貴族が依頼をしてきました(・∀・)
やっと転生ものらしくなってきたのでは?(自画自賛)
アウグスに来てしばらく経ち、変わらず住民の仕事の手伝いや生活の助けをしていた。宿に泊まりながらでも衣食の生活をする事はでき、1日5000円以上は稼げるほどになっていた。みんなのご厚意のおかげで…
「兄ちゃんすっかり人気者だなぁ」
「なんかこの生活が板に付いてきたというか…まぁこれで喜んでくれるなら何よりだよ」
「いっその事なんでも屋を営んだら良いんじゃねぇか?みんなこうして報酬は払ってるわけだし」
「別に俺は報酬とか良いんだけどなぁ…」
今日は村に届ける食料や農家に渡す肥料などを馬車に乗っける運搬作業の手助けをしている。しかも昼飯付き
俺は早く仕事を片付けるため、浮遊魔法と空間魔法を混合させた運搬魔法で体力を使わず作業をしていた。全エリアの荷物を積めているのだが、加護のおかげか疲れない。魔力量も元々あった分が多かったのか、この手伝いのおかげで体力がつき魔力量も増えてきたのかそれは分からない。でも重宝はしている
「いや〜今日も兄ちゃんのおかげで早く終わったぜ。ありがとな」
「こちらこそ新しい魔法の練習にもなるし助かってるよ。ありがとう」
「この際本当に何でも屋をやってくれたら良いんだけどなぁ。この何日間で兄ちゃんはだいぶ街に欠かせない存在になってきてるぜ」
そう言ってもらえるのは本当にありがたい。俺もこの街が好きだから、みんなから必要とされるのは嬉しい限りだ
「それじゃあお疲れさん。気をつけてな」
「ああ。またなんかあったら呼んでくれ」
手伝いを終え宿に戻り休んでいると、宿の主人から「客人だ」と呼ばれてしまった。階段を降りるとこの場所に似合わない綺麗なドレスを着た女性が立っていた
「えっと…お呼びでしょうか?」
「貴方がホークさんですか?最近街の清掃やお手伝いをしてくださっているのは」
「はい。私がホークです」
「私はダルグ王国の貴族フレアブル家の第二王女レベッカ・フレアブルと申します。今日はホークさんにお頼みしたい事がありまして…」
この国の貴族が俺に一体なんの用なのだろうか…
聞けば最近、屋敷近くの裏山で爆発音のような大きな音がするのだという。昼夜問わず不定期で聞こえるため寝れない日もあり、兵士達が調査に行っても何も見つからなかったという
「それで、なんでも屋ポジションの私に貴族のお偉いさんがこうして真相解決の依頼をしに来たわけですか」
「お恥ずかしい話…最近寝れない日も続いているため母は肌荒れが酷くなり、父は寝不足で正常な判断が出来なくなって来ており、それがきっかけで両親は喧嘩してばかりで民にも心配をかける始末…私共では調査の方も限界を迎えている状態でして……」
確かに深刻な問題だ。なんなら過去1で重大な任務を任された気がする
「分かりました。私にできることがあればやってみましょう。裏山まで案内してください」
裏山に案内され足を踏み入れる。正直入口近くまでなにか嫌な気配を感じる。これが瘴気というやつなのだろうか
「申し訳ありませんが、ここから先は1人で行かせて頂きます」
そう言うと兵士達やレベッカ王女も頷き全てを俺に任せる。しかしこの瘴気……普通の人間ならば歩くのがやっとなところだろう。加護のおかげか気分は悪いことは無いが、居心地が悪いのは確かだ
「早く解決しなければ……」
その時近くで爆発音に近い音が鳴った。これが王女たちが眠れない原因か。俺は探知魔法を使い気配を感じ取る。目的地まで急いで行くと、なんとこれは現実なのだろうか。ドラゴンと白い毛の狼が戦っていたのだ。しかも狼の方はボロボロ。このまま行けばドラゴンにやられるのも時間の問題かもしれない
その場から動けない狼にドラゴンが口から火球を放つ。俺は狼を守るように魔法でシールドを展開した
「この瘴気…このドラゴンで間違いないみたいだな」
狼を守ったためドラゴンが怒ってしまい、俺に向かって火球を放つ。だが俺も火球を放ちこれを打ち消す
その後ドラゴンは大きくブレスを吐いたが俺の防御魔法を砕くことはなかった
これを好機と捉えた俺はドラゴンの口を束縛魔法で塞ぎ、ドラゴンの頭を触り内部で大きな振動を起こす。ドラゴンは脳が揺れたのかそのまま倒れ動かなくなってしまった
「大丈夫か……?」
狼はドラゴンが倒されたのを見てそのまま眠るように倒れてしまった。息はしているためまだ生きているのは確かだ
狼が動かない間に治癒魔法で傷を治し、水魔法で飲み水を用意する。治癒が効いたのかすぐに目を覚まし、用意した水をすぐに空にした
「何とか元気になってよかった」
「ありがとう人間。助かった」
……今この狼が喋ったような気がした……
次回ついになんでも屋開店!?




