第2話-ストレイトデスサイズノココロ-
のろのろと活動中。
「―で、ですね、昨日死んだ死神、クリハイア=イスリーのデスサイズを浄化して欲しく来ました。」
女性が依頼をしてきた。
ズズッと、珈琲を啜り話を聞く黒尽くめの男は、ブラッディ=アルフィス。
ブラッディは、
持ち主の死神が死んで、
持ち主が居なくなったデスサイズ...
いわば、迷子で行き場のなくなったデスサイズは
暴走してデスリストに名が載っていない者の
首まで無差別に刎ねる、ストレイトデスサイズを
浄化する仕事をやっている。
その隣で話の内容をメモしているのは、
ブラッディのデスサイズ、アリス=キャノワール。
「デスサイズの名前とレベルは??」
アリスがブラッディの変わりに問う。
「カルメラ=メアリです。レベル4。」
「解った、後は俺らに任せろ。」
女性をとっとと部屋から追い出し、夜になるのを待った。
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「カルメラ=メアリ.....」
ブラッディが呟く。
「知り合いか??」
アリスが問う。
「いや、違う。甘い名前だなと思ってな...」
「...キャラメルに似てるって事か??」
「嗚呼...。」
「ブラッディ、甘いの嫌いじゃなかったのか??」
「嫌いだ。だからコイツも俺の嫌いな奴なんだろうな...ってな。」
敵と戦う前のこんな喋りでも、互いの緊張を解す為にやっている。
レベル4は自を持ったデスサイズ。
かなり強敵だろう。
「――さ、今夜もいっちょやりますかっ。」
鋭い音を立ててアリスは鎌になる。
「――ブラッディ!!!」
アリスの叫びと共に、バッと屋根を移動する。
「チッ....」
『ヒトヲ、コロシタイノ。ワタシハレベル4。レベル5ニナリタイノ。
ダカラ、アナタタチ、チカラノアルモノヲコロシテレベル5ニナリタイノ。』
「コレがカルメラ=メアリか。」
《みたいだね。》
「名前は甘くても、コイツ自身は甘くないようだ。」
煙草に火をつけ咥える。
そして、軽く深呼吸を、高く飛ぶ!!
「いくぞ、アリス!!!」
《嗚呼っ!!》
――刹那、グシャッという音と共に赤黒い‘ソレ’は飛んだ。
そして、コロンッと、転げ落ちる、ストレイトデスサイズの首。
ドクドクと、止め処なく流れてくる紅色。
それはとても綺麗で。
カルメラ=メアリの叫び声が、沈黙した真夜中の街に響く。
そして、朝、何事もなかったようにまた世界はめくるめく。
夜宵です。
相変わらずしんどい。




