王子の突然の訪問
皆さま、おはようございます&こんにちは&こんばんわ
いつもお読みいただきましてありがとうございます(>᎑<`๑)♡ 皆さまのおかげで徐々に読む方も増えてきており、嬉しく思っています!
そこで、新しい短編を短めですが書いてみました。『婚約破棄なんて言うヤツは許さない!』6000文字程度のサラっと読める作品で昨日upしております。婚約破棄された令嬢がブチギレてなにやらたくらむお話となっています。良かったらぜひ、お読みいただけるとウレシイです⸜(*ˊᵕˋ*)⸝ ついでに評価やブクマなどいただけたらサイコーです(* ˊᵕˋㅅ) 宜しくお願いいたします★★★★★!
オランジェの驚きの声に私も腰を浮かせた。
「どうかしたの?」
「お嬢様、プレスト殿下が門前でお待ちになっていますよ!!」
「え......! なぜ??」
驚いて窓から屋敷の方を覗いてみると、確かにいるではないか。しかも、単騎で来ているらしく、まわりにお付きの人の姿は確認できない。こちらに近づいて来たので、とりあえず窓を開けた。
「元気だったか?少し話せるか?」
相変わらずワイルドなイケメン顔だ。どうするべきかとオランジェの方を見ると、私を見てうなずいた。
「お嬢様、プレスト殿下を屋敷にお迎えするように急ぎ伝えましょう」
オランジェがプレスト殿下に屋敷に上がって頂くように恭しく伝えると、プレスト殿下も了解する。
屋敷の中は、急にプレスト殿下と私達が一緒に帰宅して来たので騒然としていた。お母様が挨拶をして応接室に案内してくれた。
プレスト殿下が"セイリーンと2人で話したい”と伝えると、応接室に2人きりになる。一応、扉は開けられているが何だか気マズイ。
お茶が運ばれて来るまで、ソファに対面で座っているプレスト殿下とどう接するべきか悩んでいた。なんせ、今日ほかの令嬢とデートしているのを目撃してしまったのだから。
(無難に天気のお話でもしておこうか......)
迷っているとプレスト殿下から話しかけられた。
「学園でなかなか会えないな。舞踏会以来じゃないか?こうして会うのは。何をしていた?」
「......私はいつも通り、学園と屋敷で魔法の勉強をしていましたよ」
「真面目にいい子でいたというわけだな......それは良かった」
(いい子って何?ご自分はデートを楽しんでいたというのに......)
「プレスト殿下はどう過ごされていたのです?」
昼間の様子を見られていたことに気付いていないプレスト殿下がどう答えるのか気になり、質問をしてみる。
「オレか?王子もやることが多くてな。アンダンティーノと色々と公務こなしたりだな」
公務?今日も公務だと言うつもりだろうか?これは男の人が良く言う“仕事で忙しい”というヤツと同じでは無いのか。
「ご公務ね......」
思わず冷たい声が出てしまう。
「なんだ?何か怒っていないか?」
「怒ってなどいません」
「会えなくて寂しかったのか?」
「寂しくなんてありません。私はプレスト殿下の何者でもありませんので。気にして頂かなくても結構なのです」
ついトゲトゲしい言葉が出てしまった。
(ああ、こういう時に恋愛慣れしている人ならうまく切り返せるんだろうなぁ。恋愛スキルの無い私はダメだなぁ)
「何者でも無いって......確かにオレ達は何の約束も結んだ仲じゃないが、オレはお前と......」
「お茶をお持ちしました」
突然、扉の方からオランジェの声がしてビックリした。見ると、お茶とお菓子が乗ったワゴンを運んできてくれたようだ。お皿の上のお菓子は、お客様に出すお菓子の中でもとびきり美味しい!と評判のケーキだった。
(こんな不埒な王子様にはクッキーで十分でしょうに......)
心の中で毒づいてしまう。オランジェが下がるとプレスト殿下が再び話を始めた。
「オレはお前をもっと知りたい」
「知りたいって......私はプレスト殿下とこれ以上、お近づきになることを望んでいません」
私の発言に、プレスト殿下の表情が固くなった。
「......玄関にバラが飾られていたな。あれは王宮の庭園で育てられている品種だろ?色も香りも同じだ。アンダンティーノから贈られたんだよな?ほだされたか?」
「ほだされてなんか。アンダンティーノ殿下ともこれ以上お近づきになりたいとは思っていません」
「じゃあ何だ、お前は2人の王子をたぶらかしているのか?」
「なぜ、そういうことになるのです?」
これはこの前の舞踏会でのやりとりと同じ流れではないか。何故、この人はいつも私を責めるのか。
「お前との距離が近づいたと思えば、お前はそうやってオレと距離をとろうとする。バラを贈り続けるアンダンティーノの気持ちも知りながら、近づきたくはないと言う。気難しいのはお前だろう」
(この人は自分が王子であるという立場を忘れているのかしら。簡単に都合よくあしらうことなんてできないのよ。勝手だわ......)
「私の気持ちを引っ搔き回しているのは王子様方です。原因と結果です!」
私の怒った顔を見て、何故かプレスト殿下はニヤリと笑った。
「気丈な返しがいいな。物言えない従順な女よりお前みたいな骨のある女の方がいい」
「私が珍しいタイプだからって、興味本位で私を振り回さないで頂けますか?」
「ホントに気が強いな、お前は。だが、そこがいい」
(気が強い?......つい王子様に主張してしまったけど、冷静になって考えてみたらマズかったかも......)
後悔の念が襲ってきたが発言したことは取り消せない。"覆水盆に返らず”だ。心配になりソワソワしていると、扉の方でノックする音が聞こえた。
扉の方を見ると、スワロウお兄様が立っていた。
「プレスト殿下、小声とはいえ随分とプライベートなことを話していらっしゃるようですね。聞くつもりがなくても聞こえてしまいますよ」
「......盗み聞きするなんていやらしいな」
「ご安心下さい。周囲には私しかおりませんので。それよりも妹をいじめないでやって下さい。妹は色恋ごとに慣れていないのです」
お兄様の言葉にプレスト殿下が眉をしかめた。
「オレが節操ないように聞こえるが?言っておくが、オレは興味本位でセイリーンに近づいているわけじゃない。少なくともアンダンティーノよりはオレは誠実だ」
「アンダンティーノ殿下に失礼ですよ。私は、アンダンティーノ殿下より魔法のことで度々質問を頂いております。魔法の点で、セイリーンに興味を抱いているのは確かでしょう」
「容姿でも惹かれているようだがな」
微妙な雰囲気が漂っているが、お兄様がプレスト殿下の対応をしてくれているので、少し安心してきた。
「プレスト殿下、本日は前触れもなくお越しになりましたね。突然の訪問ではゆっくりと過ごすことも難しいでしょう。本日は、既に日が沈んでしまいましたし、単騎では危険ですので我が家の馬車で王城までお戻り下さいませ」
やんわりと帰城を促され、プレスト殿下も椅子から立ち上がった。
お兄様、グッジョブだ!
プレスト→やっと会えた~!でも、何か怒ってんじゃん?ナンデ??σ( ̄^ ̄)?
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※投稿は毎日朝7時です。引き続きご高覧頂けるとウレシイです。




