3話 新たな自分
パチッ、パチッ、パチッ
目の前には三つの火柱、火が燃える。それぞれ父さん、母さん、リコリスだった
『ごめんなさい、私のせいで、ごめんなさい、許してください、なんでもしますから、せめてお姉ちゃんだけでも…』
それがリコリスの最後の言葉だった。今でも耳にこびりついて離れない。
「子供の処刑は気が引ける」
「おい、バカ今のを聞かれてみろ、忌み子に情けをかけたとしてお前も火あぶりだぞ」
「せめて一撃で終わらしてあげよう」
手にしている剣へと魔力が集まる。
なんで父さんが…なんで母さんが…なんで妹が死ななければ、殺されなければいけなかった?なんで私はこれから首を切られなければいけない?私は…私たちはなにもしていない、なのになぜ悪い人をこらしめる『処刑』をされなければいけない?
そんなことをされる理由は無い。
なのにこの人たちは何の罪も犯していない、家族を殺した、こいつらを恨まずにいられるだろうか。いや、恨むに決まっている。
憎い、こいつらを同じ目に…殺してやりたい
私の脳内は、恨み、憎しみ、復讐心でいっぱいになった
『汝は何を望む?何を願う?』
なんだ?何の声だ?
大きな狼が姿を現す
「あなたは…」
『我は過去の残穢、その分け身、神の使い、そして我が妻が愛した人族へささやかな贈り物をする者』
「…」
『願いの助力をしよう。汝の願いはなんだ?』
「私の願い…」
父さんと、母さん、妹の仇撃ちをしたい。
「ここにいる人たちへの復讐がしたい」
『そうか、その願い聞き届ける』
周囲の景色が色を取り戻す
手元を結ぶ紐をいつの間にか出てきた鎌を上へ投げ落ちてきたところで切る
腕が楽になった、能力で周囲へ溶け込む。そして鎌で首を刈るまず1人
ブシャッ
「なんだ?」
声を上げて注目を浴びたやつの首へ鎌を向ける
さぁ、次はどいつを殺ろうか
その日一つの村が地図から消えた
裏設定、ばれた理由
昨日協会で人と違う見た目の亜人は残虐で愚かで…的な話を聞いた、妹のリコリスの友達がその事をリコリスに「きっとそいつらは化物みたいな見た目で、とても見れたもんじゃない」的なことを言われましてね。それに身近に姉という特異点が居たリコリスが「お姉ちゃんはそんなんじゃない」的な反論をしてしまい。それを近くで聞いていた大人が協会へ報告、家捜しにふみきったというかんじです




