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開いてくださり、ありがとうございます!
メインの子たちの中で、はやくも2人が試合を経験し、勝ち残りましたね。
果たして、この世界で勝ち残るということは、どういうことなのでしょうか。
※この作品には、残酷・暴力描写が含まれます。
翡翠たちは、今までのことを整理していた。
集まってるのは真夜、慈愛、柊、桃華、鞠、そして私だ。
他のみんなには、それぞれ好きなことをしてもらっている。見学に行った私たちで話し合うことになったのだ。
「4試合中、3人…。多すぎるよ…」
桃華がひとりごとのように呟いた。
鞠が小さく頷く。
4人で、戻ってきて欲しかったな。私は心の片隅で、そう思った。
しんみりとした空気を少しでも晴らそうと、私は小さく首を振って、口を開いた。
「とにかく、慈愛が無事でほんとによかった」
私がそういうと、みんな口々に肯定した。
「今わかってること、言っていこうか」
慈愛が提案した。私は頷いて言った。
「まず、施設の規模と内装がほとんど未知だね」
次に真夜が口を開いた。
「自室やここから自力で出ることはまず不可能だな。鍵ってより、機械の認証みたいなのになってた」
さすが真夜。視野が広い。
「なぁ。あの女警備員脅せねぇの?」
柊が言った。
「できないよ…。警備員だよ…?勝てるわけがないし、応援が来たら戦う前に殺されちゃう…」
鞠がおそるおそる言った。
柊は薄々わかっていたのか、すぐに引き下がった。
「あと、」
桃華が口を開いた。
「あの透明な箱からも出られないよね。音も聞こえないし。」
そうだ。確か透明な箱にも機械認識が付いていた。
「それに、部屋にテレビあんだろ?あれ、試合の映像が配信されてて、リアルタイムで見れるんだよ」
柊が、今思い出したような口ぶりで言った。
私もそれに、はっとした。
「そう…私も見た。」
柊の言ったことを、私も肯定した。
「じゃあ、あのカメラは配信用カメラだったってことか…」
慈愛が腕を組みながら言った。
隣にいた真夜は、少し顔を上げた。
「ここで配信されてるなら、ここだけじゃなくて、世界的に配信されてる可能性もあるんじゃないか?」
真夜は信じたくないけど、というような表情で言った。
全然ありえる。みんなもありえると思ったのか、その発言を肯定した。
みんなの話が終わったところで、慈愛が口を開いた。
「じゃあ試合について話そうか」
慈愛はそういうと、私たちの顔を見て話し始めた。
「制限時間1時間。新たにわかったことは、ステージ裏では、相手と同じ空間で待機するということ。警備も厳重で、下手に動けない。それと、試合には服装にテーマがあるってことだ」
試合については、慈愛がまとめた。試合を経験しているから、新たなルールがわかって、共有してくれたのだ。
それにしても、服装にテーマがあるとかどこまで狂ってるのよ。
私はなんとなく真夜を見た。
真夜は広場に目をやっていた。私も真夜の見ている方向を見た。
施設のみんなが、いつも通りに過ごしている。
“次回試合は1週間後、ずっと張り詰めていたら気がもたない。”
真夜はさっき、そう言ってみんなを心配していた。
だから、みんながいつも通りに見えて、心底ほっとしているようだった。
「整理はできたけど、これからどうすんだよ」
柊が話の方向を変えた。私は柊を見たが、すぐに目を逸らしてしまった。
それが今、みんなで考えないといけないことだ。
でも、その問題に返す言葉がない。
みんなも同じだ。黙って、下を向いたり、考えたりしている。
「ごめんね、ちょっと残酷かもしれないけど」
慈愛が気まずそうに、でも笑顔で言った。
「さっきの整理したことで薄々気づいてるかもだけど、戦いから逃れることはできない」
慈愛の言葉に、反論する人は誰もいなかった。私も、みんなも、慈愛の言うとおり薄々思っていたのだ。
「試合でわかったことを、これからは共有しよう。くれぐれも、逃げたり、危ない行動をしないように」
慈愛は、真剣な表情で私たち一人一人を見て言った。
少しだけゾッとした。今まで見たことないくらい、真剣な顔だったからだ。
「あぁ、みんなにも伝えとこ」
真夜はそう言って立ち上がった。
「じゃあ解散しよっか」
慈愛がそう言うと、みんな立ち上がって各自で広場に戻って行った。
読んでくださり、ありがとうございました!
試合について共有した翡翠たち。
慈愛の命懸けで手に入れた新たなルールを知り、地獄に落ちていくような感覚に襲われたでしょう。
これから、翡翠たちはどうなっていくのでしょう。
次話もお楽しみに!!
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