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名も無い物語  作者: 天駆真龍
第一章 物語の始まり
11/47

閉幕


 創られた紛い物の少女は、創造主に何を語る?

  ☆


 例えば、例えばだ。

 今自分が生きるこの世界が虚構と知ったら、君はどう動く?

 いや、別に答えなくていいよ。誰だって、考えたくない事の一つや二つは存在するんだし。

 けど、それに関して否定するのなら、その事についてよく考えてからしないといけない。

 例を出そう。

 明日、世界が終わる。

 だけど、自分が死ねば世界は生きる。

 君は、生きて世界を終わらせるか死んで世界を救うかどっちを選ぶ?

 死ぬ、と言うのなら君の世界は君の死で終わるから世界は救われないと言ってあげよう。

 生きる、というのなら明日世界が終わるからすぐに死ぬと言ってあげよう。

 ま、この問答に意味なんてない。いわゆる『答えた時点で負け』の問いだよ。

 子供っぽいかい? だけどみんな現実でそんなことしてるんだよ。

 ……ほんと、愚かだよね。その愚かさを愛しいと思う私自身も含めて。

 幸せ求めて他人傷つけて持ち物奪ってやり返されて痛みに泣いて、人恨んで暴れ回って捕まって罰せられて死にたくなって、人に救われて感謝して働いて償って助けて、老いて悲しんで遺言書いて知り合いにお見舞いされて死んで哀しまれて。

 誰しも辿る道を喜び怒り哀しみ楽しみ。そんな愚かささえ、愛しく思える。

 きっと、賢者と呼ばれる者は「くだらん」と一蹴するんだろうけど、どうしても捨てられない。

 人は自らに無い物を欲する。私も、同じなのだろう。

 そう認識しながらその仮定から外れない、外れようとしない私は、やはり愚者なのだ。

 …………そう、愚者、なのだ。

 自分勝手な、愚者。

 

 計画を始めよう。虚構の証を滅ぼす計画を。


「そうしたら、みんなシアワセになれるはず」

 虚構の証の少女は、疲れたように言葉を吐きすてる。

 時間が、かかる。

 けどカウントダウンみたいで楽しい。

 いつその時が来るのかは分からないけど、いつタイマーが鳴るのか、どきどきする。

 久しぶりにいい気分だ。

 外を見てみよう。きっと楽しいことがおきているはず。

 ……きっと、きっと────


  ☆


 ※閉幕とありますが、1章終わり的な意味です。まだまだ続くのでよろしくお願いします

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