魔国へ行きましょう(`・ω・´)
魔国大戦編開幕
38話〜
モクローから報告が入り1度店に戻る。先にカムイ達が戻っており俺達を待っていた
「主…」
「言いたい事はわかってる。みんな準備は出来てるか?」
「うむ。いつでも行けるぞ」
「私も行けますわ」
「私も大丈夫〜」
皆の準備を確認したところで門が現れた。グラゼスさんとモクローだ
「待たせたなホークよ」
「皆準備は出来ています」
「うむ。では魔国へ向かおう」
門を抜けた先には、さっきまで昼間だったこちらの世界とは違い真っ暗な夜の世界が広がっていた
「魔国は暗いんだな…」
「残念ながら違うぜ旦那。毎日毎日戦いが続いてるから、死体から出る莫大な瘴気でここら全体が汚れちまったんだ」
本来は俺達の世界と同じように青い空が広がってるって事か…こりゃここに居た人達はさぞ住みにくかっただろうな
「主…来るぞ…!!」
辺りを確認しているとカムイが何かを察知した。誰かがここに向かってるようだ。俺達は襲撃に備えるがまだ来る気配はない
「覚悟!!」
静かになったところで草の陰から兵士が3人出てきた。俺はアカネで攻撃を受け止め距離を取る。襲撃されたカムイとサイハ達も無事で居る。襲ってきたということは…やっぱり魔族か…
「人間がここで何をしている…ここは魔族以外が来るところではない!!」
「まず話を聞け!!俺は…!!」
「問答無用!!行くぞ!!」
俺の前にいた兵士の掛け声で3人が一斉に俺達を襲ってきた
「待て」
その光景を見ていたグラゼスさんが静止の掛け声を出すと、兵士が驚いた様子でグラゼスさんを見ていた
「ま…魔王様…なぜこんな場所に…」
「辞めとけよ。お前らが敵う相手じゃねぇ」
「モクロー様まで…どうなっているんだ…」
「とんだ無礼を働いてしまいました…まさか魔王様のご友人だったとは…」
話を聞いた兵士が俺に頭を下げる。事情を説明すると「なるほど」と言った感じで頷いていた
「お助けは十分にありがたい!!それに魔王様とモクロー様がお呼びになられた方々ならば百人…いや万人力でございます!!」
「とにかく今は街の様子が見たい。少し案内してくれないか」
「承知致しました!!失礼申し遅れました。私はグラゼス派魔王軍一番隊隊長のオルグと申します」
「ホークだ。よろしく頼む」
オルグ隊長によると、魔王軍は現在少数のグラゼス派、知略のヤトル派、豪腕のカトル派という3大勢力に分かれているようで、俺達グラゼス派は数では圧倒的に劣っているらしい。街に張り巡らされた監視用の魔法具や罠は知略のヤトル派の兵士が仕掛けた物のようで、そのヤトルとカトルというのが現在の魔王候補となっているとんでも兄弟の名前だそうだ
「あのご兄弟は昔から張り合う事ばかり…ヤトル様が何かをすればカトル様が対抗し、カトル様が記録を残せばヤトル様も対抗しと、いつもいがみ合ってばかりでした…」
「双子が故に、お互いがお互いを下だと思っている。だからこそ自身が劣っていないと思っていたのだろう。我から見れば同じ穴のムジナだ」
父親にこれほど言われる子供も珍しい…だが何年もそんな状態を過ごして来た結果がこの惨状…早く止めなければいつこちらの世界に被害が出るか想像もつかない
「あの奥に見えるのが魔王様の居城…名をディヴィール城と言います」
ディヴィール…英語にするとDEVIL…悪魔…まんまやないかい…
「あそこにその兄弟が居ると?」
「ああ。だが罠もそのぶん多く仕掛けられている。あそこまで行くには骨が折れるぜ」
「グラゼス様なら行けるのでは?」
「この三つ巴の戦乱の中で大将が1人ノコノコと出たらそれは格好の的だぜ旦那」
「1人じゃなきゃいいんだろ?」
「えっ?」
「おいそこの。魔族とは違うな…人間くせぇ…フード取って顔見せな」
「辞め…てください…私はただ呼ばれて来ただけです…」
「ますます怪しいな。おい無理やり剥いじまいな」
「いや…そんな…辞め……やめろ!!」
「ぶへぇ!!」
作戦は上手くいった。カムイが兵士を1人倒したおかげで建物や草陰に隠れていた兵士たちも全員カムイの方に向かっていった。それに続きミリアス、アリエス、サイハ、モクローの4人が加勢する形でカムイの近くに寄る
俺はその隙にグラゼス様と一緒に居なくなった草陰から城を目指すことにした
「侵入者だ!!兵隊全員こっちに回れ!!」
「敵は5か6人!!数で押しつぶせ!!」
「あそこに居るのはモクロー…グラゼス派だ!!潰せぇ!!」
カムイが俺に「行け」と念話を送る。俺も「死ぬなよ」と全員に念話を送りグラゼス様と城へ向かう
長い戦いの火蓋が、今切られたのだった
次回シングルマッチ開幕ッ!!




