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名も無い物語  作者: 天駆真龍
第一章 物語の始まり
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第九話 受け入れと諦め

 なんか最近統合性がとれていないような?

楓「プロット最低限な分だけだしね。ところで1章は説明章ってあるけど、説明、してる?」

 ……あとがきやってそこで説明しようかな。

楓「そのあとがき私担当だよね? なんで仕事を押し付けるかなぁ……」

 あ、関係ないけどとあるそげぶさんとか、某裸エプロン先輩のファンになった。

楓「ちょっと待って消される! ネタないからって死にに行かないで!」

 はっはっは。本編の続きなら思い付くんだがなぁ


 今回は進展もなにもないからなぁ、言うことないや。


「作者か? 何で今更姿を現したんだ? 今の今まで姿を現さなかったっていうのに」

 俺は、色無紅我は純粋な疑問をボサボサの髪の少年に問う。

「そりゃ、普通の少年が混乱中に誰もいない所から話し掛けられたら、恐怖で会話できないからね」

 そう寝癖がついた髪を掻きながら少年は話した。が──


「その子、とっくに気絶してるわよ?」


 ──王華の言うとおり、作者らしき人物が連れてきたもう一人の少年は気を失っていた。

「……え?いやちょっと待って。空き部屋無いし僕の部屋無いし、どこで寝かせればいいのさ!?」

 作者の部屋が無いのを知っているということは、こいつは正真正銘作者で間違いないだろう。

「どうせすぐ起きるだろうし、俺の部屋でいい」

「わかったありがとう紅我!」

 そう言うと作者は気絶している少年を迷い無く俺の部屋に引きずって行った。

「……何で姿を隠していたんだ? あいつ」

 あの様子で恥ずかしいとは考えられないし、顔か身体に醜い傷があるわけでもない。顔は標準のちょっと下ぐらいだが、それで透明になる理由としては弱い。

 ……なんにせよ、あいつは時がきたらあっさり話すやつだ。だから、今は待っている方が良いだろう。

 そう考え、紅我は思考を中断した。


  ☆


「……ん、あれ。どこだここ?」

 霜月詠夜はベッドの上で目を覚ました。

 しかし、詠夜の家は日本屋敷でベッドではなく布団で寝ているはずだ。

 なのに、ベッドで寝ていた。それに違和感を感じ周りを見ると、全く知らない部屋で寝ていたのだ。

「──なんか、思い出さないといけないのに、思い出したくない事があるような……」

 そんな奇妙な感覚を抱きながらベッドから出る──

 ──いや、ベッドがある家は家の中も土足だった気がする。だけど靴がベッドどころか部屋の中にすらない。

「和洋折衷、ってことか?」

 不安はあるが、裸足で部屋から出る。

 部屋から出れば見知った場所、と言うわけでも無く、やはり見知らぬ場所だった。

 見たところ、玄関はあるが天井が高い。完全な和洋折衷だろう。

「けど、僕の家は全体的にズレてるからな……。一般的な日本の家なのかも」

 そこまで観察していた所に後ろから声がかけられる。

「やっと目を覚ましたのか。案外起きるの遅かったな」

 その突然の声に思わず距離をとってしまった。

 それをどう捉えたのか、落ち込んで

「いきなり嫌われた……。俺なんかやったか?」

と呟いていた。

「あ、今のは急に声を掛けられたので……」

「ただ単に驚いたの動きじゃなかっただろ。結構傷つくんだぞ、そういう反応」

「あれは家でからだに叩き込まれて……」

「……本当にか?」

「本当。本当。」

 そこまで言うと、安心したように息を吐き出していた。

「今どういう状況かしってるか?」

 と、暗いため余り見えないがとてもやせ細っている少年がそう聞いてくる。

 そうだ、今の状況は──


『ここは君にとっては異世界かな』


「──うんあり得ないあり得ないけどそう考えると辻褄があうし納得するしかないよねふざけんな何がどうなって異世界旅行してんだ家に帰りたいかわいい妹に癒やされたいああでもあいつ無愛想だしなけどその分甘えてきたときすっげぇかわいいしまあよしとしたいけど帰れないしもう関係ないだよなやってられっか」

 …………。

 ………………。

 ……………………。

「はい、理解してます。」

「お、おう……」

 さっきの愚痴を聞いて圧倒されたのか引き気味な少年に、静かな声で答えた。

 ……思えば、ここが異世界ということを受け入れた時点で、僕が厄介事に巻き込まれるのは確定していたのだろう。

「そこの人間。今すぐこの地をあけ渡せ」

 僕の背後、そこから声がする。

 振り返るな。少年の場所へと駆けろ。そう直感が告げる。

 こう異常事態のときの直感はよく当たる。

 迷うことなく少年の隣へと駆け抜ける。

 いや、しゃがめ! 今すぐに!

 いきなり頭の中で鳴り響いた警鐘に完全には対応しきれず、ヘッドスライディングの要領で床を滑る。

 途端、頭上で何かが通り過ぎる。

 すぐ横には会話を交わした少年がいる。よくわからないが直感はもう大丈夫といっていた。

 通り過ぎた何かを見るため顔を上げる。

 そこには、奥の壁には、業物と一目でわかる西洋の剣があった。

 それを見た瞬間に背後を見ながら立ち上がった。


 そこには比喩なく天使がいた。


 白い翼。浮き世離れした服装。頭上にある輪。そして人間ではありえないほどの美貌。

 平穏な暮らしは出来そうにも無い。

 そう僕は厄介事を避けるのを諦めたのだった。


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