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【初作】異世界に転移したらイケメン達に求愛されています!せっかくなのでモテスキルを身につけて元の世界に戻ることを目指します!  作者: 大井町 鶴(おおいまち つる)
◆第四章 恋に踊らされる編

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アンダンティーノとの情熱的な対話タイム

アンダンティーノ殿下の私への期待がハンパなく大きすぎる。


ギフトということで片付けられているピアノスキルも、たまたま私がピアノを弾けたというだけでギフトでもなんでもないのだ。元のセイリーン自体もピアノの先生が付いていて、令嬢の嗜み程度には弾けたようだが。調子に乗ってピアノを弾きまくった私が悪い。


まさかお父様が方々に報告しているとは思わなかった。今では王子達も知っているし、話が壮大になっていってる。


ちなみに、ピアノについては今も暇があれば弾いている。もともとセイリーンが習っていたピアノの先生が変わらず屋敷に指導しに来てくれるので、ピアノライフを楽しんでいる。こちらの世界の音楽レッスンもなかなか面白いのだ。


「目覚めたら、いきなりピアノが上達するなんてあり得ないことだ。ギフトとしか言いようがない。特に、人生の途中からギフトが授けられるなんてことは前例が無い。だからキミを特別な存在だと思っているよ。それに、キミは誰よりも美しく、広い視野も持っている。全てボクの関心を惹く理由を持っているんだ」


「......私にも分からないことが多すぎるのです。魔法に没頭したいのもその謎を解きたいからなのです」

「すまない、ギフトを与えられた者にも戸惑いがあって当然だね。一人で思いつめなくていい。ボクが全力で支えるよ。だから、ボクのことも少しでもいいから意識して欲しい」


”ボクが全力で支える”なんて情熱的な言葉に、思わずアンダンティーノ殿下を見つめてしまう。アンダンティーノ殿下はやさしく微笑んでくれた。


「ボクとセイリーンの過ごした時間はとても少ない。だけど、キミほどボクの心を乱す者はいないよ。愛してはダメかい?」

「き…気に入って頂けていること、ありがたく思います。ですが、私は人を好きになるまでには時間が必要なタイプなのでして...」

「キミにはこれからもボクの気持ちを伝えていくよ。キミがボクを好きになってくれるまでね」


するりと私の手を取って握るアンダンティーノ殿下。本当になんでこの方は、こういう言動をスムーズにできてしまうのだろう。私と1歳差なんて思えない。困ってうつむいていると、扉の方からコホン、という声が聞こえてきた。


扉は開けられており、時折お兄様が中の様子を伺っているのだ。アンダンティーノ殿下が私の手を握っているので注意の咳払いだろう。アンダンティーノ殿下が静かに私の手を放した。


「スワロウは、セイリーンのことをとても大事にしているよね。昔からそうなの?」

「多分そうだと思います。昔のことを思い出せないのですが」

「いまだに記憶が戻らない状態なんだよね。かなり心細いのではない?」

「はい。でも、不思議と慣れてしまいました。人間って不思議ですね」


知らないことは思い出しようがない。だから、慣れるしかなかったのだが。苦笑いをしたつもりだったが、アンダンティーノ殿下には私が悲しんでいるように見えたようだ。眉を下げて心配そうに私を見ている。


「ボクはね、小さい頃から広い視野を持つべく、色々なことを学ぶように指導されてきたんだ。それは、人間に対しても同じで1人よりも多くの人の心を掴むようにと。だから、今まで1人の人間に深い関心を持つことも無かったんだ。だけどね…」


アンダンティーノ殿下が姿勢を正して私を見つめる。


「キミを見ていると、自然と目で追ってしまう。自分でコントロールできないほどキミに夢中なんだよ」


アンダンティーノ殿下からは何度も情熱的な言葉を言われているが、こんな熱烈な言葉を言われたのは初めてで私の身体は熱くなった。


「ありがとうございます…」

「ボクにチャンスをくれるならば、今度はキミと2人でデートをしてくれないかな?キミのことをもっと知りたいし、ボクのことももっと知って欲しいんだ」

「…考えさせてください。お気持ちは嬉しいのですが、私にはやらねばならないことがあるのです」

「待つよ。ボクはいつでもキミの力になるから。頼ってね」


王子様なのに、こんな一令嬢に寄り添ってくれるなんてできた方だと思う。王族なのにおごっている様子も無いし、将来は素晴らしい王様になるんじゃないだろうか。そして、そうなるべく育てられてきたからこそ、私みたいな異邦人が眩しく見えるのかもしれない。


「ボクの気持ちばかり押し付けられても困るよね。ここからは気楽に話そうか。セイリーンはピアノが得意だよね?この部屋にもピアノがあるよ。弾いてみない?」


この部屋に入ってからずっと気になっていたピアノが話題に出ると、どうしても弾いてみたくなった。席を立つと、壁際に置かれたグランドピアノに向かう。側にいたアンダンティーノ殿下がピアノの蓋を開けてくれた。


「何か聴かせてくれない?」

「はい、喜んで!」


元の世界で名曲と言われるメジャーなクラシックをメドレーにして奏でてみる。アンダンティーノ殿下の先ほどの愛のささやきを思い出して愛をテーマにしたロマンチックな名曲を弾くと、アンダンティーノ殿下も目を細めている。


甘く切ないメロディにアンダンティーノ殿下がピッタリすぎて一瞬、恋してしまいそうな気分になったのだった。

ピアノ>アンダンティーノ

ピアノは考えるまでもなく大好きなセイリーンです。


もし、作品がいいなと思われましたらぜひブックマーク&評価をお願いしますm(__)m

(☆☆☆☆☆→★★★★★なったら感涙!モチベーショ爆up!皆さまに支えられております)


※投稿は毎日朝7時です。引き続きご高覧頂けるとウレシイです。

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