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第1の町 レーン

大変長らく、お待たせしました

第5話更新です!


どうぞお楽しみください!

あれ......、知らない天井だ、しかも結構揺れてる......。

あぁ、そっか昨日この異世界ラーズに着いて風の旅団の皆さんの好意に甘えたんだっけ。


「ハヤテさん、おはようございます!朝ごはんと呼びに来たら

 あまりに気持ちよさそうに寝ていたもので.....。」

「ん、ありがとうゆみさん、おかげで体力ばっちり回復しました!」


グルルルル......


「あっ........」

「お腹が空くと思って

 朝ごはん貰っておきましたから。これ、どうぞ」


そういって、差し出されたのは黒いパンと野菜のスープだった

あー、そういえば小説読んでるとこういう黒いパンは固いって書いてあったっけ


そんなことを考えながら、一口かじると予想に反して柔らかくしかも甘い

噛めば噛むほどに口の中に、自然な甘味が広がって食べる手が止まらなくなる


「そのパンはディアさんが作ったみたいですよ、

 私、とても美味しかったので何個もおかわりしちゃいました!」


味を思い出しながら天使の微笑みを浮かべるゆみさん、ごちそうさまです!


少し、口の中に水分が欲しくなって野菜のスープを飲む

爽やかな酸味が起きたての頭を冴えさせて、

程よい具合に効いた塩がエネルギーをくれる、

そして葉物野菜の食感はシャキシャキと心地が良い

全てが上手くマッチして匙が止まらないっ......。


「ゆみさん、このスープもディアさんが?」

「そうみたいです、良いですねこんな料理を毎日食べられるなんて!」


やりおる、あの聖騎士!イケメンな上に料理まで上手いとはっ!


「お二人とも、もうすぐレーンの町に着きますよ

ギルドまで一緒に行きますから、冒険者登録をしてしまいましょう。」


御者台のディアさんに促されて外を見てみると、

河を渡った先に町があるのが見えてきた


「少し、レーンの町の説明でもしましょうか?

 レーンの町は河の三角州に作られた町です、元々今いる大陸の

 最初の中央議会があった町だったのですが、数十年前に

 河の氾濫で町を囲う壁が崩れてしまって、それ以降は普通の町になったんです」


「なるほど、町の防衛の為に中州に作ったけど

 自然災害には勝てなかった、ということなんですね。」


「えぇ、そう言うことになりますね。」


そんな風に話しているうちに馬車は、橋に差し掛かった。

ゴトゴトと揺れる馬車の上から落ちないように、川を覗いてみる

川面は太陽の光を受けてキラキラと輝き

水は澄んでいて、魚が群れて泳いでいるのが見えるほどだ。


カタッカタッカタッカタッと車輪が橋の継ぎ目を小気味良く刻みながら

馬車は進んで行く。


橋を渡りきると、門のところに人が立っているのが伺える


「これは!風の旅団の皆さん、ようこそ!レーンの町へ!!」

門の兵士さんはビシッと敬礼をして迎えてくれた。


「あぁ、ハノンさんお久しぶりです、

 そう言えば、レーンの町へ来るのは防衛戦以来ですかね?

 おっと、そうだ!うちの新人君を紹介しましょう!」


兵士さんはハノンさんと言うらしい、ディアさんは話しつつ

僕たち二人に手招きをしてきた。


「紹介しますね、我々風の旅団の新しいメンバーのハヤテ君とゆみさんです!」

「ちょ、ちょっと!ディアさん!なにを言ってるんですか!?」

「ふふ、すみません、軽い冗談ですよ。」


おいてけぼりを食らってハノンさんはポカーンと口を開けている


「改めて、私達風の旅団の危機を救ってくれた

 ハヤテ君とゆみさんです、これから冒険者登録をするそうですよ?」


「風の旅団の皆さんを助けた方ですかっ!

 しかも、冒険者登録がまだでなんてっ!凄いですっ!」


ぁ、なんだろディアさんてこういう感じだったんだ。


門番のハノンさんはキラキラとした視線でこちらを見つめている。


「あの、えっと、ハノンさん?とりあえず、これからよろしくお願いします!」

「ハッ!えっと、こちらこそです!ハヤテさん!ゆみさん!」


ハノンさんとのおしゃべりを終えると、馬車はそろそろと町の中へ入って行く

成型された石で作られた店や家が通りに並んでいる

何て言うんだろう?ギリシャっぽい感じかな。


壁に使われている石は、石灰岩なのかな?白くて日を浴びると

キラキラと輝いている部分もあるし

そして、壁の石のお陰か町の中は明るくて清潔に見える。


「どうです?綺麗でしょ、ここの町の家や店は魔石灰という石で作られていて

 石に魔力が蓄えられているんです、なので汚れたりもしませんし

 魔方陣を登録しておけば、灯りや、防御にも使える様になってるんです」


確かに、町中を見渡すと街灯の類いのものがないけど

そう言うことだったのか。


それしても、魔石灰かぁ、なんとも異世界チックな石だなぁ

結構便利な石なんじゃないかな?


「便利な石だなって思いました?

 この石、便利は便利なんですけど少し難点というか

 魔石灰は石灰岩という石に魔力が堆積されて出来た石なんですけど

 魔力を蓄えた所以か、掘り出すのがすごい難しいんです。」


ディアさんの教えてくれた事によると

この大陸で最初の中央議会の出来た町と言うこともあり

威厳を持たせるい意味この町を総魔石灰で作ったは良いが、

一度掘り出した魔石灰は普通に加工が出てしまうため、

それを狙う人たちとの間に争いが起きたとの事


で、その争いの何回かに防衛側として参戦していたらしい。


「ギルドに着きましたよ、お二人とも」

ディアさんと話していたら、ギルドに着いたらしい


外観は、他の建物と同じで総魔石灰造りで

入り口は西部劇の酒場の様なスイングドアが付いている。


入り口の上には盾の上に剣と斧のクロスがついたエンブレムが掲げてあった


「では、私たちはここで。

 あ、あとこれは今回はやてさんたちが

 討伐した魔物の討伐部位と風の旅団の仮団員証です。」


「えっと、仮団員証ですか

 う~ん流石にまだ受け取れませんよ

 それに、探さなきゃいけない人が居るので.......」


「そうですか、でもこの仮団員証は入って欲しいという、

 私達からの気持ちです

 それに、その団員証があれば

 少しは、はやてさんたちの冒険の助けになると思います」


「....。分かりました、ありがたく頂きます。」


「では、またいつか逢いましょう!」


ガタガタと音を立てて、しずしずと町中を進む馬車

段々と人に阻まれて見えなくなる、少し寂しい気持ちをになりながら見送った。


その気持ちを隠すように少し明るめの声を出してゆみさんに声をかける


「さて、じゃあゆみさん!冒険者登録済ませちゃおうか!」

「はい!楽しみですっ!」

尻尾を千切れんばかりにふりふりして答えるゆみさん。


あぁ、なんというか癒される。

どうでしたでしょうか?

移動回だったので、少しメシテロを挟んでみました。


やっぱり難しいです、メシテロ。


それは、そうとレーンの町に着いた二人

いよいよ、冒険者ギルドへとうろくをします。


次回、冒険者ギルド お楽しみに!


毎度、毎度ではございますが

誤字脱字とうありましたら、ビシバシツッコミお願いします!

レビュー・感想・ポイント評価で作者のやる気は500%!!

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