万策尽きた2人
デザートの「巨乳プリン」を食べ終えた2人の送別会は、間もなく終焉を迎えようとしていた。
恥も外聞も投げ捨て2つの策略を用意するも茶髪巨乳ギャル店員に阻まれた直子は、酔いも吹き飛び憔悴しきっていた。
一方、他与太も一向に直子の連絡先を聞き出せない自分に絶望し、今やこの送別会はお通夜のような雰囲気を醸していた。
他与太『······俺って奴はなんてヘタレなんだ。好きな人の連絡先1つ聞けないなんて。こんな情けない奴から連絡先を聞かれても「なおなお」はいい迷惑だよな。困るよなあ。ノーサンキューだよなあ』
直子『······もう駄目よ。夜なべして考えに考え抜いた作戦が無惨にも失敗したわ。私なんてマルピーにとって破廉恥な女として記憶され、半年後くらいに綺麗さっぱり忘れられるんだわ』
他与太『認めよう。俺はどうしょうもなく駄目な男だ。でも。それでも! 自分の人生の貴重な時間を使って「なおなお」はこの送別会を開いてくれてた! それだけは間違いじゃない! それに対して感謝の気持ちだけは伝えよう! いや。伝えなきゃ駄目なんだ!』
直子『······もう直ぐこの会がお開きになるわ。そしたらマルピーとさよなら。嫌よ。このまま何も気持ちを伝えられないままお別れなんて嫌。そうよ。 伝えればいいのよ。この気持ちを素直にそのまま伝えればいいのよ!』
「な、直角さん! きょ、今日はこんな素敵な送別会を開いてくれて、いや。素敵すぎる胸の谷間と生太もも拝ませてくれて、い、いや違う。だからその」
「ま、丸平さん! わ、私。頑固で融通が利かなくて、部屋の片付けが苦手な片付けられない女子で、封筒は糊ではなく米粒で封をするタイプで、朝食はパン派だったけど最近は玄米にはまってて。ん? そ、そのだから」
「あれ? 2人も来てたの〜?」
島流しでは無い総務課の上司が、不倫相手の若い女を連れて他与太と直子の席を横切って行った。




