天邪鬼は狂ったまま当たり前を過ごす
すみません。弱りました。
一応開幕扱いです。
今回話は単なる作者の弱音なので飛ばして下さい。
たまにありませんか? ふと『目の前の風景は自分が居なくても成立する』とか。
『嘘』吐いて、ねじくれて、自分自身を信じられなくなって。
きっとこれも酔ってるだけなんでしょうね。
死にたいとかそんなんじゃなくて、ただ認めて欲しくて、けど認められたらそれで努力なんてしないといけなくなって。
努力なんて、意味が無いじゃないですか。どれだけ極めても、どれだけ才能があっても、どうせその努力は自分が二百年生きていられても終わらない。終わらないんじゃ、良い結果を残してももっともっとなんて言われて褒められた気にならない。そんなんじゃ、意味なんてなくて。でも、努力しろなんて皆口々に騒いで。努力出来ない人に見向きもしないで。それが心を殺していって。嫌になって、逃げ出して、結局追い着かれて。もう嫌で嫌で仕方がなかったから、自分以外を無視したら楽になったんだ。
適当に話を聞いて、適当に相づちを打って、適当に友達作って、適当に遊んで、適当に進んで行った。
感情は動かなくなってきたけど、確かに幸福になったんだ。
だから、私は当たり前にも特別にも成れないんだろうな。
だって、いまの私の所業は下手な犯罪者より罪深く同時に下手な聖者より優しいのだから。
自己矛盾に気づかないふりを、きっとしてるのだから。
いつかの日、いつかの決意。
『絶対に完成させる』
だけど、結局は変わらない。
反転して、崩れて、終わって。
世界は狂乱して獣のように争い出す。
常識に囚われた■■■には、平穏で幸せな世界を創ることなんてできなかった。
だから、せめてそれを願う者は創ろうとした。
愛しくて、儚げで、そして同じように見えた。
だけど、きっとそれも、どれも『嘘』なのだろう。
こんな気取った語りも、この悲しいと訴える感情も、君を想う、この心さえも。
■■■が生み出したものさえ、感情に任せて書き殴った物でしかない。
大切な何かが欠ける。絶対に欠けちゃいけない物が欠けていく。
だからだろう。きっと。
『この物語を3次元でふんぞり返る貴様らを喜ばせる虚構で終わらせるつもりはない』
■■■が創った少女にすら、君にすら敵視されるのは。
☆
──精神世界の負担を確認。これより精神世界の耐久実験を開始します。
目標は精神負担に対する感覚の麻痺による精神負担の軽減。
方法……天駆真龍内の検索に該当無し。
擬似思考回路展開。人間性を排除し無意識に除外した選択肢を検索──該当有り。
候補一。多大な精神負荷による精神の崩壊。
候補二。死による精神負担を感知する心の消去。
候補三。無気力による感情及び心の衰退。
天駆真龍の精神状態より候補三が最も効率的と判断。実行……失敗。原因を検索──該当有り。候補三は既に実行済み。
候補二────恐怖による精神負荷を感知。候補二は目標達成において課程に不備が起こり得る可能性が候補一よりも高いと予測。よって候補一の方法で目標達成開始。
次に多大な精神負荷による精神の崩壊を起こす方法の考察。
現在天駆真龍の精神保護の役割を担う物を検索──該当有り。
脳内にて現実逃避先に選択されている精神世界を消去することにより精神負荷の蓄積を図ります。
──失敗。原因を検索……該当有り。無意識下の気絶反応を感知。精神負荷の蓄積を図る方法を変更。精神世界の改変を開始……『成功』
これより世界名『平穏で幸福なだけの世界』から『notitle』へと変更。
前提条件を変更。人物「名前のない者」を「玄岩楓」に命名し世界のプログラムへと設定。以後世界の歪みを正す存在に任命。世界の理『争いが如何なる事態になっても起こらず、如何なる不幸から全ては守られる』を消去。人間に悪性、行き過ぎた欲を追加。精神世界をこの前提条件に変更し精神世界の予測開始──これによる天駆真龍の精神負荷を確認。これによる候補一の達成を開始します。
☆
──それだって、■■■の妄言だって知ってるさ。
確かに■■■は機械らしいけど、機械なら感情なんて持たなくて済むし、うじうじ悩まなくていい。
『嘘』の吐きすぎで■■■すらも信じられないし、もう■■■が誰なのかも覚えてないんだ。
だからこれは、自分探しの物語。無意識に浮かぶそれを見つけて、これが『本心』なんだって自己満足に浸る、滑稽で醜い愚者の世界。
自分さえも、信じられないよ。
かっこいい人には成れないな。
壊れ砕け死んでいくような人にしか成れないや。
主人公にしか成れなくても、好かれる人には成れないな。
完璧人間は描けなくて、傷負った人しか描けなくて、綺麗な世界なんて描けなくて、ぐちゃって狂った世界しか描けなくて。
でも嫌だから綺麗な裏に狂った世界を描いてきた。
救われるなんて信じてないよ。でも羨ましがってしまうんだ。救われたかったから。
……それさえも『嘘』にして。
さぁ、見せ場もなく名前も愛も感動もない物語は続いていく。




