↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
曽我物語外伝 奥州再乱  作者: かんから
奥州を守る
PR
74/77

最終章 第一話

 そうだ。この雪深い中、多くの馬を動かせるのは奥州人(おうしゅうびと)において他にいない。先手を打たれたか。二藤次を首級に挙げて、次にこの平賀(ひらが)を落とそうとしている。

 鎌倉方はあわてふためいた。とてもじゃないが、戦を経験したことのない祐先に、場を鎮める力はない。

 

 戦が、始まるのか……?


 とてつもなく大きい音は、さらに激しく、屋敷前まで迫った。





 …………




 突然、音が止んだ。



 祐先は小声で、家来に指示をだした。

 「おい、福士(ふくし)。外の様子を見てこい。」

 祐先の家来は、縮(ちじ)こまったまま扉を開けた。


 すると……門の向こうには旗差しが見えた。白地に“十三”と黒く書かれている。

 そうだ。まさしく安東。さらに言えば、十三(とさ)藤原氏を吸収した安東であった。




 福士は腰を抜かしてしまった。



 向こう側から、ギイッと重い音が響いた。

そこには、ふてぶてしいほど恰幅の良い夷(えみし)がいた。彼はど太い声で叫ぶ。


 「我らは安東の兵である。主君の命を受け大軍を擁(よう)し、曽我(そが)二藤次(にとうじ)忠季(ただすえ)殿の警護に参上いたした。到着が夜分のこと、申し訳ない。」


 皆、あっけに取られた。これはどういうことか。


 「曽我殿の兵が少なきところ、刃に遭われたと聞き及んだ。わが主君はさぞ心配いたし、守衛の為に百騎を遣わされた。平賀館の曽我殿にお目通りを。」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。