↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
機械仕掛けの魔法使い~シム誕生編~  作者: チク


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

46/48

英知


 シムがタツキがこの状況に気づいてると言ったことや、タツキがシュウの名前を呼んだこと、もう薄々みんなにバレてるような気もした。


「どうして?」

 シュウの問いにシズクが答える。

「リューオスに聞いたの。あなたが私のことを弟みたいなものだって言ってたって」


「大噴火の後、天空岩の復旧に頑張ってたけどね、私も動けなくなって……リューオスに見つけてもらったの」



「リューオスと深い付き合いなんだね」

 なんてシュウは言いながら、二人は想像以上に深い関係なんだと思った。


「まあね」

 シズクが赤くなりつつも、否定しなかった。


「てっきり顔見知り程度の間柄かと思ってたのに」

 シュウが生まれた頃の天空岩は今よりも竜人も多くいた。

 リューオスとは会ってたかもしれないが記憶になかった。

 だからかもしれない、シズクも同じくらいの付き合いなんだと思い込んでしまっていた。



「参ったな。世間話のつもりだったのに」

「やっぱり、シュウなのね」

 涙ぐんだシズクがハグしてくる。


 なんかたくさんハグされる日だ、なんてシュウは思った。




     *



「どうして、シムなんて名乗ってるの?」


 シズクの問いに、シュウはかいつまんで説明する。


 大噴火の際、動けなくなったこと。

 そんなシュウの目の前に大きな竜が現れ、その魂をインストールしたこと。

 インストールしたらそれはシムという少年だったこと。シムがたまに休止状態になること。その際はシュウが活動してること、それらを説明した。



「あなたはそれでいいの?」

「あぁ、僕はこの星の英知を手に入れたんだ。後悔はないよ」


 シズクが不思議そうな顔をする。

 なので、シュウは説明する。

「インストールしたら、この星の昔の姿とか歴史とかたくさん見えたんだ。きっと役に立つし、この星にもとても大事なんだ……」



――ちょっと待って!

 シュウの言葉にシムが大反論していた。

――英知とかって僕のこと? そんな大層なものじゃないよ。


 この時のシムの反論は、幸か不幸かシュウには聞こえていなかった。

――勝手に決めないで! ねえって!



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。