危機一髪です( ᷄ᾥ᷅ )
激戦の24話です
モクローと戦いながらも意識が朦朧としているところにカムイが助けに来てくれた。俺はそんなカムイを見て安心した
「大丈夫か…主…」
「なんとかな…だが右腕はしばらく使い物にならんようだ…」
「遅くなってすまない…」
「謝るな…お前が来てくれただけでも嬉しいよ」
カムイは俺を見て不安な表情をしている。傷と出血の酷さもあってか俺の意識は結構やばかったが、カムイのおかげで少しはっきりしてきた
「とりあえず…行くぞ…」
「主…無理はするな」
「お前からそのセリフを言われるとはな…」
モクローは俺たちを見ながらニヤッと笑っている
「さっきの雷…てめぇ神獣「白狼」か」
「そうだ。主が世話になったな。だが悪いがここからは2vs1になる…恨みっこなしだ」
「恨むなんてとんでもない…楽しみが増えたってもんだ!!」
モクローはカムイに向かって突撃してきた。だがカムイは紙一重で避け、モクローの首筋に裏拳を食らわせる。その後カムイは倒れたモクローを蹴り飛ばし俺達から距離を離した
攻撃を受けたモクローは笑いながら立ち上がる
「おいおい…攻撃の仕方までご主人様と同じかよ」
「人間でなければ遠慮する必要はないだろう。それに主をこんな状態にしたんだ…それ相応の責任は取ってもらう」
「さすが神獣…楽しめそうだ」
モクローはそう言うと新たに剣を出した。それは刀身が二又に分かれている短剣だった
「魔剣レインズ相手にお前らよくここまで戦ったもんだ。ご褒美に…このもう1つの魔剣ハントスでも相手してやるよ」
「気をつけろカムイ…あの剣もやばそうだ…」
「分かっている…だが主にはもう触れさせない」
二刀流になったモクローは霧を利用しながら前後左右あらゆる方位から攻撃してくる。レインズの攻撃をかわしてもハントスと呼ばれたもう1本の魔剣の攻撃も追加で出てくるため今の俺には避けるのも精一杯だ
「出血量が多すぎる…どこかで少しでも落ち着けたら…」
「主…私が時間を稼ぐ」
「お前1人に任せる訳には…」
「このために私も居るんだ」
「…分かった…10分…いや5分でいい…少し長いかもしれんがいけるか…?」
「了解した」
俺は建物の隅に隠れ一息つく。とりあえずこの流血を防がなければ動くのもままならない。カムイが今時間を稼いでくれる中で出来る限り動ける状態まで持っていければ…
「確かレインズは…傷口に触れた物質を燃やす効果もあったな…女神の加護であるこの魔法の力なら…」
全身に無効魔法を纏い傷と流血を塞ぐ。その後俺自身に回復魔法を使い動けるようにする。ここまで上手くいって良かったが、やはり最初に受けた右腕の傷が深くなりすぎたせいか俺の回復魔法ではもう治らない事が分かった
「クソ…立派な商売道具だったんだがな…」
カムイのためにも早くモクローを退きたいのだが、魔剣の対策をしても霧の中を移動するモクロー本体をどうにかしなければ勝ち目はない。だが俺の中にはもう考えが1つ出来ていた
「仕方ねぇ…一か八かやってみるか」
「クソ…ちょこまかと…」
「流石は神獣…戦いの才能は十分だ。だが相性が悪かったな。俺は霧の中を移動できる…俺を捕まえられなきゃ自慢の拳も雷も当たらねぇもんな!!」
「貴様…なぜこんな事を…」
「もうすぐ死ぬやつに答える義理はねぇ」
「くっ…すまぬ主…」
「コールド・ランス!!」
モクローに向かって氷の槍を飛ばすが防がれてしまった
「なんだご主人様…もう動けるようになったのか」
「おかげさまでな。てか俺はお前のご主人様じゃねぇよ」
モクローが笑いながら俺の方を見る。俺はカムイを見て頷きカムイも俺を見て頷いた
「よそ見は…厳禁だぞ!!」
カムイが雷を纏いモクローに蹴りを放つ。だがモクローはそれを避ける
「後ろから攻撃なんて卑怯だねぇ…まぁ俺も散々やったからおあいこか」
モクローがカムイに向かってハントスと呼ばれた魔剣を向ける。ハントスは輝きながら刀身が伸びカムイの首を拘束するかのように2つの刃が建物の壁に突き刺さった
「ぐっ…!!」
「魔剣ハントスは…対象の動きを封じ拘束する…拘束されてる間はもがいてもそれを解くことは出来ねぇ。お前はもう格好の的だ」
モクローがハントスを手放しまた霧の中に消える。カムイに斬りかかろうとした……のだがモクローもまたその場から動けなかった
「どうなってやがる…なんで俺の身体は動かねぇんだ…」
「シャドウ・ロック…俺がお前の影を拘束したからだ」
前にミリアスに使った技でモクローの動きを封じる。成功してよかった
「へっ…だがな…たかが人間の使う魔法で、完全に俺の動きを封じることは出来ねぇ!!」
モクローは俺に向かってレインズを突き刺そうとするが、モクローが動こうとした瞬間モクローの影から無数の黒い手が伸びモクローの手足や首など身体中を掴んだ
「てめぇ…なんだよこれは…!!」
「古来影はその暗さから、闇の世界への入口の象徴だった…俺はお前の影を使ってその扉を開けたのさ。お前を光も当たらない深淵に引きずり込むためにな」
「規格外が過ぎるだろ…魔王様が……お前を気にいるはずだぜ……!!」
魔王が俺を気に入っている…なるほどそういう事か
「詳しく聞かせてもらおうか…お前がここに来た理由と、なぜそこで魔王の名前が出てくるのかを」
一体何が起きようとしているのか




