行動は、全て反応見たさの好奇心、無邪気さ、純粋さから来ていたようですね。

晴の目に映る自分が、どんな風なのか的確に理解して、自分の楽しいような立ち回りをする。


晴の目に映るルイが、天使のようなのも納得ですね。


次回もお楽しみに!

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