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名も無い物語  作者: 天駆真龍
第四章 閑話 『星継』
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今語り 「星継」




 白く月が浮かぶ夜に、姉妹の愛を



 

 

 誰も知らない場所で、大事件が起きた。

 

   ☆


 幾つかある、名もない世界での出来事。

 

「どうやら居なくなってた『星継』が戻ってきたらしい」


 この知らせはその世界の人々を喜ばせた。

 今までお伽話としてしか存在していない、架空の存在として扱われていた『星継』は、いつかの捨て子が世界の外へ出たときに現実と気付かさせる羽目になった。

 理由は簡単、ただ単に一つの王国を潰した少女が星継と囁かれるのが、捨て子が世界の外へ出たときだっただけの話。

 だが、『星継』には「子が殺しあう」というしきたりがある。

 その理由には一つ二つ話題に出来ないものがあるが……重要な理由があるのだ。

 なので、必ず行われなければならないのだが、いかんせん捨て子が世界の外へ出て行ったので出来るわけもない。

 古来から極東には、虚無に等しき世界に繋がっていると伝わる『世界の穴』があると伝わっていた。捨て子が居なくなったと判明したときそのすぐあとにここが捜索された。

 そしておよそ二年の月日がたち、ようやく捨て子がこの世界に戻ってきたのだ。

 両者の年齢は共に十六歳。

 1年遅れて、星継古例は、始まるだろう。


   ☆


 誰かが、それを見た。

 曰く。


 星継古例なんて命名されているが、それは紛れもなくただの殺し合いだったと。


   ☆


 かくして捨て子は死に、『星継』本来の子が星継の定めを継ぐ事になった。

 その子は捨て子が肌身離さず付けていた銀の太陽の耳飾りを、星継の精神の象徴を捨て子から取り、自らの右耳に着けた。

 今、近代の『星継』が誕生した。

 まだ『星継』の子であったときの真面目さを発揮しその子は人々の期待通りに動いていった。きっと、ずっと後まで。


   ☆


 真実は、誰も知らない。

 

 

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