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カムイを助けます(๑•̀Δ•́)(前編)

初の前後編構成の31話です

屋敷に戻るまでの記憶がない。だがひとつだけ覚えている事がある。あのカムイの姿だ

出会った頃のカムイは衰弱しきっていて、今にも倒れそうなくらい小さな存在だった

だが今のカムイは…狼というよりはライオンのような大きさで10人以上が束になっても止められないくらい制御不能な状態だ

「あれが…暴走…」

人の味を覚えた獣はまた人を襲うようになると聞いたことはあるが、カムイについていた血…あれは間違いなく…これ以上の犠牲を増やさないためにも早めに対策を考えなければ…


「ご主人よ。今良いか?」

アリエスが扉越しに声をかける。俺が「ああ」と言うとアリエスが険しい表情で中に入る

「身体はもう良いのか?」

「おかげさまでな。心配かけたな」

「そうか」

アリエスが隣に座り一息つく。落ち着いてからアリエスが話を始める

「カムイの事なんだが…あの姿がまさしく暴走神獣の姿だ。内部で浄化されなかった魔力の暴走により、通常より大きくなる。そして無心で破壊を繰り返すようになる」

「あれを見た後だと、お前の言うことを信じるしかないんだよな…しかもお前は暴走の経験者…」

「ああ…もう少し持つと思ったが、環境のせいか早まってしまったのかもしれないな…」

ここはカムイにとって名前を捨てるほど消し去りたいトラウマの場所…ストレスが溜まってしまったのかもしれない

「だが一つだけ助ける方法がある」

「なに……?」

「そのためにも同族の力が必要なのだが…」

「私が協力します…!!」

外に居たカムイのお母さんが突然中へ入ってきた。どうやら一部始終を聞いていたようだ

「母として…これ以上あの子のあんな姿を見ていられません…」

「分かった…母君にも協力して頂こう。感謝する」

「それで…その方法ってのは?」

「それは……して……したら………するのだ……」

「こりゃ骨が折れそうだ…」

「でもこれであの子を助けられるなら…」

「話は聞いたぜ旦那。俺も協力する」

「私も出来ることを致しますわ」

モクローとミリアスも中に入ってくる。みんなもカムイを助けたい一心だ

「みんな……よろしく頼む」


地下牢に行きカムイに会いに行く。変わらずカムイはこの薄暗い場所で1人戦い続けている

「カムイ…」

呼び名に反応しカムイが咆哮する。鉄格子を噛み砕こうとしているが、俺はその顔に触れずとも手を伸ばし約束を誓う

「今は辛いがすぐに助ける…待っててくれ」

暴れていたカムイが停止し俺の顔を見つめている。俺は赤く光るその目からカムイが「信じているぞ」と言っているように感じた

「終わったら…美味いもんでも食いに行こうな」

決行は明日…失敗は出来ない…俺は屋敷に戻りすぐ寝床に着いた

どうなる後編

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