お弁当と君
総務課の島流し的な部署にも、12時からの休憩時間は平等に訪れていた。
「あら? 丸平さん、今日はお弁当じゃないんですか?」
「え? あ、はい。今朝は寝坊して作る時間がなくて」
他与太『······本当は今月苦しくて食費削ってるだけなんだよなあ。ああ。情けないなあ。こんな事「なおなお」に知られたら絶対に軽蔑されるよなあ 。テレビや小説ならこう言う時「私のお弁当半分食べますか?」なんて展開だけど、現実世界にそんな奇跡が起こる訳がないしなあ。もし「なおなお」にそんな事を言われたら、俺絶対に理性が吹き飛んで 「お弁当より君のおっぱいが食べたいな」なんて言っちゃうよ。ああ。馬鹿だな俺はそんな事起きる筈がないのに』
直子『マルピー、食べる物が無いなんて可哀想。 わ、私のお弁当分けてあげる? だ、駄目よ今日は! 私も今朝はあんまり時間が無くておかず4品中2品は冷凍食品だし「うわ、冷凍食品かよ? 手抜き料理をする女とは結婚出来ないぜ」って思われたら永遠にマルピーのお嫁さんになれない! 2品の卵とサバの味噌煮は手作りだけど、サバの味噌煮はネットのレシピでオッパッピーな出来具合だし!(テンパってるので意味不明)どうしよう!? どうしたら正解なのこの状況!?』
他与太『食べる物の無い俺がいたら「なおなお」 も食べづらいよな。ここは外にでも行こう』
「ま、丸平さん! 良かったら私のお弁当半分食べませんか!?」
「······え? な、直角さん?(理性吹き飛ぶ1秒前)」
「た、卵とサバの味噌煮で良かったら是非!」
他与太『······「なおなお」が顔を真っ赤にして俺にお弁当を勧めている? じゃあ触っていいのか? 揉んでいいのか? つまりそう言う事なのか!?』
「······お、お弁当半分食べていいと言う事は! お触りして揉み揉みして何ならその後も大人の延長コーナー、そして魅惑のロスタイムコーナーもありと言う事ですか直角さん!?」
「え? 丸平さん。アディショナルタイムで揉み揉みしてと言いましたか?」
「!? ち、ちちち違うんです(我に返る)! 決して「なおなお」のおっぱいが食べたいなんて言ってませんよ! お弁当分けてくれるって事は、そう言う事だろ? なんて決して思ってませんから!」
「え? 食べたいなんてが何ですか? マルピー? 」
「ん? マルピー? 今マルピーって言いましたか直角さん」
「!? ち、違いますよ! マルピーなんて言ってませんから! 手料理食べさせて胃袋掴んでついでに癖毛もペロペロオッパッピー(意味不明)なんて思ってませんから! 絶対に!!」
「もうすぐ休憩時間終わるよ〜」
島流しでは無い総務課の上司が、ニンニクマシマシ的な臭い息を吐き散らかしながら通り過ぎて行った。




