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【初作】異世界に転移したらイケメン達に求愛されています!せっかくなのでモテスキルを身につけて元の世界に戻ることを目指します!  作者: 大井町 鶴(おおいまち つる)
◆第三章 恋の予感編 

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ちょっと気になってしまう方

私は微妙な問題に触れてしまい気マズイ気持ちでいた。


「すみません、気軽に聞くことではありませんでした」

「なぜ、謝る?聞かれたから答えたまで。謝ることではない」


プレスト殿下はなんてことないように言う。お母さんが違うのはこちらの世界では当たり前だとしても、互いに気を使うからこそ平穏に過ごしていけるのだというプレスト殿下の言葉は、私の中ではセンシティブな問題に思えた。この話題から離れた話題にせねば。


「プレスト殿下の好きなことはどんなことなのですか?」

「オレは剣の修練だな。外で剣を振って身体を動かすとスッキリする」

「だから日に焼けてらっしゃるのですね。ガッチリされていらっしゃいますし、剣もお強そうです」

「なかなかの腕前だぞ?騎士団の修練場で稽古つけてもらっているから、気になるなら観に来ればいい」

「観に来ればなんて簡単におっしゃいますが、私はプレスト殿下に気軽に会いに行ける立場ではありません。それにしても、王子様で剣の腕が一流だなんて素晴らしいことですね」

「オレは自分がやれること懸命にやっているだけだ。お前だって才能だけでなく、努力しているから人より魔法が使いこなせるわけだろ?」

「いえいえ、今は使いこなせていませんので......でも、プレスト殿下の"自分ができることを懸命にやる”というお言葉は、とてもステキだと思います。すごく励まされます」

「当たり前のことを言っただけだ。オレは第二王子だからアンダンティーノを盛り立てて守っていくのが役目だ。まあ正直、オレがどう思おうと、まわりに期待されている通りに生きるしかないんだがな......」


窓の外にプレスト殿下の視線が向けられる。またまた触れてはいけない部分に触れてしまった。プレスト殿下の背負うプレッシャーを知ってしまったら、何だか気の毒に思えてきてどうにかしなくてはいけない気がしてきた。


迷ったが目の前に座っているプレスト殿下の手に、そっと私の手を添えてみた。うまい言葉が思い浮かばない私の精一杯。


驚いて私を見たプレスト殿下にそっとうなずく。伝われ、私の気持ち。


「私で良ければ、いつでも話を聞きますよ」

「そんな心配そうな顔するなよ......襲うぞ?」

「プレスト殿下、ご冗談はやめてくださいね」

「......ありがとな」


プレスト殿下は私の指先を軽く握ると、また窓の外に顔を向けてしまった。指を握られた私は恥ずかしかったけど、プレスト殿下のされるがままにしておいた。


指を握られている時間がとても長く感じられたけど、お店までは学園から近くて15分ほどで到着した。従者が馬車の扉を開くとプレスト殿下は私の手を離して馬車から降りたけど、すぐに私のために手を差し伸べてくれた。


驚いたことに馬車から降りても馬車から降りるのに添えてくれた手はつながれたままだった。すぐ隣にアンダンティーノ殿下たちの馬車も停まっているというのに。


「あのプレスト殿下、手をつないだままなのですが.....」

「デートなら手をつなぐんじゃないのか?」

「初心者の私に聞かれましても......とりあえず、恥ずかしいですし離しませんか?」

「ダンスの時は普通に手をつなぐだろ」

「ダンスと今は違うでしょう」

「今日はデートだ」


すました顔のプレスト殿下。日に焼けた健康的なたくましい身体にクールなカッコイイ顔立ちの王子様に手をつながれているなんて、贅沢すぎるだろう。チョロい私はまたもやドキドキしてしまう。


「おや、手をつないでいるの?プレスト、お前まさか馬車の中で何か悪さしてないだろうね?」

「いやらしい言い方するなよ。今日はデートなんだろ?お前も手をつなげよ」


イザベラ様はプレスト殿下の発言に、期待してアンダンティーノ殿下を見つめている。無言でアンダンティーノ殿下はイザベラ様の手をとるとそのまま歩き出した。“プレストは調子がいいな”などと、ブツブツつぶやいていらっしゃるのが聞こえる。手をつながれたイザベラ様はとても幸せそうだ。いいの?アンダンティーノ殿下は不満を漏らしているぞ?


「セイリーン、オレも街は久しぶりなんだ。楽しむぞ」

「はい」


いつも“お前”と呼ばれていたが、名前呼びされて少し驚いた。気を許してくれたのだろうか?でも、それならばそれでいい傾向だ。王子様もいろいろ悩みがあるから少しでも気楽に楽しんでくれればいいと思った。王子様もいろいろなものを抱えながら生きていると思うと、複雑な立場の私も救われる気がした。


「プレスト殿下、話題のスイーツ楽しみですね!」

「オレは甘いものはそれほど好きじゃない。おい、それより殿下はやめろよ」

「では......プレスト様と呼べば?」

「OKだ。オレがスイーツ食べられなかったらセイリーンがオレの分も食えよ?」

「え、少しは食べましょうよ。人気店のスイーツなんですよ?」


一気に距離が縮まったように、気軽な会話が続く。本当のデートみたいな気持ちになってきた。


少し歩くと、すぐ右手にホワイトの壁にライトブルーのカラーの看板がアクセントになったスイーツ店が見えてきた。


入店するとすぐに個室に案内される。個室の座席は、テーブルを挟んでゆったりとしたソファ席になっているので、ペアで横並びに座っても随分と余裕があった。おかげでプレスト殿下と少し距離を空けて座ることができたので手つなぎは封印できた。


もしも、手をつながれたままだったら恋愛レベル低偏差値の私は対応できず崩壊していただろう。ちなみに私の目の前にはアンダンティーノ殿下がお座りになった。


「今日は、ダブルデートとは言ったけど交流を図るのが目的。だから、まんべんなくお話できるようにしようね。セイリーン嬢はボクとも話そう。プレストはイザベラ嬢とぜひ誤解を解いてくれ」

「誤解させたつもりはないがな。まあ、イザベラ嬢、こちらも会話を楽しもうか」


もっとアンダンティーノ殿下とお話したいイザベラ嬢は明らかにガッカリなさっているようだけど、プレスト殿下に意識を向けたようだ。プレスト殿下も私に話しかける砕けた口調とは違って、紳士的な丁寧な言葉使いでイザベラ様とお話を始めた。


さすがは王子様。きちんとする時はビシっと王子らしく振る舞えるじゃないかと、エラそうにも感心したのだった。

プレストは王子として気を張っている部分があるので、気持ちが安らげるセイリーン(聖来)の言葉はとても嬉しかったようです。


もし、作品がいいなと思われましたらぜひブックマーク&評価をお願いしますm(__)m

(☆☆☆☆☆→★★★★★なったら感涙!モチベーショ爆up!皆さまに支えられております)


※投稿は毎日朝7時です。引き続きご高覧頂けるとウレシイです。

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