表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生者ですが孤児だったので、活字拾いでなんとか生きています!  作者: 小鳥遊 郁


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

PR
25/45

25 活字拾いの少女、版を組む

 寮で朝ごはんを食べながら、いつお米を炊こうか考える。

 王都に来てから、米を食べていない。普段は寮や社員食堂で食べているから、休みの日にでもと思っていたが、休みの日はヴァンと出歩くから米を食べる時がない。ヴァンは米を食べないから、弁当にしても嫌がるだろう。虫の卵みたいって言ってたから……。


 そういうわけで、まだ寮ではお手製の冷蔵庫もどきは作っていない。でもそろそろ暑くなるし、作っておいた方がいいかな。冷たい水も飲めるし、いや氷を出せばいいからそもそも水をわざわざ出さなくても、いいのか。それに冷たい水を出せればいいのか。お湯も出せるようになってるし【冷水】で出せるのでは?


 とりとめのないことを考えながら食べていたせいか、いつの間にか寮の食堂は私一人になっていた。慌てて残りを食べ終える。



 今日の仕事は、昨日拾った活字を版に組み込むことだ。

 文選箱は一ページごとに変えている。十箱以上拾っているから、頑張るぞ。


 あと結局昨日拾っていて、あいうえお順はひらがなだけにすることにした。

 漢字はやっぱり読み方が違うので、あいうえお順では探すのに時間がかかることかかること。何事もやってみなければわからないものだ。

 それで次に試したのが、部首だ。こっちでは部首とかあるのかわからないけど、まあそこは私を基準にすれば問題ないだろう。だって今のところ活字拾いは私だけなんだし。部首ごとに並べて、あとは画数順にした。難しい漢字(あまり使わまい漢字)は棚の上の方に、それも部首ごとに変えた。

それに時間がかかったから、組版まではできなかった。

 でもこれで効率よく活字拾いができるようになるから、次からはどんどん拾っていくよ。


 活字は小さくて、思っていたより重い。それは拾っている時も思っていたけど、それとはまた違う感じがする。

 この活字を箱のような版に組み込むのだけど、印刷するのだからただ並べれば良いわけではない。

 鏡文字になるので、間違えないように組んでいく。文字以外のスペースにも活字が書かれていないもので埋めなくてはならない。そうしないとズレるそうだ。

 私はずっと活字拾いだけしかしていなかったから、セシルさんから聞いた時、なるほどと思った。イライラおじさんはただ活字を並べていただけじゃなかったのか。楽な仕事だなと思っていたけど、意外と大変な仕事だった。

 私は手が小さいから活字を摘むのもそれほど苦じゃない。でもイライラおじさんの手は大きかった。きっとイライラおじさんも苦労していたのだろう。だからいつもイライラしていたのかな。まあ、他のおじさんたちはイライラしていなかったけどね。


 ピンセットみたいなもので摘むのはどうかな。今度セシルさんに相談しよう。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ