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カムイの故郷に行きます(´□`)

28話〜

カムイの父親が依頼人として店に来た。一触即発な感じだがとりあえず依頼を聞くことにした

「それで、依頼というのは?」

「私は神獣の白狼。その里で当主をやっているセンガと申す。我が白狼の里では現在神化の儀式を行う予定でな。その儀式のために有能な魔術師を探していたのだが、その時お主の噂を聞いてな。その儀式に参加をして頂きたい」

神化の儀式……前にアリエスが言っていた神獣に必要な覚醒のことか?

「その通りだご主人よ。我ら神獣には必要な儀式となるだろうな」

アリエスが俺の意思を読み取り答える

「アリエスは儀式してないんだっけ?」

「私は儀式の前に暴走してしまったからな」

確か同種の血と儀式を構成するための魔法陣を組める魔術師が必要だったっけな…

しかし自分を追い出した者を助けるのはカムイはどう思ってるのだろうか…

「少々お待ちください」

「うむ」


俺はカムイを呼び出し2階へ連れていく

「すまんカムイ。お前の気持ちを聞きたい」

「私の…気持ち……?」

「言い方は悪いが、目の前に居るのは仮にもお前を追い出した張本人だ。俺はお前に今回の依頼を委ねたいと思ってる」

「私は…私は主たちが行くなら行く。今の私は、この店の一員だ。仕事としてなら選んでる場合じゃないからな」

「辛かったらいつでも言うんだぞ」

「ありがとう」


「お待たせ致しました。依頼ですが、謹んでお受け致します」

「かたじけない。すぐ里に案内しよう」

「ただし条件があります。この者の同行を許可して頂きたいのです」

カムイの隣でセンガさんに条件を伝える。センガさんの眉がピクっと動いたが、俺はビビることなく話を続ける

「私の家族でカムイと申しますが、この者も元は白狼の里の者。私共も初めて行く場所には不安はつきもの…ですが知ってる者が居れば私としても心強いというもの。ぜひ同行を許可して頂きたいのです」

センガさんは渋い顔でこちらを見ているが、俺はお構い無しに頭を下げる。センガさんはため息をつきながら口を開く

「まぁ良いだろう。里の主として、勝手な行動は許さぬぞ」

「ありがとうございます。行こうみんな」


街を出て人気のない草原に立つ。今から何が始まるのか…

「これより白狼の里へ向かう。そなたらはあくまで客人。用が終われば他言無用で頼む」

随分とえらそうな依頼人である。だがカムイの故郷…俺がカムイをしっかり気にかけてやらないと…

「行くぞ」

センガさんが手を前に出すと門が出てきた。なんかデジャヴを感じたが、気にせず行く事にした

「しかし旦那、俺も来てよかったのか?」

モクローが俺に声をかける

「お前が居ないとグラゼスさんとの連絡が取れないからな。俺達からいつでも動けるように、お前が必要だ」

「頼られるってのもありがたいねぇ」

「もうすぐだ。里に着くぞ」

カムイが声をかけたタイミングで鳥居が見えてきた。くぐると一気に街並みが見えてきた。仏閣から木造建築の家までどこか懐かしい街並みだ

「すげえ…京都みたいだ…」

「キョー……ト……?」

「悪いなんでもない!!あっ見ろ!!ここは米が食えるんだな!!」

「里は米が豊富に作られている。たまに私も恋しくなるんだ」

「分かるなぁ…そういえばここに来て米食ってねぇなぁ…」

「米が欲しくば食わせてやる。もう少しだ」

米を楽しみにセンガさんに着いていく。里の長なだけあって道行く人から頭を下げられている

「これが本来の主の姿なんだよなぁ」

皮肉を込めた言い方でモクローが言う。魔族の国の現状を考えたら確かにそう思うだろうなぁ


「ここが我が家だ。客室に着いたら存分にくつろいでくれ」

センガさんに紹介されたが、なんとでかい家だ。さすが里の長と言うべきか。時代劇でよく見た将軍のいる城のような大きさと広さだ。中に入ると使用人らしき女性が何人も頭を下げて迎えている。まるで将軍様のお成りのようだ

その向こうで1人の女性がこちらを見ている。センガさんとは違い今にも泣きそうな目をしこちらに近づいて来る

「…帰って…来たのね…アカネ…」

アカネ……?一体誰のことだ…?

「母上…お久しぶりです…」

カムイが頭を下げる。まさかこの女性がカムイの母親でアカネがカムイの事だったとは…またなにか起きそうな気がしてきた……

海外の日本食って実際どうなんでしょうね

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