魔獣を討伐しますo(`ω´*)o
第16話でございます
アルフからニーナちゃんが森で魔獣に襲われていると報告を受け騎士団の人達とアリエスと森へ向かう
「ホーク殿気をつけてくださいね…この辺は中心部まで行くと凶暴な魔獣の住処になっているんです…」
「駆け出しの冒険者の修行場所となってはいるが、中心部は普段は入れないように結界が張られてるんだ。だが何故かココ最近はその結界が作動していなかったらしい…」
「結界はどういう仕組みなんだ?」
「魔法具だよ。結界魔法を記憶させている魔法具に魔石を埋め込んで魔力を補いながら張られてるんだ」
この世界にも便利なものはあるようだ…じゃなくて…
それより急がなければ…
「もうすぐだ!!全員武器を持て!!」
団長の言葉に騎士団が剣を抜く。確かに獣のような声がする
「グルゥゥゥゥ…」
「ひっ…」
「グァァァァ!!!」
「うわぁぁぁ!!」
「その子に手を出すでない!!」
アリエスが魔獣に蹴りを食らわせる。騎士団が今のうちにニーナちゃんを保護し、俺とアリエスと団長が魔獣討伐のために前に出る
魔獣は蹴られた後自力で起き上がり俺たちを睨みつける
虎のように見えるが、周りに黒いオーラを纏っている。いかにも魔の獣って感じだ。団長が姿を見て驚いている
「あれは…イービルタイガー…!!」
「イービルタイガー…?」
「普段は暗い洞窟の中とかを好む魔獣です。だがそんな奴がなぜこんな明るい所に…」
「考えるのは後!!今はこいつをどうにかするのだ!!」
アリエスは周りに炎を纏い戦闘態勢をとる。団長も剣を構える
「私の友達が世話になったな…お礼に1発お見舞いしてやろう!!フレアストーム!!」
アリエスの攻撃が命中するが、さっきの蹴りほど食らっている様子はない
「ならば私も行きましょう。スターライトソード!!」
団長が剣で斬るが傷もつかない
「グォァァァァ!!!」
魔獣が離れた位置から腕を振り下ろすと、衝撃波が出てきた。避けたつもりだったがかすり傷を受けてしまった
「ホーク殿!!」
「ご主人様!!」
「大丈夫だ!!」
正直ここまで手応えがあるとは思わなかった。だがこの魔獣を倒さないと、ニーナちゃんだけでなく街や他の冒険者にも危害が及ぶ
2人も攻撃をしているが魔獣に効いている様子はない。まさか魔法が通用しないのか…?
「やってみるか…アリエス!!」
「どうしたご主人様!!」
「アイツを直接ぶん殴ってみてくれ!!」
アリエスが魔獣を殴ると、魔獣は倒れてしまった
「やっぱり…魔法が効かないタイプか…それなら…」
俺はアリエスと自分に強化魔法をかける
物理強化なら行けるはずだ
「アリエス!!」
「了解!!」
俺の呼びかけにアリエスが魔獣を蹴り俺の方に吹っ飛ばす
飛んできた魔獣目掛けてパンチを繰り出すと魔獣が吹っ飛び近くの木にぶつかった
「やったのか…?」
団長が近寄り魔獣を触る。魔獣は動くことはなかった
「我々の勝利だ!!」
騎士団の人達が歓喜の雄叫びをあげる。動けなくなった魔獣は騎士団が回収し、俺達はニーナちゃんを父親の元に帰すまで護衛する
「ニーナ!!」
「お父さん!!」
こうして無事に親子の再会を果たし今回の依頼を達成した。俺とアリエスが居ない間はカムイが依頼をこなしていたようで、ミリアスも家事炊事など色々やってくれていた
「こうやってみんなで飯食うのも良いもんだなぁ」
「ああ。ミリアスの料理も最高だ」
「ご主人様…カムイ様…ありがとうございます」
「やっぱ家族っつーのは…良いねぇ」
アリエスが俺の言葉を聞いて食事の手を止める。俺なんかまずい事言ったかな…
「どうしたアリエス…?」
「突然転がり込んで、成り行きで住まわせて貰ったゆえ贅沢を言うつもりは無いが…私はずっとここに居てもいいのか…」
アリエスが震える声で俺に問いかける
俺達に勝負を挑むために自分達の家を離れ、その日からずっとこの街で俺達と暮らしてきたんだ。神化していると言えど中身はまだ家族が恋しい女の子なんだなぁ…
「ご主人よ…私は…」
「何も言うな。そして何も考えるな。お前はもう俺の家族なんだ。ここに居ることに理由を作るな」
「ご主人…」
「そりゃお前らには本来帰る家があるだろうが、ここもお前らの帰る家だ。お前らはこの何でも屋の従業員であり、俺の家族だ。そこに理由は要らねぇよ」
アリエスが俺の言葉に涙を流す。俺はそんなアリエスの頭を撫でる。するとカムイとミリアスもアリエスの頭を撫で始めた
「アリエスよ。私はお前が来てから毎日が楽しいぞ」
「お嬢様。お嬢様の帰る場所には、必ず私と言う家族が居ることも忘れないで欲しいですわ」
「そういう事だ。家がどうだ種族がどうだ経緯がどうこうじゃねぇ。俺がお前に居て欲しいんだ」
「…ありがとう…」
こうして俺達家族も、一家団欒を過ごす事が出来たのだ
あれから日は経ち、アリエスも変わらずニーナちゃん達と学校で楽しくやってるようだ。カムイも変わらずギルドの手伝いに行っている
俺は依頼もないため店でのんびりしていると、店の扉が開いた。入ってきたのは団長だった
「失礼しますホーク殿…」
「これは団長。どうかされましたか?」
団長の顔が引きつっている。なにか大きな事件があったのだろうか…
「ホーク殿…先日森に入った時の事なのですが…」
「新しくなにか情報が?」
「アルフ殿から伝えられたのですが…これを…」
団長からなにか渡された。箱のような四角い装置だ
「もしかしてこれって…」
「以前言った森に設置している結界魔法具です…しかし…壊れておりました…」
「不具合ですか?」
「元々これは滅多に壊れるものではありません。中の魔石を調査したところ、別の魔石にすり替えられておりました…」
こんな物の中に魔石を埋め込むだけでも大変だろうに…また別の魔石を埋め込むなんて…芸達者が居るもんだ…
「つまり…」
「今回のニーナちゃんの事件…人工的に起こされた可能性があるということです」
一体誰がこんなことを…




