異世界で1人ぼっちってマジですかΣ( ˙꒳˙ )
初めての異世界転生ものです
目が覚めると教会のような場所にいた。ステンドグラス製の窓に木材のベンチ。真ん中には大きな十字架が立っていた
「ここは…どこだ…?」
俺こと鷹木誠は27歳独身の普通の会社員だ
営業に回りながら後輩を指導し、上司に頭を下げ時には飲みに行き、パソコンとにらめっこの生活を送っていた
決してブラック企業勤めとかではなく、担当していた後輩の契約先の納期の遅れにより忙しい日々が続いていたのだ
後輩の失態は先輩の責任…正直俺が被る事もないのだが、まだ日の浅い後輩に全て責任を取らせるのは酷な話なので、教育担当の俺も一緒に後処理をしていた
俺はその日家に着き残りの仕事を片付けようとパソコンを触っていたのだが、そのまま寝てしまったようで、目が覚めたらこの建物の中にいたのだ
「誰も居ないのか…?」
「気がつきましたか」
俺の問いかけに女性の声がした。十字架が光り輝き、その光の中から金髪の綺麗な女性が出てきた。しかも浮いている。空気的な意味ではなく物理的に文字通りの意味で
「えっと…夢…?」
「いいえ。現実です」
「俺いつ海外旅行に来たんでしたっけ?」
「あなたパスポート持ってないでしょ」
「確かに」
会話が出来ている…どうやらこの女性は俺の事を知っているようだ
「えっと…貴方は俺のことを知っているみたいですが、どこかでお会いしましたっけ…?」
「私は女神。なんでも知っているのです」
「…すみませんちょっと今日お金無くて…」
「コンカフェとかじゃないですよ」
「幕張だったら総武線か京葉線で…」
「コミケ参加のレイヤーでもないですよ」
「つまり…この感じは夢じゃなくて現実なんですね」
「はい鷹木誠さん。残念ながら貴方は現実で亡くなってしまったため、魂だけ私の所に来るようにさせて頂きました」
女神の話を要約すると、俺は家に帰ってパソコンを付けたまま寝たのだが、過労でそのまま死んでしまったようで…目の前の女神様の案内によりこの場所に来ていたようだ
「つまり今の俺の姿は、ただ白い光を放つ球体が宙に浮かんでる状態なんですね」
「その通りです。まだ若いうちから死因が過労だなんてなんとお労しや…そう思い優しい私が新しく肉体を作り転生させようと…そういう事でございます」
この人今自分で優しいって言わなかった?
まぁ細かいことは置いておいて、せっかくの機会だ。転生なんて滅多に出来ることじゃない。しかもこれから新しい生活が待っているというのはとても楽しみなことだ
「ありがとうございます。喜んで受け入れさせて頂きます」
「転生先なのですが、貴方が行く世界は魔法も存在する異世界となっております」
「魔法…習得とか出来るんですか?」
「普通の人間では難しいですね…なので綺麗で優しい私が貴方に加護を授けましょう」
この人の自己肯定感爆上がりな姿勢ぜひ見習いたい
しかし加護…つまり女神によるサポートが貰えるのはありがたい。これでその世界に適応できるのであれば十分だ
「それでは行きますよ〜……はっ!!!」
自分の中に何かが入り込んでくる感覚が分かる。これが加護の力なのか
「なんか強くなった気分です」
「そうでしょうそうでしょう!!それでも貴方に授けた加護は少しの魔法なら直ぐに使える程度の……あ〜!!!」
突然女神様が大声をあげた。このタイミングで大声を出すということは…なにか不都合があったに違いない。長年のサラリーマンの勘がそう言っている
「あの…なにか…」
「すみません誠さん…貴方に授けた加護…間違えました…」
「はぁ…ちなみにどんな加護ですか?」
「本来は少しの魔法なら詠唱無しで直ぐに使える程度の加護だったのですが…今貴方に授けたのは全ての魔法を最大級に詠唱無しで使用できるとんでもない加護をつけてしまいました…」
つまり俺はこの一瞬でそれなりの魔法使いになってしまったというわけだ
「外せないんですか?」
「外せません…」
「まぁそれで大丈夫ですよ。普通に生活出来れば十分なので」
「ありがとうございます…それじゃあ転生先へ!!」
心の準備もなくいきなり女神様は杖を取り出し俺を転送する
しかし魔法の世界か…まだ想像はつかないけど楽しみだ
「到着しましたよ。貴方が今日から過ごす新しい世界です」
女神様の声が聞こえた
肉体はある。声も出せる。俺は今地面に立っている。新たな生活の始まりを確認するため俺は目を開ける
のだが……目の前に広がっていたのは広大な草原だった
「えっと女神様…普通転生って赤ん坊からとかそういうお決まりパターンなんじゃないんですか?」
「まずはこの世界を知ることが大切です!!体を動かし手に入れた肉体に慣れ、その目で世界の理を知る!!そのためには歩くことから始めましょう!!」
「…そんな馬鹿げた話があるかぁぁぁぁぁ!!!!」
こうして俺の異世界生活は、1人ぼっちの草原の上で始まった
頑張って書きます




