この世界での名前が決まりましたᐕ)
第2話です
俺は立っている。新しい世界の上に
俺は立っている。一人ぼっちで草原の上に
「くそ…どこが女神だ…駄女神の間違いじゃないのか…」
とりあえず歩いてみることにした
身体は動く。新しい身体には早く慣れそうだ
しかし問題は魔法だ。あの女神いわく最大級に魔法を使用できる加護を与えたと言われたのだが、実際どれほどなのだろうか(まあ間違えたらしいけど)
しかし歩けば歩くほど緑ミドリみどり…どんだけでかい草原なのだろうか…街っぽいのは遥か先の方に見えているが、こう歩き続けてはいつたどり着くかは分かったもんじゃない
「これなら山の中とかの方が良かったかもしれないな…」
近くに水はない。もちろん木はあれど作物なんてのもない
畑のひとつでもあれば人の気配を感じるのだが…
そう考えていると、ある事を思い浮かんだ
魔法が使えるのであれば、空を飛ぶことが出来るのではないか。あるいは身体を強化し走るスピードを上げるのが良いのではないかと
しかし使い方が分からない…だがこういうのはアニメとかだと、魔法は想像の具現化…自身が想像したものをリアルに表現する想像力が必要だと聞いたことがある
「やってみるか……」
まずは身体強化。大切なのは地面を蹴りあげる力…足を主に強化しつつ全体的にバランスよく身体を強化。少しずつ筋肉がついてきている感覚が伝わる
「よし…行くか」
クラウチングスタートの体制から走り始める。驚いた。走り始めてから一瞬で10km以上も今居た距離から離れてしまった。歩いて2時間くらいかかる距離をあっという間に縮めてしまった。並の陸上競技なら世界記録どころか宇宙記録だろう。よく知らないけど
「だがこれは…慣れてないうちはちょっと痛いな…」
身体強化で確かに走るスピードが上がったが、正直筋肉への負担が大きい。身体が出来てないうちは使用を控えよう
「やっぱり飛ぶのが一番か」
イメージするのは身体の軽さ。自分は風で飛ばされるほど軽いというイメージを具現化させる。上手くいったようで足が地上を離れた。あとはこのまま風に流されるように移動するイメージをする。バイクで走るイメージだ
身体を前に倒し下から上へ上がる感覚で移動する
「おお。これは楽だ」
こっちの方が身体への負担は少ない。これに身体強化を追加すればスピードも上がる…そう考えると魔法というのは面白い
街に向かい飛んでいると、途中で3つの人影が見えた。何かから逃げているように急いでいる
「何かいるのか…?」
魔法で探知能力を試してみる。スナイパーがライフルのスコープを覗く要領だ……上手くいった。小さい恐竜のようなものに追いかけられている
「お助けがてら、色々魔法を試してみるか」
「ギャォォォォ!!」
「誰か……助けてくれぇぇぇ!!!」
「兄貴がいけないんっすよ!!依頼を達成しても直ぐに帰らずリトルワイバーンの巣なんてつつくから!!」
「うるせぇ!!お前らだってリトルワイバーンなんか直ぐに倒すって粋がってたじゃねぇか!!」
「お二人とも!!今は逃げることに集中しましょう!!街からなるべく遠い方向へと逃げるのです!!」
「そうは言ったって……俺……もう限界…!」
「ギャォォォォ!!!」
「いやぁぁぁぁぁ!!!」
「手から火の玉を飛ばすイメージで…行け!!」
上手く出来た。しかも当たった
「だったら次は…水だ!!」
イメージするのは水鉄砲。指先に力を込め恐竜に向かって放つ
「ギャォォォ……」
恐竜の動きは止まった。どうやら倒したようだ
「ふう…上手くいったようで何より」
助けた3人の男達は俺の方を驚いた様子で見ている
「リトルワイバーンを一撃で……」
「しかもあの強さ…普通の人間ではありえません……」
「と……とにかく…俺達助かったんだな……」
色んな意味で心配になってきた
「あの……大丈夫か……?」
「あ……ああ…助かったよ。ありがとう」
金髪の「兄貴」と呼ばれていた男は俺の手を取り立ち上がる。人に礼を言われたのはすごく久しぶりだ。人間に会うのも久しぶりだけど…
「しかしあんた強いんだな。リトルワイバーンを一撃で倒すなんて、さぞかし名のある魔術師なんだな。名前は?」
「俺はそんなんじゃないよ。困ってる人を助けるのは普通のことだ。名乗る程の者でもないよ」
「そんな事はねぇだろ。なんであれ、助けられた恩がある。俺の名はアルフ。後ろの2人と冒険者をやってるんだ。良ければ名前くらいは聞かせちゃくれねぇか?」
名前か…そういえばこの世界に来て考えたことなかったな…普通に名乗ってもこの世界じゃおかしな響きになりそうだし…
「俺の名は…ホーク。ホーク・トゥルースだ」
「ホークか。いい名前だな」
鷹木の鷹でホーク…誠を真実という文字に書き換えて英訳してトゥルース…何とも安直な名前だが、これがこの世界での俺の名前となった
頑張って続けます




