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30/40

これは…現実ですか…?( °_° )

ちょっと残酷表現注意の30話です

「あ〜頭痛ぇ…」

カムイのお母さんと月見酒をした日の翌日。二日酔いで頭が痛く動くのもやっとな状態だった

正直まだ酒が残ってる…依頼人の家でこんな状態では完全に仕事に支障が出る…

「よし…水浴びに行こう…」


外の水道で酔い覚ましと目覚ましを兼ねて頭を濡らしていると、誰かがこちらに近づいてきた

「おはようございます。ホーク様」

カムイのお母さんだった

「お母さん。おはようございます」

「よく眠れました?……ってそうでもなさそうですね……」

「ははは……見ての通りですよ…二日酔いなので今頭を濡らしていたんです」

「そうだったんですね。でも何かあれば言ってくださいね」

「ありがとうございます」

いつも通りの優しさだ。やっぱりカムイの優しさはこの人から受け継がれたものだな


酔いが若干覚め部屋に戻ろうとすると何やら騒がしい。そういえば起きてからアリエスたちの姿も見ていない気がする

「なんだ?この騒ぎ」

歩いているとアリエスとミリアスに出会ったが、2人も慌てている

「こんな所に居ったのか!!早く来るんだ!!」

「ご主人様!!何してるんですか!!」

2人が俺の腕を引っ張りどこかへ連れていこうとするのだが、正直状況の整理がつかない

「待て待て!!何があったんだ?」

「神化が…始まる…」

嘘だろ…このタイミングでかよ…


2人に着いて行くと、センガさんが頭を抱えながら座っていた。近くにはカムイのお母さんも居た

「まさかこんな事が…」

「あなた…」

状況が整理出来ないまま来たため何が起きているのかまだ分からないが、神化が始まるのならこのままではいけない

「遅くなってしまいすみません!!一体何が…」

部屋にいた全員が俺の方を向いている。遅れた事を怒られてしまう…もう逃げちゃおうかな…

「ホーク殿…申し訳ない…儀式は中止だ…」

今何を言われたのかすぐには理解できなかった。だが一瞬フリーズしながらもすぐに理解する事が出来た

「中止って…どうしたんですか?」

「私のせいなんです…」

俺の質問にレイガさんが返答する。そういえばこの儀式はレイガさんのために行われた儀式のはず…なぜここに本人が居て、しかも元気に喋っているんだ…?

「一体…」

「私はまだ神化の段階ではなかった…儀式用の魔法陣が反応せず、条件を満たせなかったのです…」

「でも…それならとりあえず大丈夫ってことですよね?これがなんでこんな大事に…」

「ご主人よ…何か気づかんか…?」

アリエスに言われ周りを見渡す。そういえばカムイの姿を見ていない。正直久々の実家でまだ寝ているものだとばかり思っていたが、そんな雰囲気では無さそうだ

「…カムイはどこですか…」

俺の質問に全員が下を向く。なんだか嫌な予感がした。思えばアリエスが俺を連れていく時の言葉だ

「神化が始まる…」

儀式の対象であるレイガさんはここに居て、でも今回は違っていた。アリエスとミリアスも神化は終わっているし、もちろんセンガさんやカムイのお母さんも終わっていると思う。じゃあ誰が……?

「ホーク殿…案内しよう…」


センガさんに言われるがまま連れてこられたのは、外の蔵にある地下だった。薄暗く明かりは周りに立てられたロウソクしかないのであまり見えない

「どこまで行くんですか?」

「黙って着いてきてくれ…」

奥へ進むと鉄格子で阻まれた牢屋のようなものが出てきた。というかこれは本当の牢屋だ。地下牢とでも言うべきか

さっきから感じてる嫌な予感が強くなっていく…俺は呼吸が荒くなっていた

「ご主人…」

「ご主人様…」

「すまん…大丈夫だ…」

「ホーク殿…これからの事は全て現実だ。心して見よ」

センガさんが牢屋の格子を思い切り叩く。すると奥からその音に反応するようにこちらに走ってくる音が聞こえた

「なんだ……?」

奥から走ってきたのは……1匹の白狼…目は赤く、身体中に血がついていた…口元にもついておりこちらに向かって暴れている…俺はその場から動けなかった…だが嫌な予感は的中した…俺は受け入れられないこの現実を夢にさせるために呟いた

「カムイ…なのか…?」

白狼は俺の呼びかけに反応しさらに牢屋の中で暴れ出す。俺は座り込んでしまいその場から動けなかった

投稿前はこれ以上に残酷表現だったなんて言えない

続きます

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