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第2話-ストレイトデスサイズノココロ-

のろのろと活動中。

「―で、ですね、昨日死んだ死神、クリハイア=イスリーのデスサイズ(死神の鎌)を浄化して欲しく来ました。」


女性が依頼をしてきた。


ズズッと、珈琲を啜り話を聞く黒尽くめの男は、ブラッディ=アルフィス。

ブラッディは、

持ち主の死神が死んで、

持ち主が居なくなったデスサイズ...

いわば、迷子で行き場のなくなったデスサイズは

暴走してデスリスト(死の手帳)に名が載っていない者の

首まで無差別に刎ねる、ストレイトデスサイズ(迷える死神の鎌)

浄化する仕事をやっている。

その隣で話の内容をメモしているのは、

ブラッディのデスサイズ、アリス=キャノワール。


「デスサイズの名前とレベルは??」


アリスがブラッディの変わりに問う。


「カルメラ=メアリです。レベル4。」


「解った、後は俺らに任せろ。」


女性をとっとと部屋から追い出し、夜になるのを待った。


** ** ** ** ** ** ** ** ** ** ** **


「カルメラ=メアリ.....」


ブラッディが呟く。


「知り合いか??」


アリスが問う。


「いや、違う。甘い名前だなと思ってな...」


「...キャラメルに似てるって事か??」


「嗚呼...。」


「ブラッディ、甘いの嫌いじゃなかったのか??」


「嫌いだ。だからコイツ(カルメラ=メアリ)も俺の嫌いな奴なんだろうな...ってな。」


敵と戦う前のこんな喋りでも、互いの緊張を解す為にやっている。

レベル4は自を持ったデスサイズ。

かなり強敵だろう。


「――さ、今夜もいっちょやりますかっ。」


鋭い音を立ててアリスは鎌になる。


「――ブラッディ!!!」


アリスの叫びと共に、バッと屋根を移動する。


「チッ....」


『ヒトヲ、コロシタイノ。ワタシハレベル4。レベル5ニナリタイノ。

 ダカラ、アナタタチ、チカラノアルモノヲコロシテレベル5ニナリタイノ。』


「コレがカルメラ=メアリか。」


《みたいだね。》


「名前は甘くても、コイツ自身は甘くないようだ。」


煙草に火をつけ咥える。

そして、軽く深呼吸を、高く飛ぶ!!


「いくぞ、アリス!!!」


《嗚呼っ!!》


――刹那、グシャッという音と共に赤黒い‘ソレ’は飛んだ。

そして、コロンッと、転げ落ちる、ストレイトデスサイズの首。

ドクドクと、止め処なく流れてくる紅色。

それはとても綺麗で。


カルメラ=メアリの叫び声が、沈黙した真夜中の街に響く。


そして、朝、何事もなかったようにまた世界はめくるめく。

夜宵です。

相変わらずしんどい。

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