仲間が出来ました( ॑꒳ ॑ )
第6話開始〜
「ホーク様…この度はありがとうございました…!!」
ドラゴンを倒した後レベッカ様に事情を説明し、その後裏山に様子見も兼ねて2日限定で結界を張った
もちろん狼のことは言ってない
「礼なんてそんな。これで寝れるといいですね」
「本当にありがとうございます!!ぜひこの件の報酬も兼ねてお礼をさせて頂きたいのですが…」
「お礼なんて本当にいいですよ。気持ちだけで十分です」
「何をおっしゃいますか!!こういうのは形も大切なのです!!たとえホーク様がお強い魔術師様であろうとも、お礼もなしに恩人を帰したとあれば、我々フレアブル家の名に傷がつきます!!聞けば民の多くはホーク様に依頼をし、それ相応の報酬をお支払いしていると聞きました…民がそれほどの事をやっておきながら、我々貴族がしないなんて事は…!!」
「分かりました!!分かりましたから!!相応の報酬が頂けたら有難い限りです!!」
なんと押しの強いお嬢様だ…断ったら正直何されるかわかったもんじゃない…
「聞けばホーク様はここアウグスに来て日が浅いとか…なにかご希望はありますか?職やお金、住まいや服などなんでも提供致しますわ」
家…確かに持ち家があった方が動きやすいのはある。だがお金も大事だ。やはりここは金か…でも貰った金で豪遊三昧というのもちょっと気が引ける…
そういえば…前に運搬作業のおっちゃんから「何でも屋を営んだら良い」と言われたことがあったな…
「レベッカお嬢様。報酬の件なのですが…」
「なるほど…なんでも屋…ですか」
「私の居た国では万事屋、便利屋などと言い方は様々ですが、基本はこういったトラブルの解決や街の手助けを行う職業になります。私はまだここに来て日が浅いのですが、街の者からは解決次第報酬を頂く生活を現在しております。ですが貰いっぱなしというのも私の気が引けるのです。なので、以前街の者からこれを職業にしないかと言われたのを思い出し、店を構えようと思うのです」
話を聞いたお嬢様はすごく頷きながら聞いてくれている。興味を持ってくれたという事なのだろう
「お店の件に関しては分かりました。私から父に報告させて頂きます。ただ、条件を出してもよろしいですか?」
条件…とんでもないのを出されたらどうしよう…店出すのってやっぱり難しいのかな…
「その……条件とは……」
「土地と建物の費用はこちらで用意させて頂くのと、時々で良いので、私に魔法を教えてください」
「そんなことで…良いのですか?」
「私、幼い頃から魔法に興味がありまして…たまに我が家の魔術兵士達に教わったりするのですが、自分の適正とかそういうのが全然わからなくて…でも私も魔法を使えるようになりたいのです!!だからお願いいたします!!」
この世界での本来の魔法の使い方が俺と同じやり方なら教える事は出来るのだが…実際お嬢様が使えるかどうかは分からない
でもやらずに放置するよりは少しでも希望を持たせてあげる方が俺はいいと思う
「そういう事でしたら、お受け致します。私の方からお嬢様に日時をお伝えする形でよろしいでしょうか?」
「ありがとうございます!!早速お店の件を父に報告して参りますわ!!」
お嬢様は勢いよく部屋を飛び出してしまった
俺も帰ろ
依頼を終わらせ宿に戻った俺は、店主に事情を説明し、カバンの中に居てもらった狼を部屋で解放した
「すまなかったな。こんな中に長居させて」
「大丈夫だ。あの状況では致し方ない事だからな」
やっぱり喋るな…しかも結構はっきりと…念の為外から聞こえないように防音魔法をかけておいて良かった…
「えっとまずは…聞きたいことは山ほどあるんだが…君は何者?」
「私は白狼。この辺りでは神獣として扱われている」
ほぉ…これまたすごいのが来たもんだ
「そんな神獣様が、どうしてあの裏山に居てドラゴンと戦ってたんだ?」
「簡潔に説明すると、奴は私をエサと認識し、執拗に追いかけてきたのだ。もちろん反撃はしたのだが、私も空腹で食材を求めて探し歩いていた時でな…奴にとってはそんな私の攻撃などくすぐられた様なものだろう。あの山に辿り着いた時には私も限界だった…そんな時ヌシが助けてくれたわけだ」
「なるほど…そりゃ災難だったな…」
俺が居たのはこの神獣様にとってはありがたい事だったわけだ
「これからどうするんだ?」
「正直わからぬ…私は里を抜け出しあてのない旅を続けてきた者…この先いつ死んでもおかしくはないだろうな」
神獣が死んだら大変だろうな…大騒ぎ間違いなしだ
「良かったら俺と一緒に来るか?」
「良いのか?私が居たら食費だなんだと色々掛かるだろうし、私は仮にも神獣…一緒に居たら目立ってしまうのではないか?」
確かに神獣様が言う事にも一理ある。けど神獣だからとか関係なく動物が1匹でサバイバルするのもなかなかのリスクだ。それに俺も正直1人よりは今後店を出すならこの世界に詳しいやつが居た方が嬉しい
「そんなの気にする必要ねぇよ。ここで会ったのもなにかの縁だ。屋敷で話してた通り俺はまだここに来て日が浅い。だから知ってる限りのことで俺をサポートしてくれれば良いんだよ」
「承知した。ヌシがそれでいいなら私もその誘いを受けよう」
「今日からよろしくな。しかしずっとその姿で居ると今後生活をどうしていくかだな…」
「安心しろ」
「えっ?」
神獣様がそう言うと身体が白く光を放つ。宙に浮かび光が停止した
「な…なんだ…!?」
光がどんどん大きくなり、次第に俺を包み込むようになった
しばらくすると光は小さくなり、神獣様は姿を表した
「これでどうだろうか。この姿ならヌシと共に行動が出来るぞ」
光の中から現れたのは白い髪の女の子……女子高生くらいかな…
「えっと……どちら様……?」
「何を言うか。私だ。白狼だ」
「…………えぇぇぇぇぇぇぇ!?」
まだまだ行くぞo(`ω´ )o




