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【初作】異世界に転移したらイケメン達に求愛されています!せっかくなのでモテスキルを身につけて元の世界に戻ることを目指します!  作者: 大井町 鶴(おおいまち つる)
◆第五章 本気の恋を知る編

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待ち構えていた王子達

翌日は早く起きると、手紙を託した料理人が隣国に仕入れに向かうのを見送った。


私はあれからしばらく泣いてしまったから目のハレが気になったけど、鏡で見たら大丈夫そうで安心した。ほんのりと寒色系のパウダーをのせて目元の赤みもキレイにカバーしている。朝の挨拶も普通にできたし、食堂にはスワロウ様と手をつないで向かった。色々深く考えないようにすれば幸せだ。


「用意は済んでいるか?」

「はい、いつでも出発できますよ」

「そうか。ならば戻る前にお土産でも買いに行くか」

「そうですね。お父様&お母様やオランジェも喜びますよ」

「......一応、殿下達にも買っていくか?」

「殿下達にですか?兄妹と言えど、スワロウ様と一緒に出かけたなんて知ったら面白くないのではないかと」

「まあ、そうなんだがな。後からこの旅のことを知られたらチクチク言われるかもしれないと思って。セイラが土産を渡したら案外喜んで下さりそうだろう?」

「喜びますかね?」

「まあ土産をもらってイヤな人はいないだろう」


不思議とこちらの世界でも元の世界のように、お土産文化が根付いているようだ。王子様にお土産って何を買えばいいのかしら。スワロウ様が適当に見繕ってくれると思うけど、気になる。


手をつなぎながら街をブラブラと歩く。お土産を普通に見る私達は世間にいるカップルと変わらない。戻ったら人目があるから手はつなげないけど、ここは誰も私達を知る人がいないから解放的な気分になってしまう。


王子達へのお土産は、クッキーの詰め合わせを購入した。意外と庶民的なお土産で良いらしい。お土産を購入してやることが無くなると、いよいよ屋敷に帰宅することになった。


馬車の中ではスワロウ様と隣同士で座って手をつないでみたり、肩にもたれて眠ったりした。何故だかキスはしないようにしているみたいでちょっと不満だったけど。


屋敷までの距離が半分になると、スワロウ様も2人の時間を惜しんだみたいで“1時間もしたら屋敷に着いてしまうな”なんて言うから、私も”もっと2人で過ごしたかった”と言ってみた。すると、急に抱きしめられてキスされた。昨日とは違って情熱的なキスだった。


そんな甘い時間も屋敷近くになるとさすがに終わりを迎えた。向かい合わせに座り直し、屋敷に着く準備をしていると、急に馬車が停まった。


(......なんかこの感じは以前も体験したような)


「両殿下がお待ちです」


御者から告げられて、まさかの予感は当たった。アンダンティーノ殿下とプレスト殿下が門の前に馬で来ているらしい。馬で乗り付けて来るとは一体......。急いでスワロウ様と共に馬車から降りた。


「遠乗りに出ていたついでに立ち寄った。兄妹2人で週末に旅に出ていたと聞いたが、ずいぶんと急な旅であったな?」


アンダンティーノ殿下はいつもとは違う固い口調でスワロウ様に声をかけている。


「国境の街で開かれたリサイタルに急遽出かけておりました。両殿下へのお土産もございます」

「それはどうも。だが、オレ達の大事なセイリーンを連れて勝手に旅に出るとは兄とはいえど許しがたいな」


何だかプレスト殿下も口調が冷たい。別に私は王子達の何者でもないのだけど......。


「まあ、いい。ボクもプレストもセイリーンの顔を見ることができたからホッとしたよ。明日は学園に行くからランチを一緒にどうかな?」

「ランチはレント達と約束をしておりまして......」

「では、彼らも招待しようね」

「オレもランチに一緒に参加する。明日な、セイリーン。」


やや強引にランチの約束をこぎつけると両殿下は帰って行った。一体何だったんだろう。いつもながら王子様達は一方的だ。ただ、いつもと様子が違ったのが気になった。


◆◆◆

フォルテ伯爵家の屋敷から戻る途中、馬を操りながらアンダンティーノは考えていた。


(兄妹として接しているものとばかり考えていたが......)


アンダンティーノはセイリーンを気に入ってから密かに影を付けて行動をチェックできるようにしていた。もし、セイリーンが王妃となる存在であれば、彼女の行動を可能な限り知っておきたかったからだ。


なかなか簡単にセイリーンに会えない立場もあり、彼女を守ることにもなるならば影をつけることは悪いことではないと思っている。要は本人が知らねば気を悪くすることもないのだから。


影の報告ではセイリーンとスワロウの関係に気になる点があった。


『スワロウとの仲は兄妹のようには見えなかった』との報告を受けたのだ。意味が分からず詳しく聞くと、手をつなぎキスしていたというではないか。


(いつからそんな仲になったんだ?知る限り、先週の別荘でのデート時にはそんな様子には見えなかった)


本当の兄妹ではないのは知っている。だが、幼い頃から一緒に育ち、本当の兄妹のように育ったと聞いているし、倒れて記憶喪失になるまでは会話もあまりしていなかったとも聞いている。


馬の遠乗りに出ていた出先で報告を受けたアンダンティーノは、スワロウと本当にそんな関係になったのかを確かめたくなった。落ち着かない様子を見たプレストには問われるままセイリーンとスワロウの話をしてしまった。


影を付けることは予想していたようでそこには特に反応は無かったが、スワロウがセイリーンと仲を深めていると知ると、彼も混乱したようだった。


"本当のところを知りたい”という2人の気持ちが一致し、急遽、遠乗りを切り上げてフォルテ伯爵家に来たというわけだ。


2人からみた彼等はいつもと変わらない気がしたが、いつもよりも立つ位置が近い気もした。


2人は裏切られたような気持ちを抱いたのだった。

両王子の心の中は嵐が吹き荒れています。


もし、作品がいいなと思われましたらぜひブックマーク&評価をお願いしますm(__)m

(☆☆☆☆☆→★★★★★なったら感涙!モチベーショ爆up!皆さまに支えられております)


※投稿は毎日朝7時です。引き続きご高覧頂けるとウレシイです。

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