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知らない間に強くなっていたようです( ゜д゜)

早いもんで第9話です〜

クレーマーの2人組が現れて3日。毎日昼夜問わず飽きることなく店の前で叫び続けているが、誰にも相手をされていない

俺とカムイは変わらず依頼をこなしているが、この現実はあの2人にとっては面白くないだろう

そんな俺は店を出す条件として出された約束通りレベッカお嬢様に魔法を教えている。お嬢様はスジがよく、水の適正があったため水魔法を中心に教えている

お嬢様いわく、本来魔法は詠唱を行う事で発動するのだが、無詠唱の魔法を使えるのは相当な熟練者の証らしい

なるほど。あの女神の加護もチート級というのは本当だったようだ

「ホーク様はいつ魔法を極めたのですか?」

「子供の頃に、村に住んでいた魔術師に教わったんです。しかもいきなり無詠唱で」

嘘である

「その方がホーク様のお師匠様なのですね。属性に縛られない魔術師…もはや伝説級ですわ」

「しがない村の魔術師ですので、話題に上がらないのも仕方ない事かと」

嘘である

「お師匠様にお会いしてみたいですわ…まだご存命で?」

「10年前に亡くなりました。魔術師も人間ですので、不老不死ではなかったわけです」

「そうでしたか…すみません…」

「良いんですよ。お気になさらず」

だって嘘なのだから…

「転生して加護貰ったらいきなり最強クラスの全属性魔法を使えるようになってました〜」なんてこの世界の住民はまず信用してはくれない。街でも俺は「依頼を魔法で難なくこなすなんでも屋」というよく聞いたら疑問を持たれるような肩書きで過ごしているが、そこを疑問に持つ奴はまずこの街には居ない

正直こうして俺を信じて教えを乞うているお嬢様を騙すのは心苦しいが、最強の魔術師には最強の師匠というのがテンプレだ。ここはお嬢様にも俺の作り話を信じてもらおう

「今日はこの辺にしましょう。次は防御を教えますね」

「ありがとうございましたホーク様。この後宜しければお食事などいかがですか?カムイ様もご一緒に」

「でしたら、私が手料理をご馳走しましょう。お嬢様のおかげで店を持てたような物ですし、報酬の件もありましたのでせめてご馳走くらいは」

「いいんですか!?ホーク様の手料理!!光栄ですわ!!」

お嬢様は急いで自分の部屋で着替えに行った


お嬢様を連れカムイと合流し、店に戻って飯にしようと思ったが、奴らはまだ居た。しかも1人増えている

「えっと…今度はどちら様?」

「俺達のアニキに来てもらったんだよ!!」

「そうだそうだ!!ムーバのアニキは冒険者の中でもキレたら超怖いんだぜ!!」

なるほど…自分達じゃもう無理だからその辺の冒険者を連れてきて、俺に謝罪させる魂胆か

「お前がこの店の店主か。街の住民にはさぞかし重宝されているようだな」

ムーバと呼ばれていた男は俺に詰め寄ってくる。デカイ図体だ。全身大きな筋肉に、背中にはデカイ大剣…鉄塊ではなくちゃんと剣だ

「そうでもねぇさ。俺は依頼された事をこなしているだけ。これが仕事だからな」

「だが外から来たコイツらの依頼を理由もなく断るってのは……ちょっとおかしいんじゃねぇのか?」

「アイツらからどう聞いたか知らねぇが、俺は間違ったことはしちゃいないよ」

「正しいのを証明したけりゃ……俺に勝ってからにしやがれ!!」

あ〜どいつもこいつもめんどくせぇ…

「ホーク様…ここは私が…」

「そうだお嬢様。課外授業です。いい機会ですから魔法での戦い方を見て頂きましょう」

「しかし……」

「可愛い弟子を怪我させる訳にはいきませんよ。カムイ。ちょっと離れててくれ」

「承知した。こっちだお嬢様」

お嬢様をカムイに任せ周りに結界を張る

「ほぉ…無詠唱で結界を張るか」

「周りへの配慮だ。お前には要らないだろうがな」

「いやそれでいい…これで心置き無く暴れられるってもんだなぁ!!」

ムーバが大剣を振りながらこちらに向かってくる。地面に手を置き土で壁を作り攻撃を防ぐが、土の壁だからかすぐに壊れてしまった

「ハッハッハ!!この程度か店主!!」

「これだから力自慢の脳筋ダルマは嫌いなんだよ…」

ムーバが思い切り剣を振ってくるが、俺はこれを防御魔法陣で防ぐ

「ほぉ…少しはやるな」

「まだ本気じゃねぇぞ」

「上等だ…!!」

何度も剣を振り斬ろうとするが魔法陣は壊れない。だんだんムーバも焦りと体力の限界でイライラしてきていた


「クソ…なんで攻撃が当たらねぇんだ…」

「相手を見て喧嘩を売るべきだったな」

俺は昔見たマンガの主人公と同じセリフをムーバに吐き捨てる。それを聞いたムーバが剣を置いて肉弾戦を仕掛けてきた

「俺がただの力自慢だと思うなよ!!」

ムーバの拳を避けたが、避けた先の地面に穴が出来ていた

「なるほど…身体強化か」

「その通り!!鍛えた筋肉に上乗せされるこのパワー!!魔法というのは便利よなぁ!!」

身体強化の魔法は一般人でも習得出来る唯一の無詠唱魔法と前に読んだ魔法の本に書いてあった【本編では出ていない】

スピードを上げムーバが突進してくる。だが俺は防御魔法を展開し攻撃を防ぎ続ける

「埒が明かんな」

「これではどうする事も出来まい!!」

「残念だが、お前の目の前にいるのは…お前以上に魔法を使うことの出来る男だぞ」

「なに…?」

この瞬間に浮かんだ魔法を試してみる。イメージするのは…力を吸収する事…

ムーバの拳を受け止めイメージ通りの魔法を展開する。ムーバの筋肉がだんだん小さくなっていき、次第に身体も小さく細くなっていった

「おっ俺の身体…!!」

「身体を魔法で強化出来るということは、その強化したパワーを吸い取ることも出来る。魔法というのは面白いな」

「…舐めるなぁ!!」

ムーバは吸い取られてもなお最後の力を振り絞りありったけのパワーで俺に拳を振るう。俺も身体強化を使用しムーバに拳を振るう

ムーバの拳が当たるより前に俺の拳がムーバの腹に当たり、腹には拳の跡が残るくらいのパワーをぶつけていた

「あっ…あが…!!」

「しまった…やり過ぎた…」

久しぶりに身体強化を使用したが…まさかここまで強くなってるとは思わなかった…今後は使う場面を考えよう…

ムーバはその場で泡を吹いて倒れてしまった

あら…もう第10話でごぜますか

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